
利益に直結する試行回数の多いトレードの条件とは?
FXトレードにおいて、「試行回数が多いほど利益が出る」という考え方は一見正しいように思えますが、実際には条件を満たさなければ、単にエントリー回数を増やしても損失が膨らむだけです。
では、利益に直結する試行回数の多いトレードとはどのような条件を満たしているのでしょうか?
この記事では、その具体的なポイントを掘り下げていきます。
統計的優位性のあるトレードルールを持つこと
利益に直結するトレードを行うためには、まず統計的に優位性のあるルールを持つことが大前提です。
優位性とは単純に言えば「長期的に勝てる確率が高い仕組みがあるかどうか」を指します。
例えば次のようなトレードルールを考えてみます。
勝率 50%、リスクリワード比 1:2(リスク1に対して利益2を狙う)
100回の試行で、50回勝ち、50回負けると仮定
この場合、
勝ちトレードの合計利益:50回 × +2R = +100R
負けトレードの合計損失:50回 × -1R = -50R
となり、トータルで+50Rの利益が出ることになります。
このように期待値の高いルールで試行回数を増やすことが利益につながるのです。
逆に統計的に優位性がないルールで試行回数を増やすと、負けトレードの積み重ねとなり、結果的に損失が膨らみます。まずは、自分のルールが本当に機能しているのか、過去検証やリアルトレードでしっかり確認することが重要です。
手数料・スプレッドが利益を圧迫しない市場を選ぶ
試行回数を増やすトレードでは、手数料やスプレッドの影響が利益を大きく左右します。
例えばスキャルピングのように1回のトレードで狙う利益幅が小さい場合、スプレッドのコストが利益を削るリスクが高くなります。
利益を出しやすい市場の条件
スプレッドが狭い通貨ペアを選ぶ(例:EUR/USD、USD/JPYなどのメジャーペア)
流動性が高い時間帯を狙う(例:ロンドン市場・ニューヨーク市場のオープン時間)
手数料の少ない口座を選ぶ(ECN口座やスプレッドが狭い口座が有利)
例えば、
スプレッドが1pipsの通貨ペアで5pipsの利益を狙うスキャルピングをした場合、実質的な利益は4pipsとなります。
一方、スプレッドが3pipsの通貨ペアで同じく5pipsを狙うと、実質利益は2pipsしかなく、利益率が大きく低下します。
このように試行回数を増やす場合は、コストの影響を極力抑えられる環境を整えることが必須です。
市場のボラティリティに合わせたトレードをする
試行回数を増やすためには、トレード機会が多い環境を選ぶ必要があります。
そのためには市場のボラティリティ(価格変動の大きさ)を考慮することが重要です。
利益を生みやすい市場の特徴
✅ 適度なボラティリティがある市場(動きがなければチャンスが少なくなる)
✅ 方向感が明確な市場(レンジ相場ではダマシが増える)
✅ 流動性の高い時間帯(値動きがスムーズで、スリッページが少ない)
例えば、
ロンドン市場が開く**16時〜18時(日本時間)**は、大口投資家の注文が増え、トレードチャンスが多い時間帯です。
米国市場が開く21時〜翌1時も、大きなトレンドが発生しやすい時間帯です。
このように単に回数を増やすのではなく、「トレードチャンスが多い時間帯・市場を狙って試行回数を増やす」ことが大切です。
シグナルの質を落とさずに試行回数を増やす
試行回数を増やそうとしてエントリー基準を甘くすると、負けトレードが増えてしまいます。
利益に直結する試行回数の多いトレードでは、エントリーの精度を維持しながら回数を増やすことが不可欠です。
エントリーの精度を保つ方法
明確なシグナルが出たときのみエントリー(感覚ではなく、ルールを厳密に守る)
過去検証で機能しているパターンのみ採用する
損切りと利益確定の基準を明確にする
例えば、5分足のトレンドフォロー戦略で試行回数を増やす場合、
トレンドが強く出ている時のみエントリーする
逆張りのシグナルは避ける
主要なサポート・レジスタンスを意識する
といった工夫をすることで、トレードの質を落とさずに試行回数を増やせます。
メンタルとルールの一貫性を維持する
試行回数を増やすと、どうしてもメンタルの負担が大きくなります。
トレードの回数が増えると連敗する場面も出てくるため、メンタルが乱れるとルールを守れなくなり、利益に直結しなくなることがあります。
✅ 資金管理を徹底する(1回のトレードで資金の2%以内のリスクを取る)
✅ 連敗してもルール通りのトレードを継続する
✅ 一定の試行回数を達成するまでは、結果に一喜一憂しない
特にスキャルピングやデイトレードのように試行回数が多いトレードでは、感情に左右されず、一貫したルールを適用することが成功の鍵となります。
結論:試行回数を増やすだけでは不十分、条件を満たしてこそ利益につながる
利益に直結する試行回数の多いトレードを行うためには、次の5つの条件を満たす必要があります。
統計的優位性のあるルールを持つこと
手数料・スプレッドが利益を圧迫しない市場を選ぶこと
市場のボラティリティに合わせたトレードをすること
シグナルの質を落とさずに試行回数を増やすこと
メンタルとルールの一貫性を維持すること
これらの条件を満たした上で試行回数を増やすことで、安定した利益につながります。
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直近の結果は次のようになっています。試行回数の多さは期待値の安定につながります。
通貨ペア
2025年 1月〜2月
トレード回数:124回
平均ロット数:1.34
平均獲得pips数:9.33pips
総獲得pips数:1,157.45pips
※ ロット数は最初のエントリーを1とする
ゴールド
2025年 1月〜2月
トレード回数:98回
平均ロット数:1.96
平均獲得pips数:15.79pips
総獲得pips数:1,547.75pips
※ ロット数は最初のエントリーを1とする
2024年11月4日からの全トレード記録はこちらでご覧いただけます。
※ この記録には5分足での両建てを使うトレードの結果は含まれません
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