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日曜日の母たちへ

Photo by Akhilesh Sharma on Unsplash

即席のベッドタイムストーリーをうまく話せるようになった頃、固く握られた小さな手の強さに、怯む。ワタシはどうしたらよいのだろうか。こどもが庇護を求める必死さで、守られたいと切に願う、一切のつらさと苦しみと批判と疑いから。ルーティーンと閉じられた世界に潜む危うさ。人付き合いがもたらす安堵と懸念。強い心に、協調性とリーダーシップ。理想にもがくのを忘れてしまったワタシに、何が、できる。あなたたちを一切の恐怖や心配から守れないのであれば、せめて、希望と智慧を。

そっと扉を閉める。現実に向き合うことが、そんなに大事なのか。ワタシも分からない。けれど、握られた手の温かみに、どうにか生かされる。明日を生きる。あなたに生かされる。

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