【旅ごはん・散歩ごはん】 平打蕎麦 やつこま (山梨県北杜市)

10月に入ったというのに今年はなかなか秋っぽくならない。八ヶ岳も紅葉はかけらもない。それでも朝晩には肌寒くなってきているので漸く秋が近づいている気配がしてきた。

そんな週末、蕎麦好きの友人が遊びに来たので、お昼は美味しい蕎麦を食べに行こうという事に。この日は、国道141号線沿いにあるやつこまさんにお邪魔することに。開店時間となる11時半の10分程前に店の前の駐車場に車を停める。先客は一組だったが、11時半には駐車場は満杯となった。開店と同時に店へ。テーブルの相席はしないスタイルのため、開店早々待機となった客も出て、さすが人気店と再確認(観光地へ向かう幹線道路に面しているのもあるだろうが)。

秋らしく、きのこ汁せいろを注文。待っている間、大きな窓からの景色を眺める。この店は二階にあり、大きな窓からの眺めが素晴らしい。八ヶ岳と甲斐駒ヶ岳が一望できる。だから店名がやつこま、なのだろう。

待つことしばし、きのこ汁せいろが到着。

きのこ汁せいろ

まずは、付いてきたそばの実を指先に付けて口に運ぶ。かりっとした食感と口中に広がる蕎麦の香りが良い。それでは、蕎麦を戴こう。麺は、少し緑がかっているように見える。これは新蕎麦ということかな。また、平打ちとあるが、そこまで平べったくはなく、ちょうど良い滑らかな喉ごしである。

温かいつけ汁には、きのこが数種類入っていて食感が愉しい。そして揚げ玉が溶けて汁の中に少し油が広がり、きのこだけだと淡白になりそうな汁に深みを加えている。このつけ汁、もの凄く美味い。麺を付けては啜り、付けては啜り、あっという間に食べてしまった。そこに蕎麦湯が到着。この蕎麦湯も濃厚だ。つけ汁を蕎麦湯で割り、香りと温かみを感じながら飲む。つけ汁の醤油出汁の辛さと蕎麦湯の甘みがちょうど良い感じに混ざり合い、食後の満足感を締めくくる。美味しかった。

友人も大満足。それを見て僕も大満足。

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