【旅ごはん・散歩ごはん】 スパイスカレーとアジアのごはん かるみれんげ (長野県富士見町)
以前、山梨と長野の県境付近に美味しいスパイスカレーを食べさせてくれる「かるみれんげ」という店があった。国道20号線沿いの廃モーテルを利用した店で、一見カレー屋とは気づかないたたずまいであった。わが拠点からは少し距離があるので頻繁にランチに通うというにはいかなかったが、2022年頃にいつの間にか閉店してしまっていた。
「閉店してしまったのか、残念だな」と思っていたところ、これまたエスニックなランチをたべさせてくれる「つがね食堂」のご主人から、富士見町に移転して営業しているという事を教えてもらった。富士見町もわが拠点からは車で小一時間ほどかかるのであるが、かるみれんげのカレーが食べたいという気持ちは抑えがたくゴールデンウィークが明けてからのとある平日、ナビ(グーグルマップ)に目的地を設定し車を走らせた。
お天気も良く、右手に八ヶ岳、左手に南アルプスを眺めつつ新緑の田んぼの脇を抜け、山梨から長野へと県境を越えて小一時間の気持ち良いドライブで目指す「新」かるみれんげに到着。民家を活用しているようだ。庭先に駐車スペースがあるがアプローチが狭く僕の車は入れそうにないので、道路脇に止めさせてもらう。
玄関を開け、声をかけてから廊下を進み、キッチンで注文し、囲炉裏のある居間に置かれた席についてしばし待つ。キッチンから調理する音が聞こえてきて愉しみでたまらない。
メニューとしては、カレー数種類と、それを使ったターリー(定食)がメイン。今日食べるのはターリーとする。メインとなるカレーは数種類ある中からマトンを選ぶ。
プレートに綺麗に盛りつけられたターリーは非常に美味しそう。早速食べ始める。マトンは臭みはなく、それでいてマトンらしさをしっかり味わえる。スパイスの使い方が巧いんだな。ダール(豆)のスープ、ヨーグルトサラダ、バスマティライスにパパドという安心のラインナップはそれぞれしっかりと味が確立している。美味しくてスプーンが止まらない。そしてデザートには世界一甘いというインドのお菓子(甘いドーナツ状のお菓子のシロップ漬け)。
胃袋も気分も大満足なランチになった。かるみれんげさん、再開してくれて本当に良かった。これからも県境を越えて時々食べに来よう。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?