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ホログラフィックの表現について-光のグラデーションによる立体表現-


0. まえがき

皆様、こんにちは。かぷりすです。
Niji journeyを使用して表現を探求しています。

今回は「ホログラフィック」がテーマです。
以下では、私の生成物を例に挙げながら、ホログラフィックについてみていきます。

ホログラフィックを効果的にイラストに組み込むには、ホログラフィックの特徴を良く理解することが大切です。

これらを踏まえて魅力あるイラストを目指していきましょう。


※注意
キャストシャドウ(投影影)やフレネル反射など、光についての現象についての細かな説明は省略します。


1. 光と影の表現を超える

1-1  ホログラムの特徴


  • 半透明でありながら、光の干渉や回折を利用して物体が立体的に見える性質があります。(不思議ですね)

  • 見る角度によって色が次々に変化し、ダイナミックな印象が生まれます。

  • オーロラのような虹色の輝きがあります。


1-2  ホログラムの特徴をイラストで表現するためのポイント

  • 色の干渉とグラデーション
    光の干渉によって生じる虹色の輝きを表現するためには、光が当たる部分に虹色のグラデーションを加えることが重要です。これにより、ホログラム特有の光の変化や屈折を再現できます。

  • 立体感の表現
    ホログラムは、通常の平面画像とは異なり、見る角度によって立体的に見えるのが特徴です。影や光の反射、透過効果を使って、物体が浮いているような感覚を作り出します。要素、パーツごとに異なる色味や透明感を持たせることで、奥行きを感じさせる表現が可能です。

  • 光の反射と屈折
    ホログラムの不思議な輝きを表現するために、光の反射や屈折の効果を考慮します。光を強く反射する素材を描く際には、その表面にホログラフィックな光沢を加えることで、よりリアルな質感が生まれます。

  • 動的な視覚効果
    ホログラムは、動きや視点の変化に伴って色彩が変わる特徴があります。異なる角度からの視点を取り入れたり、イラスト全体に動きのあるラインやエフェクトを加えることで、見る角度によって変化するホログラムの特性を感じさせることができます。

  • ディフラクション(回折)パターン
    ホログラム特有の細かい波のような模様やパターンが、光の干渉によって見えることがあります。光の干渉によるディフラクション(回折)パターンを加えることで、よりリアルな効果を出せます


1-3  ホログラフィック表現における色合い

ホログラムでは、光の干渉や回折によって虹色のグラデーションが生まれます。ホログラムそのものの色合いは、虹色のように様々な色が組み合わさって現れます。この多色性を意識しながら色を配置します。


ホログラムでよく使用される色合い

  • 虹色スペクトル:虹色のグラデーション
    →赤、オレンジ、黄色、緑、青、紫、白

  • メタリックな色合い:メタリックな質感
    →シルバー、ゴールド、クローム

  • パステルカラー:幻想的な表現
    パステルブルー、ミントグリーン、パステルピンク

  • 透明な色合い:色が薄く、光を通すため、透明感のある表現ができる
    オーロラカラー、クリスタルカラー

  • 蛍光(ネオン)カラー:サイバーパンク風な強いインパクトを与える
    →ネオンピンク、ネオンブルー、ネオングリーン


2. ホログラムをより魅せるために(少し応用編)

おおよそのホログラムの雰囲気は掴めましたでしょうか。
ここからは、実際にイラストを見る際に意識することを挙げていきたいと思います。

2-1  虹色の反射

ホログラムは見る角度や光の加減によって色が虹色に変化します。
つまり色のグラデーションを滑らかにすることを意識する必要があります。

2-2  ノイズやグリッチ効果

また、ホログラム生地の特有のザラザラした質感を再現することで、ホログラムのリアリティが増し、より生き生きとした表現が可能になります。

2-3  パースを利かせる

奥行き感を強調することで、ホログラムの立体的な性質を再現できます。
さらに手前にある部分を明るく、奥にある部分を暗くすることで、光の当たる角度が変わるように見せることができます。

3. ホログラムに関する気づき(研究中)

3-1  色々なモチーフを組み合わせることができる汎用性の高さ

衣装もですが、キャラクターが身に着けているアクセサリーも合わせる。

ベルト、リボンも相性◎

ホログラフィックな表現は衣装や小物などに取り入れてもそれが浮いてしまいにくいと感じました。
(※ただし近未来的な雰囲気になるよう、デザインは注意する必要あり。)

3-2  ダイナミックな構図も繊細な雰囲気に

光(ライティング)を駆使してもどこか繊細さを表現できる。やりすぎには注意が必要かもしれません。

横長サイズは神々しさが増す


4.  あとがき

以上いかがでしたでしょうか。
今後、ホログラフィックの表現に興味を持っていただけましたら幸いです。

私もまだこの表現を極めていないので、どんどん気づきがありましたら、共有していきたいと思います。

ここまで御覧いただき、ありがとうございました。



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