幾何学的なデザインのティーセット
見つけた時に目がぱっと見開きそうなモノとの出会いがあります。
この鮮やかなブルーの小さなミルクピッチャーがそのような感じでした。
印象は鮮やかなブルーに引き締めるように使われるブラック。
きれいなブルーと感じるのと同時に
幾何学的なフォルムにひかれたのでした。
デザインはグイド・アンドロヴィッツ。
世代はジオ・ポンティと同じくらいの建築学も
修めたデザイナー。
幾何学的なのは建築の要素もあってのことかと
邪推したりするわけです。
アンドロヴィッツは北イタリアの陶器の有名な
Lavenoの陶器協同組合の長を務めており
Lavenoの陶器を多く手がけています。
時代は1930年代頃で、その多くのデザインは
1950年代以降に見られるイタリアのデザインと比べて
やや過剰な装飾があるように見受けられます。
こちらのティーセットは“Sabaudia”と呼ばれるシリーズですが
個人的にはこちらのブルーのティーセットがお気に入りです。
ホワイトもありますが幾何学デザインがあまり浮き出て来ず
もったいない気がしています。
日本の現代の生活の多くがティーセットでお茶をいただくというより
それぞれにあったカップをあてがったほうがおもしろくて
こうしてはぐれてしまったものたちを
組み合わせて使うのもおもしろいかもしれませんね。
このブルーのSabaudiaには、はぐれものでもよいので
どこかでまた出逢えることを楽しみにしています。
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