風を切る山姥への道 note28 /耳のおと②
じぇじぇっ!一ヶ月、切ってるじゃん!(現在、ロサンゼルスの日本語チャンネルでは「あまちゃん」が放映されております。)
カウントダウン的に、マラソン本番まで、noteを書き続けようと思ったが、あっさり挫折。iPhoneにダウンロードした、2016年のLAマラソンのアプリを見たら、大会まで28日!お尻、ホタル状態です。
さて、毎朝、寿司を作りながら聞いてたポッドキャスト。ジムでトレーニングするようになってから、ランニングマシーンで走りながら聞くようになった。選んだ番組は、TED Radio Hour。一番、外れがない。偶然にも、その記念すべき、マシーン上での最初のエピソードは、タラウマラ、メキシコの走るインディアン達の話で始まった。
http://www.npr.org/programs/ted-radio-hour/455904076/adaptation
タラウマラは、コロラド川が作った切り立った断層のある山に住むメキシコのインディオで、彼らは、スペインが侵略した時に、戦わずに逃げまくった部族らしい。彼らの走る距離は半端ではない。100マイル、150マイル、今のフルマラソンの4倍以上の長さのメガマラソンである。
実は、90年代半ば、このタラウマラのいるチワワ州コッパーキャニオンに、取材に行ったことがある。その時に、その種族の走る歴史に感動したが、その時に、ご一緒させていただいたイラストレーターでライターの遠藤ケイさんが、こんな話をしてくれた。
民俗学にも造詣の深い遠藤さん、知り合いの民俗学者の女性を、秩父だったか、東京近くの山の中に訪ねていった時、ザザザッと山肌の草むらが動いて、いつの間にか、そこにその女性が立っていた、、、とか。すでに、ある程度の年齢であった彼女の、その素早さに驚いたという。昔の話なので、かなり記憶は怪しい。だが、この時に、私の脳裏に浮かび上がった、その民俗学者の女性の、もののけの如く、山の一部となり、移動する能力を備えた姿は、この歳になって、「あの秩父の山姥のように走りたい!」と思いになって蘇ったのは確かである。
あー、それにしても、泣いてもわめいても、あと28日。この体の重さを、どうしてくれよう。と嘆きつつ、今日も、チャノマハウスにやってきたKOGIの韓国BBQタコスを食べてしまうのだと思う。