FP3級を受けてみました
YouTubeの登録チャンネル者が179万人を超え、著書『お金の大学』もヒットしたリベラルアーツ大学の両学長が、こんなことを言っていました。
「ファイナンシャルプランナー3級と簿記3級は、お金の力を付ける上で必須の知識が詰め込まれているので、公教育で必修にした方が良い。しかも3級はそんなに難しくない。初めての人でも50時間から100時間の勉強をすれば合格率80%」
今年59歳になる僕が、今更この資格を取っても仕事に役立つわけじゃないし、
おそらく大半はこれまでの仕事の中で会得してきたような気がします。
それに困ったら相談できる税理士や弁護士の友人もいるので必要性は少なそう。
しかも1級や2級ならともかく3級。資格としてもあまり大きな意味を持たないかもしれない。
しかし、
① お金の勉強をする上で必須な情報か?
② 若い人におすすめしたくなる内容か?
③ それに、本当に簡単に資格が取れるのか?
この3つを確かめようと、体験好きの僕としては受けてみないと気が済まなくなり、
とりあえず着手してみることにしました。
まず最初に、TAC出版『みんなが欲しかったFPの教科書3級』(税別1600円)
https://amzn.to/3GXzaSz
を購入。
440ページもある分厚さにビビりながら1ヶ月くらいかけて読み、章ごとについている問題を解きました。
ライフプランニングや資産運用、不動産、税などは、
実務でやっていたのでスイスイ読めます。
細かな数字は覚えていないことが多いのですが、
勘所がわかるので問題ない。
一方で、保険や相続、年金などは、今まで縁がなかったり、これからのことだったりするので、知識も曖昧。あらためて知ることもかなりありました。
総じて、賢く生きていくためにFP3級は、金融関係の仕事をしていない一般の人でも知っていた方が良いと思います。
知っているだけで、リスクを最小化できたり、転ばぬ先の杖になるのは間違いないです。
ただ、20代の若さであまりこうした知識を身につけると
細かいことが気になり、本来打ち込むべきことが疎かになるような気がします。
多少の無駄があっても、ガンガン稼ぐ力を身につけることに心身ともに注力しても良いかもしれません。
とはいえ、父が亡くなったのは僕が30歳の時。
この時は生命保険とか医療費、相続(持ち家くらいしかなかったが)など
何もわからず手の打ちようがありませんでした。
なので、資格を取る必要はないけど、30歳代でさーっと目を通すくらいは
勉強しておくことをオススメします。
40代は親の介護や自分と家族のライフプランなど、お金周りでも考えておかなければならないことが増えてくるので、必ず必要でしょう。
専門の先生と話す時でも、自分が少しは知っているのと全く無知なのとでは、話の理解度やスピードにかなり差が出るはず。
結論、内容については両学長の言う通り、暮らしの中で必須な知識だと僕も思いました。
さて、2つ目の実験。
本当に簡単に資格が取れるのか?
まず、440ページの本を根性を入れて読んだと言うより、軽く30分くらい読書する感じで気が向いた時に少しずつ読み、1ヶ月くらいで読了しました。
次に、無料の過去問サイトを見つけ、毎日20問ずつ(所要時間は約20分)、
計720問を1ヶ月半取り組みました。全12時間くらいでしょうか。
https://fp3-siken.com/kakomon.php
そして、1月23日。甲南大学の試験会場へ。
試験費用は6000円。
会場はオミクロンにも関わらず、大勢の人。
学生らしき世代からシニアまで受験に来ている人は幅広い。
7割の人が試験時間の半分くらいで解き終わり、教室を出ていく速さ。
合格率平均80%は嘘じゃなさそうです。
そして3月4日。
めでたく・・・・僕も合格しました。
これまた両学長の言う通り。
覚えるのが苦手でも3ヶ月あれば、おそらく合格できるでしょう。
もひとつ付け加えると、できれば女性に受けてほしい。
現在、主たる生計を旦那が維持しているなら、なおさら旦那亡き後にやることが
たくさんあります。
その時になって慌てないためにも、
軽く勉強し始めるのが大切だと思います。