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シルバーバーチの霊訓(ニ)を、ゆっくり学ぶ⑤

※本文中の引用文は記載のあるもの以外は、
『シルバーバーチの霊訓(ニ)』潮文社刊
シルビア・バーバネル編
近藤千雄訳
よりの引用・抜粋です。

別の交霊会でシルバーバーチは「お金は盗まれることがあっても知識は絶対に盗まれません。叡知も盗まれません。そうした貴重な真理は一たん身についたら永遠にあなたのものとなります」と述べている。

 続いてシルバーバーチはリラックスすることの効用を次のように説く。

 「リラックスと言っても、足を暖炉の上にでも置いて椅子にふんぞり返ることとは違います。身体の活動を中止し、静かに休息して内なる自我を取り戻し、その霊力が本来の威厳と力とを発揮し潜在力が目を覚ます機会を与えることです。

 あなた方の世界にはそういう機会がありませんね。目覚めている間にすることと言えばただ忙しくあっちへ走りこっちへ走り、その場限りの他愛ない楽しみを求めて、あたら貴重な時間を費やしています。

そうした物的生活に心を奪われている魂のすぐ奥には、永遠に錆びることも色褪せることもない貴重な知識と叡知と真理の宝が、あなた方によって存分に使用されることを待ちうけているのです。一度手に入れたら永遠にあなた方の所有物となるのです」

静まって、私こそ神である事を知れ

私たちはすべてを知っています。
不可能なことなど何一つとしてありません。

私たちに必要な事は、ただ思い出す事です。

本来の自分を知るために、毎日15分の瞑想を取り入れましょう。

肉体の感覚が強い状態では、自分の奥底にある内なる声はかき消されてしまいます。感覚を鎮めて、あなたの内へと耳を澄ませてみましょう。

導きと知恵と力が与えられるように祈りましょう。

ここで曽てのメンバーの一人で理由(わけ)あってしばらく欠席し、この度何年振りかで再びレギュラーとなった人が、シルバーバーチが以前と少しも変わらず雄弁で魅力的で説くところも一貫して変わっていないことを述べると、

 「おっしゃる通り私は曽てと同じ霊であり、説くところの真理も同じ真理です。ただそれを説く対象である地上の人間は曽てとは同じではありません。常に変わりつつあり、叡知の声に耳を傾け霊の力を受け入れる者が次第に増えつつあります。真理は大いに進歩を遂げました」

 そう述べながらもシルバーバーチは真理普及の立役者は自分ではないと主張してこう述べる。

 「私の力でそうなったのではありません。そんな大それたことは私は申しません。むろん私も私なりに貢献しているでしょう。でもそれは無数の霊が参画している大いなる献身的事業のほんの小さな一部にすぎません。これまで成し遂げた進歩は確かに驚異的なものがあります。しかし、もっと大きな進歩が遂げられんとしております。何事も最初が肝心なのです」

 さて、シルバーバーチは自分が霊界のマウスピース(代弁者)にすぎないことをよく強調する。

 「私はこうした形で私に出来る仕事の限界を十分承知しておりますが、同時に自分の力の強さと豊富さに自信を持っております。自分が偉いと思っているというのではありません。私自身はいつも謙虚な気持ちです。本当の意味で謙虚なのです。

というのは私自身はただの道具にすぎない──私をこの地上に派遣した神界のスピリット、全てのエネルギーとインスピレーションを授けて下さる高級霊の道具にすぎないからです。が私はその援助の全てを得て、思う存分に仕事をさせてもらえる、その意味で私は自信に満ちていると言っているのです。

 私一人ではまったく取るに足らぬ存在です。が、そのつまらぬ存在もこうして霊団をバックにすると、自信をもって語ることができます。霊団が指図することを安心して語っておればよいのです。威力と威厳に溢れたスピリットの集団なのです。

進化の道程を遥かに高く登った光り輝く存在です。人類全体の進化の指導に当たっている、真の意味で霊格の高いスピリットなのです」

我は何事もなし能わず、神のみがみ業を成すなり

これはキリストの言葉です。
私たちは形ある物質世界に神を表現するための媒体として存在しています。私も、あなたも、神を表すための手段なのです

神は私たちの意識を通じてご自身を顕現なさいます。すなわち意識が発達すればするほど、神に似るものとなって行くのです。

世界には神以外は存在しません。神を離れて存在するものがあるとすれば、神の無限性に矛盾が生まれます。ですから、世界を創造しているのは神ご自身以外にはあり得ないのです。

その神のご意志はヤコブの梯子の例えの通り、高い階層から低い階層まで連綿として繋がり、伝達されるのです。

周囲を見回してみて下さい。
あなたの周りには、あなたを指導する立場の誰かが存在しています。
そして、あなたにはあなたの指導を必要としている誰かがいるのです。

そのようにして世界は全体として少しずつ向上進化の道を辿って行くのです。

会を閉じるにあたってシルバーバーチは次のように語った。

 「私達は深刻さの中に笑いの要素をもたらしました。他界した古き知友との再会を実現させました。死によって隔てられていた絆を取り戻したことをうれしく思います。人のために己れを捧げる者は必ず報われます。

 この集会には真剣な目的が託されていることを忘れてはなりません。人類の行く手に横たわる危険な落とし穴を教えてあげる重大な任務を帯びているからです。人生に疲れ、あるいは迷う人々の心を軽やかにし、精神を目覚めさせ、指導と助言となるべき霊的な光を顕現してあげようと努力しているのです。

 困難と懐疑と絶望の中にある者には魂の避難場所を提供してあげることができます。人間の歩むべき道、つまり内在する崇高な精神を存分に発現させる方法を教えることができます。

そして何にもまして、全ての光と全ての愛の大根源より発せられる荘厳な神的エネルギーの存在を自覚せしめます。それは決して遥か彼方の手の届かない場所にあるのではありません。全ての人間の魂に内在しているのです。

 それは実にこの大宇宙を造り上げたエネルギーであり、自然界のすみずみまで流れているエネルギーであり、その存在を自覚する者が見棄てられることは絶対にありません」

他界した家族や、大切な人ともう一度会いたい、話したいという願いは誰もが一度は抱くものだと思います。

そして、それは実際に可能な事でもあります。しかるべき霊媒を頼りにして、条件さえ整えば次元を超えたコミュニケーションを取る事はできるのです。

しかし、私はそれをお勧めはしません。再会する事に余程の意義があるのならまだしも、ただ心の空白を埋めたいがためにそう望む事は良い結果をもたらす事はないからです。

まず第一に信頼できる霊媒を探す事が難しいのです。おそらくweb上では見つける事はできないでしょう。きちんとした知識を持った本当の霊能者は自ら宣伝する事はないからです。

となると、人づてに探す他はないのですが自らに十分な知識がない限り、その霊媒が本物かどうかを見極める手立てがありません。いいように言いくるめられて、金銭を騙し取られるかも知れません。

そして、運良く本物の霊媒に出会う事ができて他界された方とコミュニケーションが取れたとして、その事に依存せずにいられるものでしょうか。

あちこちと霊能者を探して渡り歩く人がいます。一度は死者との交信に感動して人生観が変わるような経験をするのですが、時間が経つと自らの経験に自信が持てなくなったり、もう一度同じような感動を求めようとしてしまうのです。

そこで死後の生命の存続を理解して自らの生まれてきた理由を探究する方向へ向かえば良いのですが、依存心が強い人はそのような方向へはなかなか向かわないものです。

他にも、霊媒にかかった霊が本当にその当人なのかどうかを見極められないというような問題もあります。この手の場所には低級霊が狙いを定めて待っていますので、人格の高潔な霊能者でなければ相談者も共に低級霊の餌食となる可能性があります。

また、エーテルに記憶されているその人物の〝エレメンタル〟が語っている場合もあります。実際に呼び出したい当のご本人の霊はとっくに次の段階へ向上しているというようなケースもあります。

確かに、大好きなあの人にもう一度会いたいと思う気持ちはよく分かります。ですが、それは自らが他界する時までの楽しみにしておいてはいかがでしょうか。

死後存続の証拠は山のように残されていますので、自分が納得できるまで自らの手で調べる方がよほど自分や他界した人のためになります。

なぜなら、肉体を持って地上に生きている間に真理を学んで理解して霊格を向上させると、帰幽した後に高い境遇に置かれるようになります。そうすれば、まだ低い境遇でとどまっている人の事も助ける事ができるようになるのです。

亡くなった側の人も、あなたがそのように励んでいる姿に感化されて良い影響が得られます。私たちは、ひとりで学んでいるわけではないのです。

どうか生きて地上にあるうちに真理に対する理解を深めておいて下さい。

今日はここまでとします。

Capella✝️

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