シルバーバーチの霊訓(ニ)を、ゆっくり学ぶ⑤
※本文中の引用文は記載のあるもの以外は、
『シルバーバーチの霊訓(ニ)』潮文社刊
シルビア・バーバネル編
近藤千雄訳
よりの引用・抜粋です。
静まって、私こそ神である事を知れ
私たちはすべてを知っています。
不可能なことなど何一つとしてありません。
私たちに必要な事は、ただ思い出す事です。
本来の自分を知るために、毎日15分の瞑想を取り入れましょう。
肉体の感覚が強い状態では、自分の奥底にある内なる声はかき消されてしまいます。感覚を鎮めて、あなたの内へと耳を澄ませてみましょう。
導きと知恵と力が与えられるように祈りましょう。
我は何事もなし能わず、神のみがみ業を成すなり
これはキリストの言葉です。
私たちは形ある物質世界に神を表現するための媒体として存在しています。私も、あなたも、神を表すための手段なのです。
神は私たちの意識を通じてご自身を顕現なさいます。すなわち意識が発達すればするほど、神に似るものとなって行くのです。
世界には神以外は存在しません。神を離れて存在するものがあるとすれば、神の無限性に矛盾が生まれます。ですから、世界を創造しているのは神ご自身以外にはあり得ないのです。
その神のご意志はヤコブの梯子の例えの通り、高い階層から低い階層まで連綿として繋がり、伝達されるのです。
周囲を見回してみて下さい。
あなたの周りには、あなたを指導する立場の誰かが存在しています。
そして、あなたにはあなたの指導を必要としている誰かがいるのです。
そのようにして世界は全体として少しずつ向上進化の道を辿って行くのです。
他界した家族や、大切な人ともう一度会いたい、話したいという願いは誰もが一度は抱くものだと思います。
そして、それは実際に可能な事でもあります。しかるべき霊媒を頼りにして、条件さえ整えば次元を超えたコミュニケーションを取る事はできるのです。
しかし、私はそれをお勧めはしません。再会する事に余程の意義があるのならまだしも、ただ心の空白を埋めたいがためにそう望む事は良い結果をもたらす事はないからです。
まず第一に信頼できる霊媒を探す事が難しいのです。おそらくweb上では見つける事はできないでしょう。きちんとした知識を持った本当の霊能者は自ら宣伝する事はないからです。
となると、人づてに探す他はないのですが自らに十分な知識がない限り、その霊媒が本物かどうかを見極める手立てがありません。いいように言いくるめられて、金銭を騙し取られるかも知れません。
そして、運良く本物の霊媒に出会う事ができて他界された方とコミュニケーションが取れたとして、その事に依存せずにいられるものでしょうか。
あちこちと霊能者を探して渡り歩く人がいます。一度は死者との交信に感動して人生観が変わるような経験をするのですが、時間が経つと自らの経験に自信が持てなくなったり、もう一度同じような感動を求めようとしてしまうのです。
そこで死後の生命の存続を理解して自らの生まれてきた理由を探究する方向へ向かえば良いのですが、依存心が強い人はそのような方向へはなかなか向かわないものです。
他にも、霊媒にかかった霊が本当にその当人なのかどうかを見極められないというような問題もあります。この手の場所には低級霊が狙いを定めて待っていますので、人格の高潔な霊能者でなければ相談者も共に低級霊の餌食となる可能性があります。
また、エーテルに記憶されているその人物の〝エレメンタル〟が語っている場合もあります。実際に呼び出したい当のご本人の霊はとっくに次の段階へ向上しているというようなケースもあります。
確かに、大好きなあの人にもう一度会いたいと思う気持ちはよく分かります。ですが、それは自らが他界する時までの楽しみにしておいてはいかがでしょうか。
死後存続の証拠は山のように残されていますので、自分が納得できるまで自らの手で調べる方がよほど自分や他界した人のためになります。
なぜなら、肉体を持って地上に生きている間に真理を学んで理解して霊格を向上させると、帰幽した後に高い境遇に置かれるようになります。そうすれば、まだ低い境遇でとどまっている人の事も助ける事ができるようになるのです。
亡くなった側の人も、あなたがそのように励んでいる姿に感化されて良い影響が得られます。私たちは、ひとりで学んでいるわけではないのです。
どうか生きて地上にあるうちに真理に対する理解を深めておいて下さい。
今日はここまでとします。
Capella✝️