【期間限定公開】新国立劇場バレエ団ソリスト飯野萌子さんのオープンクラスに参加した感想
飯野萌子さんのオープンクラスに参加してきました。たくさんの工夫とプロの知恵が詰まったとても楽しいクラスでしたので、感想を書いていきたいと思います。期間限定で公開しますので、興味がある方はぜひ読んでみてください😊
新国立劇場バレエ団ソリストの飯野萌子さんについて
北海道出身の飯野萌子さんは、ロシアのノヴォシビルスクバレエ学校への留学を経て、2012年に新国立劇場バレエ団に入団され、現在ソリストとして活躍されています。
ロシア仕込みのテクニックの強さに加え、とても華があるバレリーナで、どこで踊っていても思わず彼女に目がいってしまうダンサーです。例えば「コッペリア」でのスワニルダの友人などキュートなフランスっ子を踊る時は恋の駆け引きを視線で演じて舞台に彩りを加えていたり、「白鳥の湖」で娼婦のクルティザンヌを演じた時は手慣れた小悪魔的なあだっぽさを表現するなど、演技面でも常に注目のダンサーです。
飯野萌子さんに興味を持ったきっかけ
飯野さんは日本人離れした華があって目立つ方なので元々お名前は存じ上げておりましたが、改めて興味を持ったきっかけが舞踊評論家の門 行人さんが飯野さんのことを大絶賛していた投稿を見たことです。
どの舞台でも飯野さんが綺麗な踊りを見せてくれることが当たり前で見慣れてしまっていましたが、門さんの投稿を拝読し、冷静に考えれば確かに凄いダンサーだと思いさらに注目するようになりました。
結局井澤のパートナーという位置付けなのかな。それならそれで。ガムザッティの直塚美穂ももう少しできる人かと思っていた。小野以外ですごいのは相変わらず飯野萌子だけかも。ドキッとするくらい鮮やか。来季も主役がつかないなら転出の頃合いか。世界のどこでも求められるレベル。
— 門 行人 (@y_cadeau) May 3, 2024
またこちらの「私と花の10の物語」のインタビューも、飯野さんの華やかだけれどもさっぱりとした雰囲気がよく出ていてとても素敵だなと思いました。
オープンクラスの感想
さて、飯野さんのオープンクラス感想ですが、とても楽しく勉強になるクラスでした😊
個人的にとても面白い工夫だと思ったのが、バーレッスンで左右それぞれ練習する時の音楽が違ったことです。最初は「プレイリスト間違えているのかな」と思いましたが、飯野さんの工夫でした😊
バーレッスンの左右で拍子や速さが同じだけどメロディーが違う音楽を使っており、大人の基礎的なバレエクラスであっても、音楽の表情の違いを伝えようとしていたのかなと思いました。まずそのような２種類の曲を探すことが大変ですし、普通は音の拍子だけを感じますが、飯野さんは音楽自体をすごく大事にされている方だと感じました。
あえて左右違う音楽を使うことによりただ機械的に動くだけでなく、その時に流れている音楽の違いを感じてそれに連動して動くことを意識させようとしてくださったのだと思いました。
他にもクラスの内容でとても印象的だったのが飯野さんがプリエを丹念に行い、何をする時でもプリエについて細かく見られていたことです。もちろん怪我をしないように気を配られていたという理由が大きいと思いますが、最初のプリエ以外にもその後のバーレッスンの中でプリエの動きを何度も入れられていたことが印象的でした。
その後のセンターレッスンでもつい大人の生徒が忘れがちなプリエについて入念に注意されるだけでなく、プリエを使ってもっと大きく綺麗に見せる踊り方も教えて下さり、自分が子どもの頃にこんな先生に習えていたらもっと上手に踊れたかもしれないなと思いました🥰
最後に、通常の大人向けオープンクラスだとバランスはアダージオの最後くらいにしか無いのですが、飯野さんは色々なポーズでのバランスをバーレッスンの時から組み込んでいて、普段意識出来ない自分のバランスや立ち方についてかなり集中することが出来ました。
そういえば先シーズンの「アラジン」で飯野さんがパール役を演じたとき、アラベスクで30秒ほどバランスを取るというシーンがありました。このポーズは一般人が真似しようものなら間違いなく腰を痛めますが、飯野さんはどの回でもびくともせず、もの凄いバランス力とキープ力だと感じていましたが、彼女のこのバランスの美しさも普段から心がけてトレーニングされているのかもしれないと感じました。
左足を上げてバランスを取っているのが飯野さん
飯野さんの今後の出演情報
新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」で宝石のエメラルドや、山田悠貴さんと一緒に青い鳥とフロリナ王女のパドドゥを踊られます。フロリナの練習動画は新国の公式インスタで公開されているのでぜひ見てみてください😊
新国立劇場バレエ団「眠れる森の美女」エメラルド役
2024年10月26日(土) 13:00
2024年10月27日(日) 14:00
2024年10月31日(木) 13:00
2024年11月2日(土) 14:00
青い鳥とフロリナ王女
2024年10月26日(土) 18:30
2024年10月30日(水) 13:00
2024年11月3日(日) 13:00
2024年11月4日(月・休) 14:00
フロリナ王女の練習動画はこちら↓
新国「アラジン」で飯野さんがどこにいるか、バレエオタクの私が解説
現在配信中の「アラジン」ではパール役とジーンのお付き役で出演されているのですが、どちらもアイマスクのせいで顔がわかりづらいです(この衣装どうにかなりませんかね🥲)
というわけでバレエオタクの私が飯野さんがどこにいるか解説してこのnoteを締めたいと思います。長くなるので覚悟してください。なお怒られたらスクショは消しますのでご確認はお早めに😂
①パール役（https://youtu.be/btKFKT1zRmI?t=1162）
画像で白黒の衣装を着たダンサーの1番右、ジャンプしながらトップバッターで登場するのが飯野さんです。めちゃくちゃ音楽が早いので、1番先頭の女性と思ってもらえれば大丈夫です。
男女に分かれてくるくる回ってジャンプしながら移動していますが、飯野さんはまだ1番右にいます。
ちなみに次のシーンで男性に画面が切り替わりますが、真ん中にいるのは私の最推しの1人である佐野和輝さんです😊
佐野さんは元々上手なダンサーなのですが、最近踊りが品よくなったというのか、今までよりもさらに綺麗に踊るようになったなという印象があります。実際にアラジンを舞台で見た時も「すごく綺麗に踊るようになったな🥰」と思いましたが、映像で見ても本当に綺麗。何かいいことあったのかな…。
で、飯野さんは1番右でずっと踊っているかと思いきや、非常に移動が激しい踊りなので、この写真ではジャンプしている女性陣の先頭、すなわち右から3番目に場所移動しています。
で、最初は1番右でしたが、移動の結果1番左のポジションにいらっしゃいます。
このリフトでくるくるされる時は1番左(left)で踊られています。持ち上げているのは多分宇賀大将さん(アイマスクのせいで分からん！）
このシーンでもまだ1番左！
まだ左手前にいますが、今からまた場所が移動します。
さっきまで左手前にいたのに今度はなんと1番後ろに移動！
最後のポーズで、1番後ろで片足を上げてポーズしているのが飯野さんです。美しい💞
ちなみに飯野さんの隣の男性は高知県出身の宇賀大将さんで、ウガ・タイショウではなくウカ・ヒロユキと読むそうです。
飯野さんの手前はABTの三宅琢未さんと同じ香川県の近藤バレエ研究所出身の佐野和輝さんで、私の最推しの1人です。佐野さんの隣の女性は元コロラドバレエプリンシパルの久保紘一さんのご実家のクボバレエアカデミーご出身の広瀬碧さんで、最近は石井久美子さんのYoutubeにも出演されていました。
最前列左の女性はソリストの五月女遥さんでなんと菅井円加さんやBBLの大貫真幹さんと同じ佐々木三夏バレエアカデミーご出身。最前列右の男性はソリストの小野寺雄さんでこちらは大川航矢さんと同じ青森のアカネバレエ教室出身のダンサーです🍎
このnoteを夜に書いていますが、地名を書いたら三方六や鰹、日の出製麺所、崎陽軒、リンゴが食べたくなってきました。あぁお腹すいた。
踊り終わったこのシーンでは真ん中で足を上げて、福岡雄大アラジンの頭上で手をくるくるしているのが飯野さんです。支えているのは高知の宇賀さん。
②ジーンのお付き役(https://youtu.be/btKFKT1zRmI?t=3948)
ランプを擦ったらジーンが出てきますが、その時に飯野さん達も一緒に登場します。
ジーン達の踊りが始まる時は右側の手前から2人目の位置に飯野萌子さんがいらっしゃいます。顔がよく見えませんが後ろにいるのはおそらく太田寛仁さんで、サンフランシスコとワシントンに2年間留学。ネット情報によるとテニスの全国大会出場経験がある上になんと双子だそうです。180cm超えのイケメンがこの世に2人もいるのか…。
みんなで手を叩いてこのポーズを取るシーンでは最後部中央右に移動！
峻郁さんが左手を挙げていますが、そのすぐ斜め後ろで背中を向けているのが飯野さんです。
この体操みたいなでんぐり返りの時も多分最後列の中央右のペアだと思います。パートナーは樋口響さんっぽいけど速すぎて分かりません😂
ちなみに樋口さんはアメリカのジョフリーバレエスクールで学ばれた回転が得意なダンサーです。
ジーンのソロが終わったら女性達が踊るシーンがあって、このとき飯野さんは1番右に移動！
で、またジーンのソロがあって、男性パートがあってその次は女性がグルンと1回転されますが、その時は最前列の1番左にいらっしゃいます。(このスクショでちょうど逆さまになっています）
この時のパートナーは香川県出身の佐野和輝さんで、この方はかなり上手なので次はアラジンを踊ってほしいです。
側転の後に真ん中に行きますが、その時は右手前で樋口響さんか佐野さんと踊られています。アイマスク本当にいらない！顔分かんない！
で、次は左側に移動して、左手前が飯野さん。6人の美女に囲まれて峻郁さんニッコニコ。超嬉しそう。
その後は左側1番手前で香川出身の佐野和輝さんと踊られ、
次はなんと上下逆さまになってのリフト。ちょうどスポットライトが当たっている中央手前左側のペアが飯野さん。パートナーは佐野さんか樋口さんか小川尚宏さんです。早すぎて見えない😂
ちなみに小川さんはベルリン国立バレエ学校に3年間留学されており、同期に関野海斗さんやヴィクター・カイシェタ、井関エレナさんがいます。
最後の大円団は3列目の右が飯野さん。
真ん中の渡邊峻郁さん、どのスクショ撮っても宴会部長みたい😂
最後は1番手前の右に移動されてます。
凄いなぁ、こうやって改めて見るとめっちゃ移動してますね。目で追うこちらも息が切れそうです😂
あと私はスクリーンショットを撮りながら見ていたので気がついたのですが、アラジンの踊りは結構早い動きなのでブレるのが普通です。しかし飯野さんは必ず一瞬ピタッと止まってポーズを見せてくれるので、ピントが合ったスクショを取れるんですよね。これは凄いです…！
あとこれだけの運動量のために飯野さんは普段どんな食事をしているのか気になりました。オープンで見た飯野さんはとても細くて可愛くて、特にウエストが本当に細くてビックリした…！これだけ細いのにこれだけの運動量を必要とされる彼女が普段気をつけていることをいつか知りたいです😊
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