NBAバレエ団芸術監督の久保綋一さんのオープンクラスに参加した感想
(最終更新 2024.05.27)
久保綋一さん、熊川哲也さん、岩田守弘さん、小嶋直也さんに次ぐ次世代のダンサーって誰だろうと考えていた時にふと思ったのですが、そういえばNBAバレエ団芸術監督の久保綋一さんって名前は知ってるけれど、あまり詳しく無いなと…。
改めて久保さんのインタビューを読んだり、ビデオを見たりしてダンサーとしての才能だけでなく、日本バレエ界を良くしていこうという情熱を感じて、とても素敵な方だと思いましたし、オープンクラスがあるということで参加してきました!
久保綋一さんについて
久保さんは16歳でモスクワ国際バレエコンクールで優勝し、アメリカのコロラドバレエ団で20年間プリンシパルとして活躍されました。コロラドバレエを退団後は日本に帰国し、現在は埼玉のNBAバレエ団の芸術監督として活躍されています。
私が久保綋一さんを初めて知ったのは、同世代のボリショイバレエ団元ファーストソリスト岩田守弘さんのインタビューか著書を読んだことがきっかけです。久保さんや岩田さんが現役だった頃は、熊川哲也さんや小嶋直也さんも大活躍しており、岩田さんが引退時にそのメンバーと踊りたかったけれど断られたみたいなエピソードを紹介されていた気がします。(私はなんでそんなこと覚えてるんだ😂)
ちなみに現役時代の久保さんの映像はこちら!凄すぎて言葉が出ません…。
久保さんのオープンクラスの感想
久保さんのオープンクラスに参加した感想ですが、とにかくリーダーとしての立ち振る舞いがとても素敵だと思いました。
例えば、クラスにおいて雰囲気のいい空間作りをすごく心がけられていると感じました。とにかく人当たりが良くて、生徒への接し方がフレンドリーだけど丁寧で、さすが普段から人を率いている方だと思いました。
にこやかに周りと談笑して、良い雰囲気を作るだけでなく、名前を知っている方はきちんと名前を呼んでその方が上達する指示をピンポイントでされていたのが印象的でした。
雰囲気のいい空間づくりのために、そこに普段から来ている人たち大切にすることはもちろん大切ですが、オープンクラスという特性上誰が来るか分からないという可能性も高いです。久保さんは初見の人にも細かく目をやり、きちんと見てレベル感を把握し、初見の方が置いて行かれないように気配りをされていました。よく気配りされたため、めっちゃ視線を感じました😂
そのクラスに溶け込めるかは、談笑の輪に入れるかというよりも、いかにクラスに付いていけるかということが重要だと思います。久保さんが初見の方のレベル感をきちんと把握しようとして、みんなで楽しめるクラスを作ろうとされていたのがとても印象的でした。
クラスの内容としてはよくあるオープンクラスの流れとは違う部分もあり、とても楽しかったです。普通のクラスはプリエから始まりますが、なんとタンデュから始まって驚きました。
また、久保さんのアンデオールが完璧で、1番ポジションや5番ポジションがとても綺麗だったことがとても印象的でした。生徒のアンデオールについても細かく確認し、お尻の力が抜けてバレエのポジションが崩れて変な形にならないように注意されていました。
オープンクラスは大体どの生徒も順番を覚えるのに必死になってしまいますが、「順番を覚えるだけでなくもっと踊って」と、楽しく踊るようアドバイスもされていて、なんだか新鮮でした。
初見の生徒にもきちんと気を配り、和やかながらもチャレンジングな動きも取り入れて、全員が楽しめる雰囲気を作られていて、さすが芸術監督として普段から人を率いられている方だなと感動しました。自分自身も仕事でいいチームを作る際は、久保さんの振る舞い、特に初見の方に気を配ってきちんと輪に入れていく対応は沢山真似したいと感じました。クラスも楽しかったですし、チームマネジメントの観点からも勉強になる素敵なクラスでした。
NBAバレエ団の今後の公演情報(2024.05.27時点)
真夏の夜の夢(同時上演:セレナーデ)
6月29日(土)18:00開演(開場17:30)
6月30日(日)15:30開演(開場15:00)
板橋区立文化会館大ホール(東京都板橋区大山東町51-1)
NBAバレエ団特別講座 KOICHI'S EYE <芸術監督久保綋一と拓くバレエの扉>
2024年8月31日(土) 13:00開始