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英語の「シャドーイング訓練5段階」が、育休からの仕事復帰の進捗感覚と重なった話

突然ですが、最近、英語でファシリテーションをするための訓練をするコースを始めました(正しくは、ファシリテーションを英語で学びながら、実践までやれる訓練をしている感じ)

①ライフテーマである「世界平和」とそこに向けて「対立や違いを越えて生まれる可能性」という切っても切れないテーマについて、来年(英語/異文化間での)対話ワークショップという形で一歩でもアクションをとろうと思ったこと
※長いこと「仕事に直接役立つわけではないから」という理由で手を付けずにきました

②今この時学びたい!と思ったことを、日本語への翻訳や講義化を待たずに取りに行き、文化の背景の違う人たちとディスカッションしながら深められるようにしたい、のが理由です。
(あとは、内省癖が悪く出てその日あったことをくよくよ悩みがちなので、終わりなく悩んだり逃避のスマホいじりするよりは、その時間を訓練することにすると、マインドフルネス効果があってメンタルにもよい気がしてます笑)

で、前置き長くなりましたが。
プログラム内の様々な訓練の中で、リスニングとスピーキングの能力を同時にあげるものとして、「シャドーイング」が重要な一つになっています。

恥ずかしながら、元の「シャドーイング」への解像度は「流れてる英語を、後から同じスピードでマネする」でした。

が、正しいやり方は全然違いました。

段階1.リスニング(複数回音声を聞き、なんとなく内容を理解する)
段階2.マンプリング(9割聞きながら、もごもごとつぶやく)
段階3.テキストをチェックする(聞き取れなかった部分/意味の分からなかった部分をそれぞれ別の色で塗っておき、音と文字を紐づける)
段階4.シンクロリーディング(テキストを見ながら音声を聞き、同じスピードで発話できるようになる)
段階5.シャドーイング(テキストを見ずに少し遅れて発音している)

で、実際やってみると、恐いことが分かってきます。

かつてそれなりに勉強してきたこともあり、1や2の段階で、言ってることは大体わかります。(多分、TOEICでいうと、質問にたいして正しい選択肢を選べるくらいには、聞こえている)

しかし、「3」をやると、”実は”わかってなかった単語、聞き取れてなかったフレーズが分かってくる。

で、それが分かると、1や2の段階で思ってたことと「正確」には違ったりするんです。テストでは正しい答えが選べるかもしれない。けど、”その人が本当に伝えたいこと”でいえば、見落とす感じの。

さらに、4にいくと、3でわかった気になってたけど、今度は全然口が追い付かない。
で、「結構できたやろ」と思って5にいくと、またちょっと”できる気”になってたことに気づかされる。

これが、育休復帰後の仕事へのキャッチアップの課程にすごく近いなあ、と。

元々いた環境に戻っているわけなので、なんとなくレベル1,2程度の解像度であれば、大きなギャップはないように感じる。

でも、3の段階として正しく把握しようとすれば結構違ったりするし、4に行こうとすると休み中にまったく使ってなかったことですぐに引き出せなくなっている感覚や、「こうだろう」と思っても口をついたり行動にまでいけないみたいな葛藤も発生してくる。

しかも、それらをカバーするために、前はほぼすべての時間を「仕事をもっとよくするため」に使えてたのが、育児という重大ミッションも加わり、前のようには使えない。

何を指すか、によっても違うのですが、全体感で言うと、今は3と4の間って感じがしてます。

そういう意味で、とてももどかしいし、「早くペラペラと話せるレベルのパフォーマンスを出したい」という焦りも存分にあるのですが、シャドーイングの実践を通して、現在地を少しだけ客観的にとらえられるようになった気はします。
(実際の仕事は、自分だけでなく周りの人にも影響があるからもっとややこしくはあるのですが)

今は、私から見るとバリバリ活躍しているように見えるワーママの皆さんも、もしかしたらこういう期間があったんでしょうか。
見ている分には全然わからないので、会ったときに「私が初めて復帰したときはこうだったよ~」「ぶっちゃけこれくらいかけて取り組んだよ!」なんてエピソードがあったら教えてもらえると嬉しいです。

とりとめもない内容なんですが、育休復帰もそうだし、何かに今新たに挑戦している人にももしかしたら通ずるものがあるのかもしれないなあ、と思って、ちょっと言葉にしてみた次第でした。

体に気を付けて、焦りすぎず、でも一歩一歩段階上げていきたいと思います!

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