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TFT初心者の思考記録
大半のゲームにおいて初心者とは未知の存在だろう。初心者に何かを教えようと思ったプレイヤーは初心者を過ぎているため初心者の気持ちがわからない。多くの初心者記事は「多分初心者ってこういうことがわからんのでは?」という想像に基づいて記載されてしまう。
私も別ゲーで似た経験をした。なので、今回幸運にもTFTを始めてハマって1ヶ月、120戦のランク戦を経て、プラチナの底を脱した今「実際、TFT初心者は何を考えているのか」を可能な限り記録しておきたい。初心者の思考サンプルとして。
まず私がどういう初心者かについて書いておく。以下がTFTを始めた段階の私の状況だ。
・TFTについて疑問を聞ける人間は周りに二人ほどいた
・オートチェスは僅かに簡易なものを触れたことがあった。具体的にはFEHのゲーム内ゲーム「ロキの盤上遊戯」と、オリエントアルカディアのゲーム内ゲーム(名前は忘れた)
二人も話せる相手がいたのは大変なアドバンテージで、彼ら彼女らには本当に助けていただいた。ただし逆に言えばTFTの交友関係は始めたとき二人、今でも三人しかない。グラマス級の人には師事どころか話したこともない。そういうプレイヤーだと思って読んでほしい。
さて、このゲーム始めるに当たって、まず初心者の私が知りたがったのは「攻略サイト」だった。古いゲーマーなので動画情報での習得が苦手で、テキスト系サイトが欲しかった。そして前述の交友関係の方々に、TFTに関して沢山の情報が詰まったサイト群を一気に紹介していただいた。これらのサイトを読み込むことは非常に序盤のブーストとなったように思う。ただ、もっと年代が若い人だとここら辺は解説動画になるのかもしれない。
具体的なサイトも一応貼っておこう。
・TFT Set13 - 総合攻略サイト | TFTips
・チームファイトタクティクス - メタチーム構成、ビルド、ガイドと統計 - TFT.OP.GG
・チーム戦戦術 - LeagueOfGraphs
特にお世話になったのはTFTipsで、ここの入門ガイドはかなり読み込んだ。用語集も様々な攻略情報を見るときに役立った。なにせ「キャリー」の意味すら知らなかったので攻略noteが宇宙語に見えていたものである。あと「オムニヴァンプ」、これマジで数日間意味わかってなかった。
OP.GGは自分の構成を後から確認したり構成や最適武器を調べたりするのに使った(今はMetaTFTアプリを使っている)。LeagueOfGraphsはランク分布わからんと言ったら教えてもらった。このゲーム、ランクの説明全然ないから、どの辺まで行ったら初心者脱出なのかもゲームだけやってるとよくわからないんだよね。
そうはいっても実践なくしては始まらない。というわけでとりあえずやってみたわけだが、このゲームを始めて驚いたのはレベルを自分で、しかも金を使って上げなければならない、ということだった。私がやっていた大半のオートチェスもどきにはそういう概念はなかった……気がする。リロールを回して強い駒を買う、以外に金の使い方がある。これを知ったとき、おっこのゲームヤベーぞ! と思った記憶がある。
まあでもとりあえず物は試しと、ノーマルで2戦した。おもろ〜!と思う一方で、沼だ〜やばすぎる〜!と思った。ちなみに記念すべき最初の構成は、2024/12/05の黒薔薇ソーサラー。周囲のつぶやきから「黒薔薇が強い」くらいは知っていたゆえの構成と思われる。
![](https://assets.st-note.com/img/1736874421-gy5beADXxSU8GNd71M9kjuTH.png?width=1200)
真っさらな最初のうち、私は「このゲームは寄った駒に応じて臨機応変に構成を組まないと勝てない」と思い込んでいた。わかりやすく言うとOTPは勝てないと思っていた。
しかし、様々な攻略資料を漁るうちOTPでMaster行けるよみたいな話を読んだ。別ゲーではデッキ固定勢をやっていたこともあり、私は「なら初心者のうちはOTPするか! 覚えること少なそうだからな!」と決めた。
んで、OTPの対象として白羽の矢が立ったのが反逆者だ。
なんで反逆者? というと、「エズリアルとイラオイいいなー」と思っていたからとかいう、要はキャラの見た目で決めたに過ぎない。あと青って他のゲームの推し色だったんだよね。マジでそのレベル。反逆者の面子の詳細すら知らなかった。当然ながら反逆者がOTP向けなのか、強いのかも知らなかった。
そこからOTP期間に入る。シルバー帯は反逆者を7人揃えりゃ勝ちといった趣で、トントン拍子にゴールドまで上る。
しかしこのあたりからずっと疑問に思っていたことがあった。それはレベルの上げ方だ。
このレベル上げ戦略、攻略記事を読むと「状況に応じて」「行けそうなら」「余裕があるなら」みたいな文言が飛び交いがちだ。それはめちゃくちゃ誠実で正しい書き方だと思う。今の私もfast8(またはStandard?もうこの区別すらいまだにあんまついてないんだけど)中に3-5までにLv7になったらいいなと思いつつも、絶対3-5でLv7にしてるわけではないし3-6のこともあるし4-1もある。例えばLv7で反逆者7が即座に出せるなら利子を切ってでも上げるべきだし、Lv7にしても旨味がないなら負けながらでも利子に頼ったほうがいい、といった話は今ならわかる。しかし、当時の私はそんなのどうでもいいから自分の思考の基準にする指標がほしかった。
結局、典型的な上げ方を書いてくれているいくらかの記事を見つけて、スクリーンショットを撮り、そのとおりにレベルを上げた。これが強いか弱いかはともかく精神衛生上非常に良かった。そうやって、12月の下旬まで反逆者OTPを続けた。勝率はそれなりに出たし、反逆者は好きだから満足していた。
しかしゴールド2あたりで壁にぶちあたった。勝てない。相手もちゃんとした構成とちゃんとした武器を揃えてくるので、反逆者7揃えても押し負ける相手が増えた。そうするとヘルスを保てていれば連勝は無理でも我慢してジンクスの引きやすいLv9まで行って……なんてのはまあ普通の発想だと思うが、ここで大いなる問題が立ちはだかる。大半の場合、我慢するためのヘルスがない。
ここに至ってようやく、本当にようやく、「fast8は勝ち進行の人がやるもの」の本当の意味がわかり始める。根本的にコスト4の☆2はゲームを決める勝ち駒ではなく、例えば反逆者の場合だと一旦盤面を強くしてヘルスを保てるようにしたあと、Lv9まで行ってジンクスを出して重ねて初めて「勝ち」なのだろう。しかしOTPしてるとヘルスが保てないことは往々にしてある。そして悟った。「OTPってめっっっっちゃ難しいな!?」と。
これは世間一般の反逆者OTPに対する否定ではない。この時の私は初心者ゆえ、本当に愚直に、駒を反逆者しか集めない進行をしていたのだ。それがOTPだと勘違いしていた。しかしOTPをやるからにはそんな生半可なことではいけなかったのだ。反逆者がジンクスに辿り着くために、例えば序盤をファミリーピットファイターに頼ってでもヘルスを保つ。それが、私が簡単だと思っていたOTPの真実だった。
この発想に辿り着いて、私はOTPを諦めた。実は考えることがとても多く、初心者向けではないと思ったからだった。「勝てる駒が好き」というタイプの人間なので、いろいろな構成を使うことへの抵抗も薄かった。ちょうど「寄った駒でプレイする」というスタイルのプレイヤーの記事を読み、この発想を模倣しようと思った。
そこでどうしたか? こうである。
・MetaTFTを開く
・2-1までに引けた極力高コストのキャラを構成で探す
・上から見て最初に見つけた構成を開く
・他のことは一切考えずその構成を目指す
雑〜〜〜!
しかし雑だからこそ様々な構成に強制的に触れた。シンジドレナータ、トリスターナ、ファミリー、センチネル砲兵アカデミー、コグマウ、ノクターン、おおよそ対面で負けたことのあった構成は一通り触った。勝てるかどうかより面白さが勝った。そうか、対面で最強に見えていたあの構成にはこんな苦労があったのか!みたいなことを沢山知った。変なところだとヒーローシンジドリロールとかやった。ヒーローオーグはテンプレが転がってないから「わけわかんねえ〜!!」って叫んでた。特にアノマリー。
最終的に上振れトリスターナが連続したこともあり、このやり方でプラチナに昇格することができた。もしかしたらちょっとだけ成長したのかもしれない。
ただ寄った駒だけでやっていると今度は「装備素材がない~~!!」みたいなことが頻発したので、装備の寄りも考えていかなきゃいけないんだな、という気付きも得た。
このゲーム難しいな~~! だからこそ楽しい~~!!
結局今は寄った駒を重ねつつ序盤強くなるオーグ狙いつつ勝ち進行からの執行官orソーサラーor反逆者みたいなプレイスタイルになっている。念願のプラチナ1に昇格し、なんとかエメラルドが視界に入ってきたが、この先どういうプレイスタイルになっていくかは不明だ。
![](https://assets.st-note.com/img/1736874558-E61a38rNpYXb0jFSyTgtJ2UR.png?width=1200)
この記事には初心者(サンプル数1)がこんな感じでやってたよって意味しかないけど、こんな感じ。初心者向けの記事を書く人への参考になったらいいな、と思う。
またなんかあったら付け足すかもしれない、付け足さないかもしれない。
それではまたいつか。
思い出したことがあるので、追記。
まず、武器について。
なんかよくわからないが、初心者の頃はグインソーとヘクステックガンブレードが飛びぬけて強く見えていた。グインソーは目に見えて効果が分かりやすかったのと、ガンブレードみたいな回復と攻撃が一挙にできるのは強いだろうという思い込みがあった。最初のうちはこれらで勝ったという成功体験があったというのもある。初心者ゆえ、最初に勝たせてくれた武器を親と思ってついていってしまうのだ。
なので反逆者の最適構成のページなどを見たあたりで「ない!?」ってなったりした。
ショウジンの強さを知った今でもグインソーはやっぱりお気に入りの武器。
それから駒の配置について。
最初、後衛キャリーってどこに置くんだろう? って思ってた。偶然エクスペリメントを集めた回があって、その時に後ろの両端にボーナスマスが出たのを見て「なるほど、これが公式の推奨なのかな」と思ってそこに置くようになった。
でもゾーイとかは置き方によってスキルの軌道が変わるとかいろいろあるらしいですね。まだ勉強不足。
ちなみに初回はまず「後衛ってどこやねん!」ってなってた。
それからチュートリアルについて。
なんとなくお察しかもしれないがやってない。チュートリアルの存在に全く気付いていなかった。ていうかずっとトッカーの試練がそれにあたる存在だと思ってた(それをやったのも遅かったけど……)。
チュートリアルの存在に気付いたのは……気付いたのは……? 正確に覚えていないが、プラチナに上がった後……あたりな気がする。
やっておいたらここにある疑問やら思考遍歴やらがもう少しましになったのかもしれない。実はチュートリアルが存在するということは初心者の人を見かけたらぜひ教えてあげてほしい。
と思ってチュートリアルを見に行こうとしたのだが、PC版だと見つからなかった。スマホ版には……スマホ版にはあるから……!