Forbes後のキャニコム
Forbes Japan主催のSmall Giants Award2022-23のグランプリを頂いてから社内、社外評価が一変した。そして話し方、伝え方なども変化が起きていることに気づく。ただこの時点では全く気付いていない。
基本的にピッチが上手くなろうとは思わない。これからもそう思っている。
勝てるピッチとかよくわからない。そんなもんはこれからのビジネスでは必要ないと思い続けています。ただそのスキルは役に立つこともあるかもしれませんが。
中学生英語でもビジネスができるという特集や本がある。中学生英語でビジネスではなく、ビジネスプランがしっかりとしていればそのレベルでも商談がうまくいくという話。そもそも本題が間違えている。
僕もビジネスプランがない時代には鵜呑みして英語関連の類の本を買い漁っていた。ただの購入した気持ちの良さの自己満足と無駄金だった。そしてたちが悪く買った本のせいにするタイプです。
ピッチも英語も自分のビジネスを短時間で分かりやすく、お客様、投資家、金融機関の琴線に触れさせるだけのツールであると認識している。
自社の事業を形にして、それを伝えるだけのこと。うまさやテクニックは必要がないと思う。勝てるピッチをして銀行に借入できるのか?誰のためにやっているのか?そこがぶれてしまえば全てが台無しになる。
そもそも自社は何の会社なのかをメディアに出ている時こそ考え直す必要があると考えています。キャニコムは「ものづくり」の会社です。
たった一人のお客様のためのものづくりを開発する企業です。「すべてはお客様のために」というのが企業ポリシーとなっています。
そしてものづくりのスローガンが「ものづくりは演歌だ」というのが根幹にあります。「ものづくりは演歌だ」の説明はどのメディアにでも説明しているので省きますが。
ということで、Forbes後になるのですがメディア、講演などが多く取り上げてもらうことになりました。
Forbes Japan 4月号(Small Giants Award 特集)
Newsweek
週刊ビジネス新書
がっちりマンデー
福岡商工会議所工業部会セミナー
九州放送協会
ものづくりシンポジウム
GUSH!!大分県事業承継
BBT大学大学院卒業生インタビュー
帝京大学アルムナイ特集
福岡県庁にてスピーチ
福岡大学人間関係論
ローカル局におけるテレビ出演
その他ウェブ関連の記事にも多く露出することになった。収録前ですがテレビもまた2本ほどオファーがあります。
メディア関連に関してはキャニコムは露出度は高い方です。特に弊社の会長が名物経営者であり、ネーミングで数々のメディアに取り上げられている。
ネーミングで取り上げられているおかげで日刊工業新聞社のネーミング大賞は18年連続入賞している。昨年は日本ネーミング大賞にては「アラフォー傾子」が地域ソウルブランド賞を受賞させてもらった。
特に「アラフォー傾子」は審査当日前に、がっちりマンデーでキャニコムが取り上げられたメディアを見られた方が多く、印象深く残っていたため入選したと聞いた。
元々露出の高い経営者の後継者に当たる人間が急にメディアに出るとどうなるのか?周りはどう反応するのかも気になるところだと思います。
結論から言いますと、「かなりシンドイ」です。
インタビュー記事、メディアなどかなりのチェックが入ります。そしてほぼ毎回ダメ出しされます。しばらくメディアに出ない方がいいのではないか?と思うぐらいのダメ出しをされます。そこで引っ込むのか、意地になるのか、改善するのかが力量のポイントです。
ピッチがうまかろうが、ビジネスコンテストで優勝しようが、メディアに取り上げられても全てがうまく「経営」ができるとは限らないのです。ただの外部のネタ扱いにされるだけなのです。
このうまく先代とのバランスを取らないと会社自体が崩壊しかねないと僕は思っています。一足飛びで後継者がメディアに出た場合はどうなるのかが気になるのです。僕はメディアに出る前はすでに15年以上のキャリアを積んだ上に、社長に就任して9年以上経つのである程度の会社内でのコンセンサスは取れる。何よりも海外での実績が数字として表れているので風当たりはあまり強くない。実績を欲しがる次世代経営者としてはどうしても目に見える「賞」が欲しくなるのではないかと思うのです。求心力が何倍も相乗効果になってあがってくる気がします。我々の業界では数字実績は10年後というのが定説なので、直ぐに実績の上がりにくい業界は「賞」が欲しいところなのかな邪推してしまいます。
その中でSmall Giants Awardや九州・山口ベンチャーマーケット、その他のビジネスプランコンテストなどは目に見える「賞」としては重要な位置付けではないかと感じています。
ただそればかりに集中して出続けると社内では当然のように孤立し、組織、売上、借入、投資のバランスが取れなくなると感じています。
結論として、バランスが取れるならメディアに出まくった方が会社としてはプラスではないかという事です。
特に人材確保、人材募集には重要なファクターだと思いますので、ぜひぜひメディア露出に挑戦してもいいのかなという話です。