16.翌日、家族会議。
8月19日。
お盆明けてから学校が始まるまでの数日間、朝7時から学校外周をランニングするバスケ部女子。
全員参加ではなかったようですが、娘は参加しておりました。
この日は午前練習。ランニングから帰宅後、一息つくとまた練習へ向かいました。
その日の夜、緊急家族会議です。
昨日保護者会
長に呼び出されたことは、娘には話していません。
ただ、保護者会で何かが起きているということはなんとなく知っています。
私たち夫婦が出した結論は全く同じものでした。
ここでまともなバスケはできない。
娘を呼び、まず話したことは
「申し訳ないけど、バスケ部を辞めさせます。」
つづけて、
「バスケをする場所はここだけじゃない。全力でチームを探す手伝いをします。」
それを聞いた娘、
ガッツポーズ (笑)
部活に入るかどうかもギリまで悩んで、仲良くなった子に一緒に入ろうと誘われ、毎日体育館でボールを突ける環境にようやく慣れてきた矢先。
なのにガッツポーズ。
昨年度は週3でチーム練習、3X3、日曜日のレッスン、それぞれ2時間と年に1度はチームキャンプで一日中バスケ、ワークアウトやピックアップがあればしっかり参加。
1年中バスケばっかりしてるのに、練習が都合でおやすみともなれば大ブーイング。
年明けからはコロナ渦で練習もままならず、家の前でボールを突く日々。
はやくみんなとバスケがしたくてウズウズしてて。
バスケが大好きで楽しかったはずなのに、部活に入って、気がつくと「明日練習やすみ♬」と全く逆になってしまった娘。
仲間で何かあったわけではなく、今までやってきたバスケが全否定されたからのようです。
ガードとして、ボールを持ったらまずジャブ。
相手の出方を見ながら、5人で攻撃を仕掛ける。
パス&ランでフリーを作ってシュートを打つ。
これが彼女がやってきたバスケ。
これをやろうとすると「止まるな」と言われる。
スタンスも「膝を壊すからやるな」と言われていた形を強要される。
スピードで突っ込む、タフショットを良しとするバスケ。
まるでミニバス。
娘が変えてくれることを望んではみたのですが、難しかったようです。
そんなわけで娘も混乱していたなか、親から「辞めさせます」と言われついついガッツポーズが出たようです。
「やったーーーーー」と喜んでは見せていましたが、本当のところは100%喜んではいないはず。
あの仲間たちとやっていきたいとも思っていたはず。
親としても申し訳ないと思うのはもちろんです。
「あの人たちがいるからやだ」というわけじゃないんです。
「あの人たちが引退するまで我慢すればいい」とも思いません。
争いたいわけでも、罵りたいわけでもないんです。
ただ、あの団体が「部活」の域を超えてしまってる気持ち悪さです。
純粋に部活動でバスケをしたかっただけなのに。そんな姿を見守っていたいだけなのに。
同じ小学校チーム出身の子が、最初からバスケ部に入らない理由も、今ならわからないでもない。
入らない、というか親が「入れさせない」理由。
こうやって芽を摘んでしまってることに気づいて欲しい。
ただ、摘みっぱなしにはしません。
それが親としての義務だと思っております。
つづく
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