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小さな開通式

以前、近所に新しく出来た歩道橋の小さな開通式に参加しました。
テープカットではなく、置かれていたコーンが開通と共に横へどかされるだけのプチイベントでしたが印象に残っています。

早い時間から並んだ甲斐もあり(私のほかはお爺さん一人しか並んでなかったけど)、一番初めに私が歩道橋を登ったのですが
その最初の一段目を登り始める瞬間が不思議でした。

これから何度も何度もこの階段を登ったり降りたり踏みしめる大勢の人の中で、
紛れもない最初の一段を踏んだ人間が私…という事実は面白いと思ったからです。

たぶん同じようなことを考える人は一定数居るはずで、そういう人が登るたびに

「この何処にでもある歩道橋が初めて歩道橋として使用され始めた時、この一段目の階段を最初に踏んだ誰かが確かに居るけど、どんな人だったのか?」

なんてことを思うんでしょうが、その誰かが紛れもない私というのが不思議だと思います。
そうやって思われるたびに私が毎回その答えとして上がる(伝わらないけど)状況もシュールで面白いです。

まどろこしい表現が多いですが、この不思議さが伝われば嬉しいです。


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