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「美術館をもっと気軽に行ける場所に」 自分の好きな作品&アーティストについて紹介したり、考えたりしていきます。中身は普通の学生で、知識についてはど素人です。自分自身の勉強も兼ねての投稿なので、ゆるーく見ていただけると嬉しいです。

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マガジン

  • ヨーロッパのアート

    ヨーロッパのアートについてまとめてみました。

  • アジアのアート

    アジアのアートをまとめてみました。

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noteはじめてみました

こんにちは! かずさです。 コロナの自粛期間中で皆さんはどんな風に過ごしているのでしょうか? 私は通常のように出かけることも出来ずいると、ぼんやりしてしまってそのまま1日を過ごすことが多いです。「このままではダラダラしたまま時間だけが過ぎてしまう…」と思い、何か今までやったことないようなチャレンジをしてみようと思いました。それで、最近周りの友人がnoteやYouTubeなどで発信しているのを見て、勝手に触発され、自分の専攻でもあり大好きなアート作品について紹介してみること

    • 「No.26」「nude/naked」フェリックス・ヴァロットンの《水中で遊ぶ三人の女性と少女》

      こんにちは!かずさです! 国立西洋美術館の「ナショナルギャラリー展」の会期が延びましたね。前から行くのを楽しみにしていたので、コロナでどうなるかと思っていましたが、その心配も少し小さくなりそうです。 このことは、今日の作品とは特に関係が無いのですが…。 作品紹介今回の作品は、フェリックス・ヴァロットンの《水中で遊ぶ三人の女性と少女》です。 海の中で、裸の女性たちが遊んでいる風景です。しかし、風景は海の部分と曖昧な空の部分しかない単純化されたものです。 人物のポーズを

      • 「No.25」「夜の画家」ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの《妻に嘲笑されるヨブ》

        こんにちは!かずさです! 本格的に暑くなってきて、活動的になる気持ちにもなれず、日中はほとんど涼しい部屋で過ごしています。 それに比べると夜は少し気温も下がって、気持ちよく過ごせるので良いですよね。読書をするにも夜の方がはかどる気がします。 今日は、そんな夜にまつわる画家の作品を紹介します。 作品紹介今回の作品は、ジョルジュ・ド・ラ・トゥールの《妻に嘲笑されるヨブ》です。 1625年-1650年 油彩画 H145㎝× W97㎝ ヴォージュ県立美術館(フランス) 夜

        • 「No.24」「柔らかな衣紋線」雪舟の《慧可断臂図》

          こんにちは!かずさです! 先週末に法事がありました。法事のときって、住職さんが何かしらお話し(スピーチ?)をしてくれますが、その寺の方はいつも決まって寺の開山の話をしています。 仏教の説話(開山の話は説話ではありませんが…)は、あまりなじみが無いので毎度同じ話と分かっていても、ちょっと興味深いと思ってしまいます。 今日は、仏教に関係するお話がテーマとなっている作品を紹介します。 作品紹介今回の作品は、雪舟の《慧可断臂図》(えかだんぴず)です。 紙本墨画淡彩 H199

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        • ヨーロッパのアート
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          11本

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          「No.23」「パリの室内装飾画」ル・シュウールのミューズたち

          こんにちは!かずさです! 突然ですが、みなさんの家には、絵が飾ってあったりしますか?私の部屋には、妹が貼り付けたポストカードがあるのですが、壁にテープで直貼りなのでちょっとやめて欲しいです… 最近おしゃれだなあと思ったのは、友人の部屋にあったものです。(zoomの背景に映っていたのですが) 1つの額縁の中に展覧会のポスターをいくつか入れたもので、凝っていて綺麗でした。私はポスターを持っていてもファイルに入れてるだけなので、有効活用しているのを見ると憧れてしまいます。

          「No.23」「パリの室内装飾画」ル・シュウールのミューズたち

          「No.22」「秋田蘭画」小田野直武の《不忍池図》

          こんにちは!かずさです! 前回の日本美術の紹介で、来航するヨーロッパの人々が描き込まれた《南蛮屏風》を取り上げました。その後、キリスト教の禁令やいわゆる鎖国政策などで海外との交流は少なくなりましたが、長崎の出島を玄関口としてオランダの書物などが入って来ていたことはよく知られていますよね。 今日は、そんな江戸期に生まれたヨーロッパの影響を受けた作品を紹介します。 作品紹介今回の作品は、小田野直武の《東叡山不忍池図》です。 1770年代 絹本着色 98.5㎝×132.5㎝

          「No.22」「秋田蘭画」小田野直武の《不忍池図》

          「No.21」「日本美術から西洋美術まで」おすすめアート系ブック

          こんにちは!かずさです! 今回は、いつもとちょっと趣向を変えておすすめしたいアート系の本を紹介したいと思います 古い時代のものから最近のアーティストさんの作品集まで選んでみたので最後まで見てみてください! 『1』千足伸行『もっと知りたい 世紀末ウィーンの美術』1冊目は、「もっと知りたい」シリーズからウィーン分離派についての本です。ウィーン分離派は、昨年2つの大きな展覧会がありましたね。 その展覧会のカタログを見ることも、もちろん良いと思います。しかし、そういったものは

          「No.21」「日本美術から西洋美術まで」おすすめアート系ブック

          「No.20」「怖い絵?」グリューネヴァルトの《イーゼンハイム祭壇画》

          こんにちは!かずさです! みなさんは中野京子さんの『怖い絵』という本を読んだことありますか?2007年に出版された本で、テレビで取り上げられたり、最近ではこの本にちなんだ展覧会が行われたりしていました。 今日は、この本の中に出てくる作品を紹介します! 作品紹介今回の作品は、マティアス・グリューネヴァルトの《イーゼンハイム祭壇画》です。 1512年-1515年 油彩画 H269cm×W307cm フランス、ウンターリンデン美術館蔵 「可動式多翼祭壇飾り」の形式をとって

          「No.20」「怖い絵?」グリューネヴァルトの《イーゼンハイム祭壇画》

          「No.19」「ただの船の絵じゃない!」狩野内膳の《南蛮屏風》

          こんにちは!かずさです! 2日に1回の投稿なら、もっと余裕をもって書けるようになるのかなと思っていたのですが、結局1日目は特に何も書かずに2日目に一気に書いているので、あまり忙しさは変わらないなと思ったりしています。 こういうところがちゃんと出来るようになると、大学のレポートももっと準備をして書けるようになると思うのですが…。なかなか難しいですね笑 さて、私は趣味で考古学者の方のTwitterをフォローしているのですが、水中考古学者の山舩先生がGW中の授業の動画をYou

          「No.19」「ただの船の絵じゃない!」狩野内膳の《南蛮屏風》

          「No.18」「挿絵の魅力」ドレの《神曲》

          こんにちは!かずさです! 今週から大学の授業が本格的に始まったので、投稿が隔日になります。やっと学生らしい生活が戻って来て嬉しいです!先生によっては音声のみでラジオ放送みたいになっている授業もありますが…。 最近、物語画ばかり紹介していますが、さらにつっこんだ作品を紹介したいと思います! 作品紹介今回の作品はギュスターヴ・ドレの『神曲』の挿絵より地獄篇です。 暗い風景の中、石で囲われた穴が開き、そこから半裸の男性が苦しそうに体を仰け反らせています。その横を2人の男性が

          「No.18」「挿絵の魅力」ドレの《神曲》

          「No.17」「リアルな日本昔ばなし」山本芳翠の《浦島図》

          こんにちは!かずさです! 最近、某動画サイトのエヴァ紙芝居を見ていて、凄く分かりやすいなあと感動しています。嵐も紙芝居の読み聞かせをしてますけど、流行ってるんでしょうか?紙芝居…。 紙芝居といえば、スタンダードは「浦島太郎」とかの昔ばなしですよね。多くの人がイメージする浦島太郎って こんな感じだと思います。幼い子向けなので、だいたい丸顔で可愛く優しい感じで描かれています。ですが、今日紹介する作品は可愛いとは一味違うアダルティな(?)浦島太郎です。 作品紹介今回の作品は

          「No.17」「リアルな日本昔ばなし」山本芳翠の《浦島図》

          「No.16」「Fair is foul, and foul is fair.」シャセリオーの《マクベスと3人の魔女》

          こんにちは!かずさです! 家の中にいると、本を読む時間も長くなりますよね。最近、私はヴェルヌの『80日間世界一周』を読んでいます。 この本を紹介するのもいいのですが、最近は物語画を紹介していて、ギリシア神話、『オシアン』と来たので(?)、今日はシェイクスピアにしようと思います! 作品紹介今回の作品は、テオドール・シャセリオーの《マクベスと3人の魔女》です。 1855年 油彩画 H72×W90㎝ フランス、ルーブル美術館(オルセー美術館に寄託) 「綺麗は汚い、汚いは綺

          「No.16」「Fair is foul, and foul is fair.」シャセリオーの《マクベスと3人の魔女》

          「No.15」「スーパー・スペシャル・マルチ・アーティスト兼プロデューサー」本阿弥光悦と俵屋宗達の《鶴図下絵和歌巻》

          こんにちは!かずさです! なんか今日のタイトルはめちゃくちゃ長いです。「スーパー・スペシャル・マルチ…」なんて、その内「LIFE」の某キャラクターがやって来そうです笑 ですが、今日の主人公「本阿弥光悦」(ほんあみこうえつ)の凄さはこれくらい長くても足りないくらいなんです! 作品紹介今回の作品は、《鶴図下絵和歌巻》(つるずしたえわかかん)です。 17世紀前半(江戸時代) 紙本著色 H34㎝×W1356㎝ 京都国立博物館蔵 たくさんの鶴が飛び立つ光景の中に、何やら文字が

          「No.15」「スーパー・スペシャル・マルチ・アーティスト兼プロデューサー」本阿弥光悦と俵屋宗達の《鶴図下絵和歌巻》

          「No.13」「意外なところに○○?」中央アジアのギリシア

          こんにちは!かずさです! 前回、オウィディウスの『変身物語』をテーマにしたベラスケスの《アラクネの寓話》を紹介したのですが、見ていただけたでしょうか? (まだの方はぜひ見てくださいね!) 今日は、前回に引き続きギリシア神話をテーマを見ていきたいのですが、その作品はちょっと意外な(?)ところから発見されたものです! (今回資料の都合上あまりカラー写真がありません(;'∀')あと、トップの画像はタジキスタンではないです…) 作品紹介今回の作品は、タジキスタン共和国、タフ

          「No.13」「意外なところに○○?」中央アジアのギリシア

          「No.12」「変身物語」ベラスケスの《アラクネの寓話》

          こんにちは!かずさです! 暑くなってきたせいか、最近家の中で蜘蛛をよく見ます。小さめの蜘蛛はよけたり出来るのですが、ハエトリグモは(そんなに大きくもないけど)ちょっとスルーです。 でも益虫でもあるので、邪険にも出来ないかわいいところがあります。 そんなわけで(?)今日は、ギリシア神話の中の蜘蛛にまつわる物語とアートを紹介します。 (前回短かった分、ちょっと長めです) 作品紹介今回の作品は、ベラスケスの《アラクネの寓話》(織女たち)です。 1655年‐1660年 油彩

          「No.12」「変身物語」ベラスケスの《アラクネの寓話》

          「No.11」「母の日に」伊藤若冲の《果蔬涅槃図》

          こんにちは!かずさです! 今日は母の日でしたね。 今年はコロナの影響もあり、5月10日のみで「母の日」と限定するよりも、5月全体を「母の月」として花を贈ろうという動きがあるようです。 今日はそんな日に合わせて、画家とそのお母さんの関係性が見えるような作品を紹介します! (今日はちょっと短めです(о´∀`о)) 作品紹介今回の作品は伊藤若冲(いとうじゃくちゅう)の《果蔬涅槃図》(かそねはんず)です。 18世紀後半 紙本墨画 181.7×96.1cm 京都国立博物館蔵

          「No.11」「母の日に」伊藤若冲の《果蔬涅槃図》