見出し画像

留学とか将来とか

私がイタリアでのほほん〜としている間に、どうやら日本では共通テストが終わったらしい。
イタリアに来ていなければ今頃は共通テストの同日体験をすることになっていたのかあ、と選ばなかった選択肢の未来に思いを馳せる。

ここで思い出したのは、私がイタリアへ行く時に掲げた目標「自分のやりたいことを見つける」。そういえば、私、自分のやりたいこと見つけにイタリア来てたんだっけ。

やりたいことを見つけにきたというか、このまま自分の将来もやりたいことも何も分かっていない状態で大学受験をしなければいけない現状が嫌すぎて、なにか違うことをしなければ、の気持ちのほうが正しいかも。
私、本当に自分のやりたいこととかずっと分からなくて、大学もどこにしたいとかほんとに無くて、何をすればいいのかほんとに分からなくて。だからせめて、という気持ちでイタリアに来ていたんだ。
学校とか言語とか、とりあえず生きていくのに精一杯ですっかり頭から抜けてたけれど。

何も決まっていないくせに、何も決まっていないからこそこの状態では何も決めたくなくて、学校の先生には「留学から帰ってきたら元の学年に戻るか一つ下に入るかは、最悪帰ってきてから決めても大丈夫だよ」と言ってもらっている。(ありがとう先生)

せっかく留学してるんだし、留学中に感じたり自分の中に生まれた新しい感覚を大切にしながら、自分のやりたいことは何かをもう一度、考えてみる。
私は今、何を思うんだろうか。私の中のどの感情が、留学によって生まれたいちばん大きいものだろう。

コミュニケーション、イタリア人の明るさ、イタリアの美味しい料理、綺麗な街並み、、、沢山のものを見て聞いて食べてきたけれど、私がいちばんうわ〜〜〜〜これ、多分留学しなきゃ気がつけなかったなあ、と身をもって実感しているのは、「日本の凄さ」かもしれない。
人は失ってから大切なものに気がつくとはよく言ったもので、日本から離れて日本のありがたみを実感する日々ですよ。味噌汁もラーメンもなべも大晦日も正月もコンビニもある日本、最強。
そしてそれと同時に見えてきた、日本のクソなところ。私的には、日本はもう少し英語をちゃんとやらないと本当にまずいと思う。冷静に、日本の英語教育だけで世界へ飛び出した私、欧米人と同等に英語喋れるわけないのよな、とイタリアの英語の授業を受けながら実感している。

「日本人です」
と自己紹介すると、それだけで相手は えー日本!?いいねえいつか行きたいよ と言ってくれることが多くて、留学を通して日本に対しての愛着が強くなっている気がする。

うーん、ここで私が思いついたのは、国家公務員。

国家公務員…めちゃくちゃ学歴や…。とは思いながらも、ホームページとか色々見てみたら、思ってたよりもしっくりくる。

私は今まで銀の匙が好きだったので農学部を志望していたのだけど(安直)、これ、頭良い農学部行けば農林水産省とかいいんじゃない?と。
農林水産省、国家公務員、国を良くする仕事。

留学を通して日本に対しての愛着や、日本をもっと良くしたい、世界に誇れる日本でありたいという気持ちが芽生え、国家公務員を目指すことにしました。
いや面接の1文目できたやん。

死ぬ気で勉強しないといけないだろうけど、とりあえず夢見るのは自由だからね。

これ親に言ったら
「うちの家系からは旧帝以上なんて出たことないんだから、なにも気にしなくていいよ」
と謎に既に大学落ちた後のようなコメントを貰った。

いいなと思ったら応援しよう!