秋風を惜しむ別れを
もうすぐ私の大好きな年末年始。過去と未来の境界をくぐるみたいな、これからなんだってできる気がしてくるこの季節。
とは言いつつ今年はそれほど楽しい気持ちになれないのは、元同級生たちがこの年末を最後に学校に来なくなるからだろう。今呑気にnoteを書いていられるのは私が一年留学して一つ下の学年へ入ったためであり、高3生、元同級生たちは受験のため三学期は学校へ来ない。我々は中高一貫校なので、奴らとはもう6年目の付き合いになるらしい。
それだけ一緒にいたならこれから先もずっと一緒にいるもんだと勘違いしていたけれど、別れは否応なく訪れる。別れに逆らえないことはもう留学の時に散々嘆いた、嘆き切ったはずなのにまた私は別れを嘆き惜しんでいるよ。
寂しい。寂しい。本当に寂しい。
小学校6年を共にした友達と別れるときは、こんなにも寂しくなかった。その頃よりも感受性が豊かになったのか、素敵な友人に恵まれたのか。自分が死ぬことよりも大切な人に先立たれる方が苦しいように、私が残される側の人間だからより悲しいのかもしれない。みんなが私だけを残して全員が卒業してしまうのが、私は寂しくて悲しくて。そんなこと言ったって仕方ないし寂しい以外の感情は無いのでこれ以上発展もなく、ただただ悲しい。
ああ、もうすぐ私たち会えなくなるんだ、階段上ればみんなの教室へ行けたはずなのに、もう一緒にご飯食べれなくなるんだ、みんながいないのになんで私はまだこの学校にいなきゃいけないんだっけ
当たり前に続くと思っていた日々。道の先は靄がかかって見えないけれど、終わりが訪れるのは一瞬で。決して共に過ごした日々は一瞬ではなく、それは確かに余すほど存在していたはずなのに、気がつくとセピア色の寂しさだけが残っている。