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26 諏訪大社新年願掛けめぐり①

毎年、初詣は旅行を兼ねていくことにしています。

昨年は息子が世話になるということで京都に行きましたが、今年は長野県諏訪地方。諏訪大社を訪問することにしました。

諏訪大社は全国25000の諏訪神社の総本社。みなさんの家の近くにも諏訪神社はあるのではないでしょうか。その神社の本社はここにあるのです。

諏訪大社と一口に行っても4つに分かれており、諏訪市と茅野市に上社本宮・前宮、少し離れて下諏訪町に下社秋宮・春宮とがあります。上下とありますが、神社の格には特に上下はありません。

諏訪大社の祭神は建御名方神(たけみなかたのかみ)と八坂刀売神(やさかとめのかみ)。前者が上社本宮の祭神、後者が上社前宮の祭神で下諏訪町にある下社の主祭神とされています。建御名方神は狩猟や農耕の神として、また中世以降は軍神として奉られており、生活に身近でありまた武家政治で武が重んじられる中で全国に分社が広まっていったものと思われます。源氏が広めた八幡社にも通じるものがあるかもしれません。

諏訪大社本宮

茅野駅からタクシーで上社本宮へ。歩くと45分程度かかります。上諏訪駅からコミュニティバスがあるようなのですが、あまり便はよくありません。

明神湯

明神湯という温泉の手水。温泉の町・諏訪ならではですし、底冷えする土地ですので温泉の手水はありがたいですね。明神は建御名方神の異称、諏訪大明神のことです。

諏訪本宮拝殿

諏訪大社には本殿はありません。拝殿があってその手前、拝所からお参りをします。拝殿には近づくことができません。弊殿が中央、片拝殿を両脇に持つ諏訪造の拝殿を撮りたかったのですが周囲の迷惑も考えて控えました。

お写真はこちらをどうぞ。

さて、諏訪大社といえば思い出される方もいるのではないでしょうか。そう、御柱(おんばしら)です。

諏訪大社御柱

神社の四隅に建てられる御柱。神聖な神社の場所を表すためなどこの柱を立てる理由は諸説あるようですが、詳しいことはまだわかっていないようです。この御柱、寅と申の年に建て替えられ、まさに今年はその建て替え年。4・5月に奇祭・御柱祭としてもみの木の切り出し、搬出、建て替えが行われます。搬出の際の勇壮な様子は写真などで見た方も多いのではないでしょうか。

諏訪大社前宮

さて、本宮から東に20分ほど歩いたところにある上社前宮。山のふもとにあって小川が流れます。怖いもの見たさで水に触れてみましたが、身を切るような冷たさです!かつてはここが祭事の中心として栄えたと聞きます。ご神体が現人神であったため、古くはこの地にご神体とされた大祝が住んでいたようです。

諏訪前宮・川

帰りは茅野駅まで頑張って歩きました。その途中、放浪画家として全国的にも有名な山下清の美術館を訪れました。

茅野・山下清

諏訪に何度も訪れたことがある縁からこの地に美術館があります。18歳から16年間に渡り、全国を放浪(野宿なので本当に放浪)して旅をし、絵を描いてきたそうです。戦時中から戦後にかけての放浪だったというので驚きです。テレビでもシリーズ化された「裸の大将放浪記」。ご存じの方もいるのではないでしょうか? 幼少のころ、絵は描けないけれどこんな放浪の旅、してみたいと憧れたものです。

諏訪花火大会

入館記念にこんな素敵な絵葉書ももらえました。ほかにも種類があるようです。もしご興味ある方は訪ねてみてください。

下社参拝のお話はまた次回にしたいと思います。

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ミヤコカエデ(Miyako Kaede)
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