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21 うだつの街並みと和紙の里・美濃市へ
今年の旅行をプレイバック。
6月に岐阜県の美濃市に行きました。
愛知県出身で、決して遠いというわけではなかったけれど縁がなくて行ったことのなかった町。
長良川鉄道で出かけました。
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ローカル線に揺られて梅山という無人駅で下車。美濃市の中心駅は美濃市駅ですが、うだつの町には隣の梅山駅からの方が近いです。
駅から10分ほど歩くと伝統的建造物保存地区として選定されているうだつの街並みに到着。
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さきほどからうだつ、うだつと申し上げていますが、そもそもうだつって何?という方もいるかと思います。
もともとは古い日本家屋で隣との間に据え付けられる防火壁のことをうだつと言いました。
ただ、徐々にその役割よりも財力を誇示するための道具としてデザイン性の高いうだつが作られるようになっていったのです。
そこから出世しない、生活が向上しないことを「うだつが上がらない」と言うようになったのです。
ちなみに出世することを「うだつが上がる」と肯定系で使うことはないようです。タイトルで思い切り使ってますが。
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このような古い日本家屋が軒を連ねる町並みが広がります。どこもうだつが上がってますね。
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長良川のきれいな水に恵まれたこの町は、和紙の生産が盛んでした。
美濃和紙の生産で財を成した人たちがこうした大きな家屋を建て、今に遺していったのです。
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6月という時期もあってツバメが飛び交っていました。日本家屋の残る町ではツバメもたくさん住み、子育てをしています。きっと何百年も前から共生してきたのでしょうね。
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伝統的建造物保存地区ということもあって、地元の銀行も日本家屋風の建物になっています。
さて、先述した通り、美濃市は美濃和紙の生産が盛んでした。「美濃和紙あかりアート館」では美濃和紙で作られたあかりアートが数多く展示されています。
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和紙で包まれた灯りというのはどうしてこんなに柔らかて、温かく感じるのでしょうか。デザインもどれも趣向を凝らしていて、和紙の無限の可能性を感じさせてくれます。
毎年10月にはあかりアート展と銘打って、うだつの町並みに和紙のあかりアートが並べられ、夜の街を照らすイベントが行われています。写真を見るだけでもとても幻想的で時間を忘れてしまいそう。いつかこちらにもぜひ行ってみたいと思っています。
さて、最後に少し鉄道のお話を。
先ほど長良川鉄道でここに来たと話しましたが、かつてはもう一つ、名鉄美濃町線という鉄路がこの町を走っていました。
岐阜市街の徹明町から美濃までを結んでいましたが、1999年に関と美濃の間が廃止され、2005年には全線が廃止されましたが、駅舎はまだ保存されており、車両とともに展示がされています。
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まだ現役で今にも走り出しそうですよね。美濃駅あたりでは専用軌道を走りましたが、岐阜市街では路面電車として街中を走っていました。
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駅舎の中は、と言いますと鉄道記念館という感じではなく、この町出身の英雄(?)野口五郎さんの掲示でいっぱい。さながら野口五郎記念館といった感じでした^^;
ちなみに野口五郎さんのヒット曲、私鉄沿線はこの美濃町線をモデルにした……わけではありません。
うだつの町並みに和紙のあかりアート。そして野口五郎さんの栄光が見られる街、美濃市。みなさんもぜひお越しください。
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