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37 名古屋に来たならここに来りゃあせ!・四間道&円頓寺
名古屋といえば、日本を代表する大都市の一つ。
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名古屋駅の周りには巨大なビルが立ちならびます。
栄地区には錦三丁目、通称きんさん、と呼ばれる日本屈指の繁華街もあります。
その名駅地区と栄の間に、江戸情緒を残す歴史保存地区があるのをご存知でしょうか。
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それが四間道です。
しけみち、と読みます。
1700年に大火があった後、防火目的と商人の営業活動のために道路幅を四間に広げました。そのことから四間道と名付けられたそうです。
名古屋には戦後防災目的で道幅を100mにした道路、その名も百メーター道路があります。四間道とネーミングの由来は同じですね。
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名古屋駅との位置関係はこちら。地下鉄で一駅。まさにすぐ近くに位置しています。
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道幅はこのぐらい。昔の街並みにしては少し広く感じますね。
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石垣の上に建つ土蔵群は見どころのひとつ。土蔵をリノベーションしたレストランなども並びます。
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沿道には古い町家も並びます。これだけの歴史を感じさせる民家が名古屋の都心に残っているというのは驚きです。ここは名古屋大空襲の被害も少なかったので昔の名古屋の面影をそのまま感じられる稀少なエリアなのです。
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さて、四間道の北には円頓寺商店街というこれまた歴史を感じさせるエリアがあります。四間道が江戸ならこちらは昭和。シニア世代が懐かしさをぷんぷん感じてしまうエリアです。
商店街はえんどうじ、と読みますが、
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この商店街ができるきっかけとなったお寺、こちらは円頓寺(えんどんじ)と読みます。商店街はこのお寺の門前町として発展しました。なぜ商店街の名が「えんどうじ」に訛ったのかは不明だそうです。
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なんとも飾らない、昭和チックなお店が並びます。瀬戸電の堀川駅や市電も近くを走ったことからそれらを利用する客たちで賑わったようですが、瀬戸電は栄町に行ってしまい、市電が廃止されると徐々に寂れていったそうです。
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散歩していたら金鯱に出くわしました。こちらは金鯱神輿。かつては神輿として担がれていたそうです。いかにも名古屋らしいオブジェです。
後ろのパイロットのロゴとか実に年季を感じますね。
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商店街の中に佇むとても間口の細い神社。金刀比羅神社はあるものでとても有名。
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名古屋弁で書かれている、その名も「名古屋弁おみくじ」です。
散歩の土産に100円で引いてみました。
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見事な名古屋弁で書かれてます。わたしはネイティブなのでわかるのですが、みなさんは意味わかりますか?
乗りゃあせ、とか……
ここにはないですが、代表的な名古屋弁、「やっとかめだなも」は「久しぶりだね」の意味ですが、
漢字で書くと「八十日目」。80日会わなかったよね、ということで久しぶりだね、といういみなんだと知った時は、なんだか感動しました。
余談でした。
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大都市名古屋の都心にいることをわすれてしまうようね四間道・円頓寺商店街。ちょっとしたお散歩、商店街でのショッピング、土蔵のレストランでデートなんかも楽しめます。都心から近いのでアクセスもいいですので、名古屋に来た際には是非ふらっとお立ち寄りください!
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