357 静岡・遠州厄除けサンセットドライブ
12月30日。早いもので2023年もあと26時間ほどで終わろうとしています。
今年もいろんなところに出かけ、見分をひろげてきました。その振り返りは明日しようと思いますが、今日はしばらく遠出に使ってなかったマイカーを走らせようと静岡県内では有名な厄落としの寺に行ってきました。
聖武天皇の時代から存在する厄除け寺・法多山
やって来たのは袋井市にある法多(はった)山尊永(そんえい)寺。725年、聖武天皇の勅命を受けた行基上人がこの地に正観世音菩薩を安置したことが始まりといわれています。正観世音菩薩は厄除けにご利益があることから厄除け寺としてこの地域の多くの方が参拝に来る寺となりました。
余談ですが住む愛知県では厄除けというと大抵犬山市の成田山に行くのですが、豊橋など東三河の人は法多山の方が近いことからこちらに来ることが多いそうです。
法多山本堂までは徒歩15分ほど。その間にその他のお堂がいくつか建っています。
山を切り開いた中に建つ寺らしく、参道のすぐ脇まで木々が迫っています。
最後の本堂に上がる階段がなかなか険しい。つづら折りになっていて上が見えません。
ひぃひぃいいながらようやく本堂まで到着しました。今年、いろいろなことがあったものの大きな病気をせずに1年過ごせたことを報告し感謝を伝えます。
ふと本堂の隣を見ると100円でおみくじが引けます。今年最後の運試しと引いてみたんですが、
どんなにもがき手を伸ばしても望むものには届きません。無駄骨を折るだけでしょう。
悦びごと ありません
待ち人 きません
争いごと 負けます
生死 危うし
…なかなか散々な結果ですね。これって正月にリセット(?)されるんでしょうか。正月に別のおみくじ引いて仕切り直しすることにしましょう!
本堂から下る階段はまだモミジの葉が残り、秋の残り香を感じることができました。おみくじで落ち込んだ私の心を癒してくれます。
さて、法多山には厄除けだんごという名物があります。ここを参拝する人の90%以上はお土産に買うか、ここで一皿食べて帰っていきます。
今日はその場で食べることはできなかったのでお土産(600円)を買ってきました。豊橋勤務時代、法多山にお参りに行った人が良くお土産で買ってきてくれたので懐かしい。串が5本刺さり、甘さ控えめのこしあんがだんごの上に塗られているのが特徴的です。1本の串に刺さっただんごは小さいので結構な数を食べることができます。
冬至の時期、鳥居の中に日が落ちる・弁天島鳥居
法多山でのお参りを終えると車をさらに西に走らせます。
やってきたのは浜名湖に浮かぶ弁天島。今は浜名湖に浮かぶ小さな島ですが、もともとは対岸の舞阪地区と陸続きでした。1500年ごろの地震で浜名湖の南部の土地が沈下して島状になったという説が有力です。弁天島温泉という温泉が湧き、このように多くのホテルが並びます。
島の南側に鳥居が建っています。冬至の前後1ヶ月ほどの間、鳥居の中に日が落ちる光景が見られることで有名です。
古(いにしえ)の人たちが計算して鳥居を建てて太陽を崇め奉ったありがたい鳥居…というわけではなく、これは1973年に観光協会が建てたもの。名前も「弁天島観光シンボルタワー」です。
今日の日の入りは16時37分。上の写真は15時半ごろのもの。少しずつシンボルタワーの上に日が落ちてきます。(シンボルタワーというと何とも味気ないので、以下「鳥居」ということにします。)
今日はいい天気です。このままいけば鳥居の中に落ちていく太陽が見られそう!
いい感じで漁船も通り抜けていきます。雲が茜色に焼けていきます。マジックアワーの始まりです。
太陽が鳥居の上にさしかかりました。いよいよ鳥居の中に日が落ちていきます。が、地平線の方は雲がかかってきていました。
残念、雲は赤く焼けたものの太陽は顔を出してくれませんでした。
なかなかこんな景色には出会えませんわね。
今年の日の入りもあと1回。明日の静岡県は雨のち晴れなので日の入りは拝めそうでしょうか?それでも今年最後のドライブは好天に恵まれて鳥居越しの美しい夕焼けを見ることができました。新年、法多山で厄除け参りをした後弁天島を訪ねて鳥居の中に落ちる夕日を見ることができるか運試ししてみてはいかがでしょうか。
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