【N/S高政治部】「野党の役割」を振り返って
はじめまして、N/S高政治部4期 Dチームの菜花と申します。
2023年10月17日に政治部では立憲民主党の泉健太代表、日本維新の会の馬場伸幸代表、国民民主党の玉木雄一郎代表をお招きした「野党の役割」について考えるゲスト講義が行われました。
今回は私が「野党の役割」というテーマを通して考えたこと、感じたことについてお話をしたいと思います。最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
10/17に行われたテーマ別講義「野党3党の代表と考える『野党の役割』アーカイブはこちらから↓
政治部に入った理由
まず初めに、私がなぜ政治部に参加したいと考えたかお話しさせていただきます。
私は元々ニュースを見ることが好きで、政治にも関心があったため、誰かと政治について話してみたいと思ったからです。私はS高のネットコースに所属しているので、普段政治の話題はもちろん、同年代の高校生と話す機会すらほとんどありませんでした。対面で人と話すことが苦手な私にとって「オンラインで同年代と政治について話すことができる機会はここしかない!」と思い、衝動的に政治部に応募したことを覚えています。
なぜN/S高 政治部マガジン記事を執筆しようと思ったのか
政治部に入る前と入った後で野党へのイメージが大きく変わり、それを誰かに伝えたかったからです。
私が政治部に入る前に「野党」に抱いていた印象は「揚げ足取りばかりであまり仕事をしていないのではないか」というすごくマイナスなものでした。テレビでは野党議員が与党の批判をしている場面が映されることが多く、そのようなイメージを持っていたのだと思います。
しかし、政治部に入部して講義を受けたり、政治部メンバーと議論をしていくうちに、野党のイメージがマイナスなものからプラスなものへと大きく変わりました。
もし、入部前の私のように「野党は批判ばかりしていて仕事をしていない」と考えている方がいらっしゃれば、この記事を通して「野党の役割」について改めて考えていただけたら嬉しいです。
講義前に考えていた「野党」
ゲスト講義を受ける前にチームで「野党の役割」について考えていました。
私が所属するDチームでは自分の考える「野党の役割」をメンバーに共有し、意見が一致した「与党の監視、停滞感の打破、小さな声を拾う」の3つを「野党の役割」として定義づけました。
「与党の監視」とは与党が見逃していることの指摘批判を行うこと、「停滞感の打破」とは議論を活性化することで与党に緊張感を与えること、「小さな声を拾う」とはマイノリティの意見も政治に反映させていくことを指します。
この定義づけを行う前に顧問の川邊健太郎さんから「野党の役割」について事前講義を受けていたので、野党に対してマイナスなイメージを持っていた私も、野党は何も仕事をしていないわけではなく、各党から法案を提出したり、与党が出した法案もチェックするなどいわゆる「批判」以外にも仕事をしているということを念頭において役割を考えることができました。
しかし、普段なぜ野党が批判ばかりしているのかは依然としてわからず疑問を持ち続けていました。
講義を受けてもう一度考える「野党」
結果的に、講義を受けることで私が抱えていた「野党は批判ばかりして仕事をしていないのではないか」という疑問は解消されました。
解消された理由は立憲民主党の泉代表の言葉です。
「よく僕らが批判されるひとつでもある、内閣不信任案というものがあります。しかし、それを提出して国会の本会議場でなぜ今回の国会で与党の内閣を信任できないのか、予算に関してはどんな問題点があったかなどを全て提示をしていく、これは大事なことじゃないかなと思います。国会で許された権能のひとつでもあるので、可能な限りその機会をとらえて、捕まえてきちんと議論の足跡を残していく、その積み重ねが国民の皆様に選択肢を提示することになるのではないか、そんな思いを持っています。」
私はこれまで「どうせ政権は変わらないのだから不信任決議案を提出したり、問題点を指摘することは意味がない」ことだと考えていました。
しかし、政権交代を目指している野党にとって「与党の問題点を指摘し、批判すること」こそ果たすべき役割だということに講義を通じて気づきました。
今後について
「野党の役割」というテーマで活動したこの3ヶ月間を通じて、私が抱く野党のイメージは180度変化しました。
ここまで読んでいただいた方は私が「野党贔屓」だと感じるかもしれませんが、国会審議中に「牛歩戦術」を行ったり、ゴシップを過剰に追及したりすることなど野党にはまだ解決すべき多くの課題があると考えています。これらについては引き続き、何をどのように改善する必要があるのか考えていきたいです。
また、さきほど野党にマイナスなイメージを持ったきっかけにニュースを挙げましたが、私は「野党の役割」が国民に適切に伝わっていない原因にメディアがあると考えています。
今回記事を書いてみて自分の思いを文章にする難しさを実感しました。情報を発信する側はどのようにすれば正しく自分の気持ちや客観的事実を伝えられるのか、受け手側はどのような姿勢でその情報を受け取るのか考えていく必要があると思います。
終わりに
政治部の活動を続けていく中で、チームメンバーと意見や考えが合わなかったり、そもそも自分の考えていることが言葉に出来なかったりすると「結論が出ないし、もうこれ以上考えたくない」と感じてしまうことがあります。
しかし、様々な意見や考えが入り混じって合意形成が取れない状況こそが実際の「政治」なのだということを政治部に入って学びました。
実際の社会でも白黒はっきりつけられるような問題などないし、自分の立場がはっきりしないことだってある。それでも考えることを止めなかった先に明るい未来があることを信じて、私はこれまで何も長続きしたことがない三日坊主の人間ではありますが、年度末の成果発表会まで全力で政治部の活動に取り組んでいきたいと思っています。
最後まで読んでいただきありがとうございました!