🏳️🌈Mrs. GREEN APPLE 「Lonliness」
この曲がリリースされた時、好きなタイプの曲(クダリ、They are等)というわけではないが異様に歌詞が気になった。
わたしは咄嗟に、「同性愛だ」と感じた。
もちろん、自身が同性愛者だからそういう目線で見がちなところはあるが、歌詞を読めば読むほどそうとしか思えなかった。
こういう解釈をSNSに書くことは作詞者に対するアウティングのようでもあり憚られていたが、数日前に同じことを感じている人を見かけたので、わたしなりの解釈も書かせていただきたい。
初めは、「性の二乗」というのは、体の交わりや恋愛をかっこよく表現しているのかと思ったが、二乗という言葉に引っかかった。
わたしが知っている二乗は“同じもの同士を掛け合わせること”だからだ。
2の二乗は2×2で4、5の二乗は5×5で25
つまり、男×女の掛け合わせではなく、男×男や、女×女のことだと確信した。
そう思って改めて聴くと、涙が止まらなかった。
以下、特に気になった箇所に注釈を書き込んだので、読みにくいかもしれないが画像として貼付する。ロンリネスという言葉を、「同性愛」と置き換えるとわかりやすいかもしれない。(わからない言葉があれば、最下部に簡単な用語集付けたので参考にしてください。)
これらの解釈は、「絶対こうだ!」というものではなく、「こう読んだら自分にとって良い解釈になる」というものであるため、お手柔らかに読んでもらいたい。
こじつけに見えるかもしれないが、わたしが偏見を受けながら生きてきたこれまでの感情が、すっきりと言語化されているのだ。
バレないようにこそこそするのはいつものことで、母親にバレそうになった時は「気持ち悪い」「病気だから病院行け」「生物として男女で家族を持つのが普通だ」と罵られ自尊心を傷つけられた。そんな偏見を受けていると誰にも期待をしなくなったし、自分は生き物としての欠陥品なんだと思う日もあった。それでも誰かに全部打ち明けたくなる日もある。
これはわたしの実話の一部だが、そんな感情がこの歌にはたくさん散りばめられている。
わたしはミセスの楽曲や大森元貴さんが好きでよく聞いているし、「元貴ぜったいゲイだよねwwww」などと言いたいわけではない。そもそも彼がゲイであってもなくてもどうでも良い。
わたしは彼女と付き合って、今年の10月で7年になる。
そんなに付き合ってきても、「彼女の人生を奪って良いのだろうか?」「彼女は結婚して子供を持つ方が幸せなのではないか?」「彼女を世界一幸せにできるのだろうか?」と思い悩む日がよくある。
それでも好きだから一緒にいるが、好きだから答えを出せないし、一生答えは出せないのかもしれない。
でも、同性愛者というのを盾にして、幸せになれない言い訳を探したくはない。
どんな男よりも、彼女を幸せにできるのはわたししかいないと信じたい。
LGBTQに対してよく知らない人も少なくはないと思うが、“当事者”に出会ったとき、相手はあなたと同じ人間であることを忘れないでほしい。
そしてわたしのように“当事者”などと区別するのは極力やめてみてほしい。
ゲイだからといって皆が“オネエ口調”でズバッと格言を残せるわけじゃないし、レズだからといって皆がボーイッシュに憧れているわけでもないし、同性愛者だからといってあなたを好きになるわけじゃないからカミングアウトしてくれた友達のことも警戒しなくていい。
この歌に共感する人が、これからどんどん減っていきますように。
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