#16 石けんのベースはライスブランオイル
オリジナルの固形石けんを製造販売しようと思った時に必ず使うオイルと決めていたのが米油です。
10年間作ってきたほとんどのレシピに米油を使ってきたほど私が愛用しているオイルです。
米油は料理にも使っていてキッチンには必ず常備してあります。
1.米油とライスブランオイルは同じ
米油とライスブランオイルという名前が二つありますがどちらも同じオイルです。
私が手作り石けんを作り始めた頃はライスブランオイルというおしゃれな名前はなかったと思いますが最近ではライスブランオイルという名前の製品も増えてきました。
オリジナルレシピを考える上で材料の名前でも印象が変わると思います。
石けんの材料で使用されていることが多いオリーブオイルの和名をご存知ですか?
オリーブオイルの和名は「橄欖油(かんらんゆ)」というそうです。
橄欖油石けんととオリーブオイル石けんでは与える印象が全然違うと思います。
人それぞれの感覚なのでどちらが良いという訳ではないとは思いますが
私のオリジナルレシピではライスブランオイルという表記にすることに決めました!
2.圧搾製法で抽出したオイル
ライスブランオイル、または米油は、米ぬか(ライスブラン)から得られるオイルで、抽出方法はケミカル製法の抽出法と圧搾方法によって抽出されます。
それぞれメリットは
ケミカル製法の抽出法は化学溶剤を使って油を抽出する上、高温で処理をするので
昔ながらの圧搾製法では絞りきれなかった油分も余すことなく抽出することができます。
圧搾製法は化学溶剤を使用せず、熱を加えることなく油を抽出するため、栄養素をより多く保持することができます。
10年前に私が米油を使い始めた時は圧搾製法の米油は流通が少なくとても高価で手が届かない油でしたが最近では米油の良さが広まってきたおかげで圧搾製法の米油の種類も増えて選びやすくなってきました。
まだまだ高価な油というイメージではありますが選ばれる理由があるほど
米油(ライスブランオイル)には多くの健康および美容に対する利点があります。
3.ライスブランオイルの美容への効果効能
)アンチエイジング効果:
γ-オリザノールが豊富で、保湿をしつつお肌の再生をサポートして肌の老化を遅らせる効果があります。
強力な抗酸化作用により、紫外線などの外部のダメージから肌を保護します。
)保湿効果:
高い浸透力を持ち、肌に潤いを与えて乾燥を防ぎます。
皮膚のバリア機能を強化し、柔らかく健康的な肌を維持します。
)メラニン生成抑制:
シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑え、肌のトーンを均一に保ちます。
4.ライスブランオイルの健康への効果効能
)コレステロールの改善:
バランスの取れた脂肪酸組成があり、特に不飽和脂肪酸の含有量が高いため、悪玉コレステロール(LDL)を減少させ、良玉コレステロール(HDL)を増加させます。
)心血管系の健康促進:
ビタミンEの一種であるトコトリエノールが豊富で、心臓病のリスクを低減する効果があります。
抗酸化成分が血管を健康に保ち、動脈硬化の予防に役立ちます。
)消化機能のサポート:
スクワレンという成分が含まれており、新陳代謝を活発にして肝機能障害・腸内環境の改善に効果的です。
)免疫力の向上:
強力な抗酸化作用があり老化防止につながります
圧搾方法で得られたライスブランオイルは、これらの栄養成分を最大限に保持しており、健康と美容の両面で多くの利点があるのです。
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