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一日歳のエスキモー
北極に旅した一人の旅人が年老いたエスキモーに尋ねた
「あなたは今、何歳ですか」
彼は白夜の空を仰ぎながら答えた
「知らない。興味がない」
旅人は少し驚き改めて聞き返すとと、彼は腕時計を見ながらこう言った
「そうだな、一日歳だ」
北極のエスキモーは、夜眠りにつく時に、自分が現世に対して死ぬ と信じている。そして朝、目を覚ます時に甦り、そこから新しい人生が始まると考えている。
年齢を聞かれたエスキモーが
「もうすぐ一日歳だ」
と答えた理由がそこにある。
厳しさを極める北極圏の暮らしそこで一日一日を生きるエスキモーは、明日への心配をしない
そして過去の出来事もそこにはない
あるのは
「今を生きる」だけだ
過ぎ去った過去の一切に縛られず
未来を思い煩うことも無く
今生かされている全ての出来事
今与えられている全ての物に感謝し
一日を生きて終わる
一日歳と答えたエスキモーに
僕は強い衝撃を受けた。
………………
※ 思い煩う(おもいわずらう)(ギリシャ語)
「起こるかも知れない不安によって胸が引き裂かれる」と言う意味
※ 精神科医の調査結果
思い煩う事の
◉40パーセントは絶対に起こり得ないこと
◉30パーセントはどうすることもできない過去の出来事
◉12パーセントは人から受けた批判
◉10パーセントは自分の健康の事
◉8パーセントは実際に直面する可能性のある問題
何というエネルギーの無駄づかいを僕らはしているのだろう……。