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ネムラの森

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30年にわたって書き続けている短編ファンタジー小説「ネムラの森」。シュウとクロルそしてフェアローゼが深く不思議な森の中で繰り広げる壮大なドラマです。その一部を少しづつご紹介してい…
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#ファンタジー小説

ハシゴを伝って降りて来た星(ネムラの森)

「フェアローゼ、今日はとても暑かったから  多分いつもより早く星たちがハシゴを伝って降りてくる筈だよ」 「じゃぁ丘の上に見にいってもいい?」 「あぁ、パパも一緒に行くよ、  星が街の灯りになるのを久しぶりに見たいからね」 余談ですが、本編にはこの話の続きがあります。 丘の上でフェアローゼは部屋の奥から持って来た虫捕り網でハシゴを伝って降りてくる星を一つ捕まえようとします。しかし中々捕まりません。やがて足下の青草たちに助けてもらいやっとの思いで星を一つ捕まえると、自

ネムラの森(我が家)

ここには カフェも タクシーも ツタヤも 映画館も ないけれど 眠れない夜に拾い集めてきた星々の欠片と ひとり寝の夜に窓辺で奏でる風の子守唄と フクロウが読み語る終わりのない物語と 香り深い挽きたての珈琲がある そして ソファに深く腰を落とし 静かに独り時を刻む ボクがいる