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駄菓子屋振り返り1
「駄菓子屋北原商店」はまもなく5周年を迎えます。良い区切りなのでのろのろ過ごしてきた振り返りをしておこうと思います。
お店は「おばあちゃんになったときにイメージ通りのお店になるように今のうちから無理せず始めておこう」と考えてスタートしました。
会社に所属させていただいた際に「まずは3年がんばれ」といわれたことが頭に残っており3年続けることを目標にしておりましたが、気がつくと4年目に突入しておりました。
”楽器も絵の具も買ってちょっと使って放置”という典型的な飽き性の自分には、すごいことです。
開業まで2年かかった話
まず、「京都で駄菓子屋を開く」と宣言をして東京を出たものの、どうやってお店を開いたら良いかわからず、引っ越してきてから2年間モジモジして過ごしました。最初に店が開ける住処を見つけて、2015年の夏から契約開始。大好きな町家を借りて住居兼駄菓子屋にすることは決めていた。年末に無事移住完了し、来年お店を開くぞと熊手を購入。
満足をして2016年を迎え、気がつくと何もせず3ヶ月過ぎていた。
これではダメだとアクションをおこしだす。
まず、4月2日に保健所の人にお話を聞きに行きにいく。
「袋入りの菓子であれば大家さんと近隣にご承諾を頂いていればいつでもどうぞ」と言っていただく。
一応証明書をもらい、ここでまた満足してしまう。
どうぞと言われてもお店なんか開いたこともなく勇気が出ないので、今度は別のものに手を出し出した。意気込みを出すために2016年8月にちょっと良さげな看板をご依頼し9月19日に完成する。
いろんな業態変化に対応していけるように「駄菓子屋」という言葉は入れなかった。
看板はできたが取り付け方がわからず、ここでまたもたもたしてしまう。立派な看板に見とれてしまい、満足してしまったのも原因だと思います。すぐ満足してしまう。
いい加減始めなくてはという気持ちは一応持っていた。近所に取り付け可能な工務店さんを見つけてお願いしたところ、金具を足してくれて12月26日に無事に取り付けてもらう。
看板がついていよいよ店を始めるんだなーとワクワクをしながら毎日看板を眺めていた。「店始めるんか」というのを近所から声かけてもらいはじめ、「はい!」というのも楽しかった。
いつからかきかれると歯切れが悪かった。
そうこうしているうちに、気がつくとまた2ヶ月が過ぎ、ある日、近所のお子様から「一体いつ始めんだよ、待ってるんだぞ!」とキレられる。
これが最後の一推しとなり、2017年3月18日にひっそりとオープン。
最初のお客さんは「いつ始めんだよ」と背中を押してくれたご近所の家族。
こちらは初めてお菓子を選んでもらった時のお姿です。
勇気が出なかったという理由だけで、開業までに2年もかかってしまった。
振り返り2へ続く