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それは"ゆるりと"人生を賭けたクラウドファンディングだった。
どうも主に姫路にいるhideです。
毎日好き勝手な事書いて、友達の仕事を手伝って、あんまり働かずにチンタラ頑張って生きてます。漫画とゲームと音楽好きです♬
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それでは本編へGO
目標金額のないクラウドファンディング
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友達のクラファンが終わった。
目標達成してへんやん!って思うかもしれないけど、そうじゃない。
ネタバラシというか、クラファンページでも書かれてる事でもあるけど、さらに突っ込んだ話や、僕個人の想いをやっと言える。
このクラファンには目標金額はない。
目標金額のないクラファンをすることはできないので便宜上の目標金額はあるんだけど、何万円で〇〇をやる!という目的はないのだ。
クラファンには目標金額や使用用途が必要というのも視野の狭い話だなと僕は思う。
このクラファンは友達が代表を務めるスバキリ商店の企画、クラウドファンディングの虎に出ません?と打診したところ出演が決まり、番組の性質上、目的がない、、というのは意味わからんよな、、と「看板の制作」を目的とした。
(むしろ応援する理由しかないっていう)
まぁ看板に関するアレコレも全部本当の話で、もちろん嘘ではない。
だけどその場合の目標金額はプロジェクトオーナーの山下さんの見立てでは60万円だ。
しかし、クラファンをやる本当の動機は看板だけではない。
山下さんは「本気の挑戦」がしたかった。
その中の一つ「クラウドファンディング」がしたかったのだ。
お店の立ち上げの時に相談されたことの一つにクラウドファンディングがあった。
僕は当然二つ返事で賛成!!
はしなかった(笑)
なんならお店をやる!ってことにもそんなに
「めっちゃええやん!」ってスタンスではなかったと思う。
僕のスタンスは基本的にドリームキラー。
やらないといけないことをわざわざ増やす必要はない。
それは本当にやりたいことなのか?
やらないといけないことなのか?
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そんな話をしていく中で僕の答えはいつもだいたいいつも同じで「ホンマにやりたいならやりましょう」だ。
そしてクラウドファンディングを何のためにするのか?
という話になり、いわゆる立ち上げ費用とかは自身のお金や金融機関の融資などで準備できる。
そうじゃなくて自分の作るお店をみんなに応援してもらいたいんだ!と。
これは自分の人生で命をかけた挑戦なんだ!僕含めて周りの友達がクラウドファンディングに挑戦してるのを見て自分もやりたい!!ってずっと思ってた。
でもそれこそやる理由がなかった。
自分のお店を持つこのタイミングだ。
お金じゃない。
応援が欲しい。
背中を押して欲しい。
共に歩んで欲しい。
力を貸して欲しい。
そんな想い。
じゃあ目標金額のないクラファンで良いんじゃないすかね?と伝えた。
とにかく自分の現時点でのMAXをだしきるクラウドファンディング。
俺の店を応援してくれー!!っていうやつ。
そんな話でまとまった。
これはまだ物件すら見つかってない時の話。
山下さんのお店を作って欲しいし、山下さんのクラファンをして欲しい
そして、物件が決まりお店の立ち上げに関しても相談され、僕はあーだこーだと自分の知る限りのことを全て話していった。
「成功するためには」
みたいな話。
お店の方向性は?
どんな店で誰に対して何を売る?
山下さんの提案に対しても、問題点は徹底的につついて、最終的にはやりたいことをやってもらう。やりたいことをやるためにはどうしたらよい?を考える。
正直なところ問題は山積みだなと思ってた。
そんな中、奥さんの病気が発覚した。
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それはもうてんやわんやどころの騒ぎではないだろう。
僕はここでお店に対して自分の意見を強く言うことをやめた。
「本当の本当に山下さんの好きな事をすれば良い」と思ったのだ。
失敗してもええやん。
決して見捨てたわけじゃない。
むしろ本気で応援しよう!
と思ったのだ。
ああしなさい、こうしなさい、これはダメです、あれが熱いです。
それがやりたいならこうすべきです。
僕が本気で口を出すとそれはもはや僕のお店になる。僕の経験値での成功が山下さんの個性を活かした成功になるか?と言われればそれは違う。
そのズレはきっと本人のストレスになる。
それを病気の奥さんを抱えてやるのはしんどすぎる。自由にやれた方が絶対良い。
友達にも実際言われたことがある。
「なんでもっとアドバイスしないの?」
いや「なんで止めてあげないの?」
とまで言われたこともあるな。
僕は最近本当に思うのよ。
成功ってなんだろう?
失敗ってなんだろう?
人生ってなんだろう?
間違いが許されない社会
成功へのノウハウに縛られた世界
もちろんそういうのをキチンと守った方が良いというのもわかる。先人の知恵は最大限活かしつつ現代の最大限の革命を起こす。
でも別にやりたいことを思いっきりやれたら、、そんな最上最高最強の成功ができなくてもいいんじゃねぇのか?
何がその人のおもいっきりなのか?
は人によって違うのに、こんなやり方はダメだ!とかそんなやり方はヌルい!とかうっせぇよな、、そんなのはオマエがやってろよって話だ。
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今だから言えるけど、お店をオープンして2、3ヶ月は僕にしては結構悩んだ。
やっぱり止めてあげるべきじゃなかったのか?もっと厳しく意見をするべきじゃないのか?
さすがに、、これはこうすると良いですよーということはたまにアドバイスもしたけど、基本的にはノータッチ。
これが良い!と思ってやってる事には僕は口出ししなかった。既存の正解のようなことを教えることはしなかった。
僕はこう見えて(どう見えてやねん)飲食業に25年身を置き、一番気持ちのあった時は1日10件近く飲み食いして他店舗も研究してた。人付き合いもしてた。高級店も庶民の店も体験してきた。
クオリティという面ではどっちに振っても勝てるとはぶっちゃけ思えなかった。
山下さんの能力が低いわけではない。
それぐらい日本の飲食業はやりすぎてるのだ。
クオリティ高すぎるのよ。
お店が上手くいってない時は、自分の判断が間違ってたのか?自分の思想のエゴで友達を見殺しにしてるだけなんじゃないのか?と2分ほど自問自答したこともある。
でも一つだけ確かなことがあった。
僕はそこに自信があった。
山下夫妻の想いと雰囲気だ。
これは言語化できないんだけど、わかる人にはわかるとしか言えない部分で山下夫妻は最高だ。
家庭料理居酒屋YURURIは最高のお店なのだ。
でもどこが最高なのか?
は伝えられない(笑)
もっと美味しいお店はある。
もっと接客が素敵なお店もある。
もっとコスパに優れるお店もある。
(個人の主観です!)
でもそうじゃない。
これは正攻法で勝てない言い訳じゃない。
僕にとってもYURURIは希望の一つだ。
YURURIが成り立たない世界はとても悲しいし虚しい。
そしてそれはクラファンも同じ。
僕はそれなりにクラファンノウハウを知ってる。だけどクラファンはノウハウじゃない。これはまだクラファン業界にも浸透しきってないんだけど、マジでクラファンに確かなノウハウはないし、プロジェクトにもよるんだけど達成がゴールではないし、達成だけを目的にしちゃいけない。
支援を募るにはどうしたらよい?
どうするのが効果的?
何をしたら良い?
そんな人心掌握ノウハウはこのプロジェクトに関しては全部ゴミだと思う。
だからクラファンに関しても基本的に何にもアドバイスしなかった。
ただただ山下夫妻が「応援してほしい!」と訴えてそれで応援したい人だけが応援したら良い。
そういうクラファンだと僕は思ってた。
なのでそんなに僕からガツガツと紹介もしてない。もうええねん。そんなクラファン慣れしてるやつのしょうもない紹介なんかwおもんない。飽きた。
そうじゃないもっと不器用な人たち、クラファン慣れしてない人たちの純粋な応援や紹介がいい。
クラファンって何?みたいな人たちが山下夫妻とYURURIを盛り上げたい!と応援する。
その美しさと尊さに勝るものはない。
結果136万のゴール。
これは僕は目標達成だと思ってる。
実は当初の目標金額はなんと130万だったのだ。マジで。
それをクラウドファンディングの虎でめちゃくちゃ応援してくれた南原社長の発言が180万だったのでそれに矛盾がないようにあわせてる。
このプロジェクトに明確な目標金額はない。
そして考えて弾き出した最初の数字は130万。まさにそこに最終日に着地したことに驚いた。
自然✖️本気で取り組んだ結果だと思う。
そうそう、僕が協力してるリターンがあって早々に残り1になって最後までこのままだったんだけど、これもすごい良くて。
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最後の一個なんでどうせなら完売させたい!とかで売る事もできたんだけど、別にいいのよ。
こんなの完売とかしなくてもw
普通に来たい人が来れたらそれで良い。
完売とかそんなん僕のドヤだけの話じゃん。
同じ1万なら別に他のリターン買ってくれてもいい。
お店が上向きになってきてる!
そして何より、このクラファン期間中。
お店の売上がなんと年末と同じくらいになったという。
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年末は飲食店にとって別格なので、そこと同じくらいというのは小規模店舗とはいえめちゃくちゃ凄いこと。
言い方は悪いけどクラファンノウハウなんかやってる場合じゃない。
お店の営業を一番に考えてやるべきで、その選択をできてることも素晴らしかった。
朝から晩までお店の運営をして考えて、さらにクラファンの事もやる、、というのは現実的じゃない。
いや、本気ならそれをやれよ!と超人は言うけど、個人的に凡人には凡人の戦い方があると思っている。著名人やインフルエンサーコンサルとかに頼ってうまくいかない人たちのほとんどの理由がここだ。自分の戦い方ができていない。
あと、言わせてもらうとオメェら飲食店の現場なめてんだよw
飲食店の現場を10年やってない人間の飲食店へのドヤアドバイスは全部カスだ。
飲食店は片手間でやれるもんじゃない。
そんな体力や精神力が残るもんじゃない。
逆に飲食畑の人間が他の業種に飲食業の常識でアドバイスもしてはいけない。
マジで日本の飲食業は"世界"が違うから。
異常なのよw
話を戻すと、お客さんがしっかり入ってる日が増えてきたし、もともとの友達周りではない常連さんもできてきた。
めちゃくちゃ嬉しい。
このクラウドファンディングは間違いなく大成功した。
昨日の夜は友達とYURURIでお酒を解禁して飲み明かした。
最高に楽しかった。
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こんな最高な時間はどんな高級店でも味わえないし、どんなコスパの良いお店でも味わえない。YURURIでしか味わえない。YURURIで乾杯できる友達とでしか味わえない。
これなんよ。
この魅力がお店が成り立つレベルでしっかりと広がってくれることをこれからも引き続き願います!
人生を賭けたクラファン。
命をかけたクラファン。
何も死に物狂いでなりふりかまわずやることだけが人生や命を賭けるということではない。
じっくりと確かに人生と命を賭けた挑戦を見せてもらった。ありがとう。
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