飛び込んで大きくなるか金魚玉
金魚玉は球形のガラスの器。これに金魚を入れると、実際よりも大きく見えます。でも、これに金魚を入れると、もうそれ以上大きくなりません。大抵の金魚玉は小さいですから。
この句は、結社に入ることを考えだした頃、病院の待合室で金魚玉を眺めている時に浮かんだものです。自分を金魚に見立てていたのでしょうか。だとしたらおこがましいですね。
その後、縁あって『玉藻』に入れていただきましたが、今は大きくなるとかならないとかそんなことは考えず、ただただ和やかに言葉を探しています。同人の皆さまにお会いするのも楽しみです。
「金魚玉」は7月の季語。歳時記で見つけた藤本美和子さんの句が素敵。
新しき色の加はる金魚玉 藤本美和子