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精神世界の芸術「香道」
こんにちは。
jeweriです。
いつもありがとうございます。
ここ2日ほどようやく肌寒さを感じ始めた大阪ですが、また来週あたりから25℃予報の日もあったりして…暑さがしつこい。
我が家、衣替えを一応済ませてしまったのでこの時期本当に着るものがなくて困っています。
かといって今さら秋服を買うのもなんだか嫌なので、薄手のニットやロンTで凌いでいますがテンションが上がりません。早く冬服を着たい。
先日、マルシェで出会って交流させて頂いている大好きな方からお誘い頂き、光傳寺で開催されたお香フェスティバルに行ってきました。
そして楽しみにしていた香席体験をしてきました。
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私はキャンドル制作においてアロマを扱うので、香りの効能については知識として持ち合わせています。そしてお香に関しても生活の中でなくてはならないアイテムで、部屋を広範囲で浄化したい時はキャンドルではなくお香を使用しますし、集中力を高めたり深いリラックス効果を得たい時にはお香をチョイスすることが多いです。
そんな風にして、日常にお香を取り入れている方はたくさんいらっしゃると思いますが、本格的に「香りを聞く」機会ってあまりないですよね。
以下、香道についての解説です。
室町時代の後半に登場した東山文化の八代将軍足利義政は、香を愛で芸道としての体系作りの祖となりました。
そして、公家の三條西実隆公を祖とする「御家流」、武家の志野宗信を祖とする「志野流」の二大流派が誕生しました。
「御家流」の特色は、華麗な蒔絵の香道具に、伸びやかで闊達な手前作法で、香りや雰囲気を楽しむところにあり貴族や公家の流派です。
一方の「志野流」は木地の香道具に、簡素ながらにも厳しい、精神鍛錬のための武家の流派です。
この2つの流派が香道文化を継承発展させていきます。
「香道」は、昔の平安時代に貴族たちが優雅な生活文化として香を位置づけたことを継承し、日本人の四季への感性や文学詩歌と深く結びつけ体系化した世界に類のない香りの芸道です。
「香道」の所作は“静”ですが、その優雅な静かさの中には、千年余にわたる歴史の重みと、非常に高度な感性が秘められています。人間の五感のなかでも、嗅覚を主役にした「香道」は、まさに日本人ならではの繊細な感性が生み出したものといえるでしょう。
華道、茶道に並ぶ日本の三大芸道である「香道」
というわけで私もしっかり香りを聞いてきました。「香りを聞く」とは、単純に香りを嗅ぐということではなく、心を香りに寄せながら香りを味わうという意味です。
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3つの香りを聞いた後にもう1度、3つのうちの1つの香りを聞いて、さてどの香りでしょうか?と言い当てる、言わばお遊びなのだそう。
なんとも粋な遊びだわぁ〜。
香道は本当に奥が深すぎる。
何年か前に、本気で香道を学ぼうかと思っていた時期があったのですがなかなかそこへは到達できず今に至ります。いずれ子供達が手を離れ、自分の時間ができて、その頃自分に余裕とその気がまだあればぜひ香道の世界に足を踏み入れてみたいなぁ〜なんて思ったりしています。
それまでは香席体験などを通じて、お香の奥深さに触れ、お香の世界に魅了されておこう。
ちなみにお香を言い当てることはできませんでした。自信満々でコレ!と思ったものがはずれた~
え〜信じられない!と思ったけど、お香は焚き始めたばかりと、少し時間が経ってからでは香りが異なり、同じ香りでも香木の種類で全然香りが違ってくるらしいのです。
ホント奥深いしおもしろい世界感。私、こういうの大好物です。これ、極めることができたら本当に素晴らしいと思う。
私が香席体験をしている間、息子は線香作りをしたり、「あなたの香りの匂い袋」を作ってもらいながら私が終わるまで待っていてくれました。
実は息子もお香が大好きなので急遽参加したのです。
そもそも線香が好きで、お墓参りの時なんかはお墓に着くなり深呼吸して、「はぁ〜いい匂いがしてるわ〜」と、幼い頃からそんな風に言う子でした。
お線香の香りを嗅ぐと会ったことがないおじいちゃんや、今は天国へ行ってしまったおばあちゃんに思いを馳せることができるからだそうで、「おじいちゃんに会いたいな、おじいちゃん生きてて欲しかった。」と、じぃじのことは今でもそんな風に言ってる息子。
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クッキーみたいよね。
実は私の父が亡くなったすぐ後に、息子が私のお腹に宿りました。息子は父の生まれ変わりなんだとしか思えなくて・・・
だからいつでも父は風になって息子や娘のそばで見守ってくれていると私は本気でそう思っているんですよね。
父もきっと子供達に会いたかったに違いないから。
そんなこんなの香席体験。
日頃はなかなか味わえない非日常の世界を体験させて頂きました。