暗黒の世界はどこから来るのか


真夜中なのでつぶやく。

ちょっとセンシティブな話かもしれないが、大切なことだと思うので、あえて書く。





このXのキャプチャ画像について。

現実的かどうかはともかく、僕はアイディアとしては面白いし素晴らしいと思いました。

「選挙権に年齢制限をつける」
「年金貰い始めたら、選挙権無くなる」

あーなるほど、確かに。
今まで、なんで選挙権には制限が無かったのかなーって、言われてみれば不思議でした。


子どもは、「幼いがゆえに判断能力がないから」的な感じで選挙権が与えられていないのに、逆に老人は認知能力が衰えていたとしても選挙に参加できちゃうのは、確かにおかしな話かもしれないなと。





ただ、今度はこっちの画像のように、このアイディアはわりと批判のリプライ・リポストが多く見受けられました。

それが、不思議。

批判している人たちの、意味が分からない。



例えばこの「ザオラルさん」とやらの主張。

「年金貰い始めたら選挙権無くなる」
に対して、
「理不尽な法律を通されても抵抗する手段がないってこと」
と返してる。

え?

逆にこの人、どれだけバカなことを言ってるの?
日本語読めてるの?


「選挙権無くなる」=「理不尽な法律に対抗する手段が無い」
って、論理が飛躍しすぎじゃないか?

もしくは、この理屈が通るのであれば、今まさに18歳未満は「理不尽な法律に対抗する手段が無い」状態で生きているわけなんだけど、それはバカなことじゃないんだ?


・・・・この人、これで「医者」だっていうんだから、ちょっと、「医者」に対する尊敬の念が削がれてしまった。

こんな論理がおかしい人でもなれちゃうんだな、「医者」って。不思議。




また、この人以外にも、リプライ欄を見ると・・・・


「自分も年を取るということを考えられないのか」
「想像力の欠如が甚だしい」
「この発想が称賛される世界は怖い」

みたいなリプライがわりと多く見受けられて。

なんでだろ、みんなバカなのかなって思って見てたんだけど・・・・







そのうち、あっ、て思ったんです。




「老人になったら選挙権が無くなる=社会から抹殺される」みたいなふうに見ている人たちって、あぁ、シンプルにコミュ障なんだなーと。

自分が孤独死する未来しか見えてないんだなーと。



だってさ、別に、年金を貰うようになって選挙権が無くなったとしても、そしたら子どもや孫に託せばいいだけの話じゃん?

今の18歳未満の子どもは、自分の未来を親に託しているわけなので、それと同じことじゃん?


って、僕はフツーに思ったのよ。


でも、あぁそうか、この文句を言っている人たちには、「子どもや孫と幸せに暮らす未来」っていうのが、まったく想像できていないんだろうなぁと。

生涯未婚率はどんどん上がり、婚姻数も出生数も激減し、結婚して子どもができたとしてもパートナーシップ・ファミリーシップをちゃんと築けてないコミュ障がはびこるこの世界で、自分から力を剥奪されてしまうのが怖いわけだ。


なんだ、そういうことか。





僕は、(未来のことは確証は持てないけど)少なくとも今は、「老いては子に従え」という格言の通り、自分が年金をもらう年になったら、社会や世界のことを自分の息子たちに託して良いと思ってる。

いつか自分が選挙権を失うことになったとしても、託せる親子関係を築いておけばいいと思うので、それ自体に怖さなんてまったく感じない。


でも、この方々は、そこが怖くて仕方ないんだろうね。

自分が「助けてもらえない人間」であるという認識なんだ。

だから、自力で自分を守るための武器としての選挙権を剥奪されることが、怖くてたまらないんだろう。



あ、「子どもがいる人間はいいけど独身者はどうなるんだ!」っていうのも、僕はまったく的外れだと思うのよ。

もちろん、血の繋がった家族がいれば、子どもや孫に直接的に託せるのが最高の形かもしれないけれども、別に直接血が繋がってなくたって、「後輩」たちに託せばいいじゃないですか。

社会に対して自分が貢献をしていたら、自分が老いた後に、自分を守ってくれる人が現れるでしょうに。


でも、だからこのアイディアを批判する人たちっていうのは、そういう社会を信じられていないということ。

絶望的な未来、暗黒の世界は、彼らの心の中にあるんだなぁ。








僕は・・・・

自分は、「世界は優しい」なんて表現にはどちらかというとオエッとなっちゃう、そこそこ暗黒の世界の住人だと思ってましたが笑

でも、Xにてこういう絶望的なパラダイムの人間を見ていると、あれ?まだまだ僕も明るいところにいるんじゃね?と感じられてきてしまう不思議。


社会的に生産性が無くなったら自分が見捨てられてしまうというくらいにしか、自分の価値を見出だせていないのか。

恐ろしいな。
恐ろしいだろうな、生きるのが。



なんだかんだ言って、僕は「最悪死ぬようなことになったら誰かが助けてくれる」とは、信じられているもんなぁ。

9割くらいはまりこのおかげなんだけど。


でも、自分でコミュニティもやっていて・・・・
ここのメンバーは、僕がどうしても困ったら助けてくれる人ばかりだと思ってる。

そうそう見捨てられはしないだろうっていう安心感があるから、そこまで世界を絶望的な視点では見ていないもの。



あ、でもまぁ、とはいえなるべくカッコつけて生きたい欲求もあるので、ギリギリまで助けを乞わないようではありたいんですけどね笑
なので、意地張って結局カッコ悪いことにもなるんですけどね笑










そうかぁ。


「年金貰い始めたら選挙権無くなる」

は、僕としてはただの、ひとつの思考実験のアイディアとしてすごく面白いなと思ったのに。

でも、暗黒の世界の住人たちにとっては、これは赦し難い絶望の象徴のようだ。

「歴史を知らない」
「権利を奪われる」
「高齢者差別」
「理性と品位が無い」
「バカなことを言ってる」

そうですか。

そういうパラダイムで生きているあなた方の中に、暗黒の世界はあるんだなぁ。



選挙権が無くなることは、もしかしたら、幸せな余生の始まりかもしれないのに。

浮世のことは若い世代に任せ、自分たちは老後をもっと自分のために楽しく生きよう!
社会のしがらみから解放されたぜー!フゥー!!

って捉え方もできるのにな。

若い世代を信頼して託すことができたら、そういう社会こそが理想のはずなんじゃないのかな。



「今まで長い間、社会のことを考えてきてくれてありがとうございました。後は僕らが引き継ぎます」
と、若い世代に言われて「選挙権返却」ができるような平和な世界に、僕は生きてみたいと思うけどね。




そんな、真夜中のつぶやきです。



#真夜中のつぶやき

#余裕がないんだなみんな

#実現できるかどうかって考えたら難しいとは思います
#でも試行錯誤は自由に在るべきだ
#高校生がアイディアとして出したものを
#良い大人がよってたかって批判してんじゃないよ
#そっちの方がバカだし恥ずかしいと思わないのか

#大人だったら導いてやれよ
#実際にそういう社会になったらどんなメリットとデメリットがあるのか
#一緒に考えて検討していけるような大人であれよ

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