WCW2022 医療DX グラレコ公開
グラレコ 原 純哉
【CancerX 医療DX】
〜どうなる医療デジタルトランスフォーメーション、課題と今後の展望〜
医療界においてもこの他様々な分野でDXを目指した取り組みが始まっている一方で、多くの課題や疑問が浮きあがってきます。
どうやって膨大化する個人情報を守るのか? 個人情報保護法など法制化、対応が困難な病院の電子カルテシステム、そもそも医療データは誰のものなのか?
産官民という異なる立場から実際にDXに取り組む登壇者と共に、最新の取組と課題を共有しました。
関連する「Cancer Agenda」は
1 がんのイメージをアップデートする
2 がんになっても多様な働き方ができるようにする
4 がん領域におけるマイノリティへの公平なサポートを拡充する
9 持続可能な医療のしくみを構築する
13 最適な医療を選択できるようにする
15 医療の公平性を担保する
の6点です。
セッションには
●池田 仁氏
日本電気株式会社(NEC)デジタルヘルスケア事業開発室 室長
●桂城 漢大氏
canow株式会社 CEO / 一般社団法人健康未来戦略機構 理事長 / 慶應義塾大学グローバルリサーチインスティテュート・プロジェクトメンバー
●中尾 豊氏
株式会社カケハシ 代表取締役社長
●吉田 泰己氏
経済産業省情報プロジェクト室長・デジタル庁企画官
の官民各界でDXに取り組む皆様に登壇いただきました。
<行政の取り組み>
まずはデジタル庁が現在取り組んでいることの説明がありました。
「行政サービスだけでなく、公的な分野も行政として取り組んでいく。
データの標準化をしても、制度のレガシー化にも対応しなければ、サービスの利活用につながらない(吉田氏)」とその先の利活用を見据えた動きの説明がありました。
これに対し「標準化のためには国のリーダーシップを期待(池田氏)」する声がありました。
<デジタル化するだけでなく、デジタル化したデータをどう使っていくのか>
個人情報保護の意識の高まりから、データの使いみちへ関心が集まっています。
「イギリスでは、生まれたときから個人のデジタルデータを国が管理しているがそのデータによって得られる恩恵を国民に還元している。日本でも恩恵をクリアにして還元していくのが重要(池田氏)」や「意識の高い人だけでは成り立たない。
無意識下でもデータを入れたくなり医療体験ができる設計が重要(中尾氏)」という提言がありました。
膨大なデータを有益な形でいかに活かしていくのか。
これからも注目の内容が盛りだくさんのセッションでした。
Cancer Agenda v.1
https://link.cancerx.jp/wcw2022-canceragenda
社会意識調査
https://link.cancerx.jp/wcw2022-research-2nd
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