New Normal の働き方(前編)
コロナの生活も既に2年目になってきましたね。
これまで、一緒に働くというのが、顔を合わせて働くことを意味していましたが、いまだに顔を合わせたことのない同僚と働くのが普通のことになってきています。
私が働くMicrosoftでは、コロナ以前から「いつでも、どこでも、誰とでも」働ける、そんな働ける環境を文化・ルール・IT・ファシリティの面で実現して、自らの経験をお客様にお話をしながら自社のクラウドサービス(TeamsやExchangeをはじめとするMicrosoft365)を販売してきました。
自社の経験の中で、リモートワークによる効率化のわかりやすい効果例として、日報や報告のために会社に戻らなければいけない時に我々はノマドや自宅からできますよという「移動時間の削減」でした。実際に私の場合に品川のオフィスからお客様先の例えば水道橋まで45分、お客様訪問した後に品川に帰ると45分、仕事をして帰宅にdoor to doorで60分かかるところを、直帰できれば水道橋から自宅までのdoor to door 60分で済みます。45分浮くんですよね。これだけで1日8時間働くとすると約10%の効果が得られたことになります。
そんな私たちが、コロナでリモートワークが続いているとどうなっているのか気になりませんか?
最近の社内アンケートや部門でメンバーからのフィードバックで、ワークライフバランスの満足度が著しく落ちてしまったんです。我々が提唱していた「いつでも・どこでも・誰とでも」ができて、それが100%リモートワークになっても仕事がまわるとしてきたはずなのに。
確かに仕事はまわるんです。今まで移動していた時間もお客様との打ち合わせや社内会議にあてることができて。恐らく処理している量もかなり増えたのだと思うんです。ビジネスの成果もだせているんです。
それでもなのか、それだからなのか、兎に角、満足度が50ポイント以上下がってしまった。話を聞くと、予想通りなのですが、これまで会議の合間の井戸端会議、自席周辺の人との仕事しながらのコミュニケーション、移動時間での気分転換・・・。このようなものが全部なくなった。そして、休憩時間なくバーチャルに会議を入れることや入れらえることができてしまいます。家からなので延々働くことができて、仕事が終わっても同じ家の中にいる。
弊社はかなり極端にリモートワークで仕事を続けているのですが、多くの日本の会社でもリモートワークを取り入れて働いているので影響の大小はありますが似たようなことが起きているのだと思います。
結局、原因何なんでしょうか?
私は思うのですが、世の中はNew Normalに変わったのに、我々はリモートツールを使っているだけなのではないかと。コミュニケーションの連絡方法だけ切り出して置き換えただけだから不具合が生じているんだと思います。New Normalに対応することの本質に辿りつけないといけないんでしょうね。
そのために考えている色々や実践していることについては「後編」で書きたいと思います。
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