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徒然なるままにの話

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若かりし頃の私が、140字じゃ足りない、徒然なるままに書いたお話たちです。
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2019年2月の記事一覧

徒然なるままに 参

昨夜は全く眠れなかった.

寝ようと目を瞑っても全然目が冴えていて
体も脳も寝ようとしてくれなかった.

寝付きが普段から悪いわけではないのだけれど
その体と脳の拮抗する感じがとても激しかった.

「寝る前に考えてたことが気になってるのかな」
「寝る前に差した目薬のせいかな」
「1日家にいたから疲れてないかな」
「あ、さっき珈琲飲んだわ」

色んなことを考えてるうちに
換気のため僅かに窓を開けたま

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徒然なるままに 弍

夜、大学の友人からLINEが来た.

春休みに入ってから彼女とは
特別連絡を取っている訳ではなかったので、
気になって直ぐに既読をつけた.

そうしたら写真だけが1枚送られていた.

私のために買ってくれた
北海道土産の封を開けてしまったようだ.

彼女は懸命に
「パパが食べちゃったの🥺」
「でもまだ1つ残ってるから安心して!」
と続けてメッセージを送ってくれた.

私はふざけて
「許さな

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徒然なるままに 壱

昔から「永遠」という言葉が
どこか胡散臭い文句に聞こえるのは、
私が素直ではないからだろうか.

高校三年生の現代文の授業で恋愛小説を読んだ.

その時の感想に
「「永遠の愛」なんてファンタジーだと思う」と書いた.

先生はこれに対して
「君の言う通り、君より30年以上長生きしている男性もやはり「永遠の愛はファンタジーだ」と言い切る」
とコメントを返してくれた.

その先生は今年、
精神を病ん

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