見出し画像

【ただの白い粉で3割が効果を実感?!】プラシーボ効果とは

こんにちは

本日からサプリメンテーションについての記事を書いていきたいと思うのですが、本日はその第0回目(笑)として、サプリメントのevidenceなどにも、大きく関わってくるプラーシーボ効果について書いていこうと思います。

では参りましょう。


目次

プラシーボ効果とは

プラシーボ効果の仕組み

プラシーボ効果の応用



プラシーボ効果とは

プラシーボ効果とは…主にデンプンなどを用いた偽薬、(有効成分が含まれていない薬)を投与され、なんの薬理効果もないのにも関わらず、薬が効くと思い込むことで実際の症状に改善、回復が見られること。

Beecherが1955年に発表した『The powerful placebo』は、「多くの証拠がプラシーボは多数の被験者にとって有効であることをはっきりと示し、全体的な有効人数は35.2±2.2%にも達しているが、それに関連したメカニズムは今のところまだはっきりしていない」と結論している。(論文にもよっていて、65%の人に顕れたというものもあれば、わずか5%というものもある。)  

そのためプラシーボ効果による効果というのは無視できず、多くの実験で「プラセボ対照試験」といった形で薬理効果のない偽薬を投与した対照実験が行われている。

ある実験では「これは10セントの薬です」と言って渡したものと、「20ドルの新薬です」と言って渡したものでは、後者のほうが効果が高かったそうです。これもプラシーボ効果の影響と言うことができますね。

これらは疼痛の鎮痛作用(プラシーボ鎮痛)に対して研究されたデータですが、これはその他のサプリメントに対しても同じことが言えます。効果のあるのもが入っていると謳っているが、明らかに必要量に足りていないサプリメントのレビューに(サクラもあるかもしれませんが)効果を実感しました!と書いているのはもしかしたらプラシーボ効果の影響かもしれませんね。  


プラシーボ効果の仕組み

(※私は専門家ではないのでガチの詳しい部分までは理解しきれていません、ざっくり概要だけお伝えしますね)

脳には側坐核(そくざかく)という神経細胞の集団があります。ラットの実験より、脳の中核領域(側坐核が位置するところ)に電極を挿入し、ラットがレバーを押すと電気刺激が与えられるという実験を行ったところ、摂餌や飲水もせずにレバーを押し続ける。(電気を故意に流し続ける)という結果が得られたそうです。

その後の研究からも側坐核は様々な幸福(脳科学で言うところの報酬)に関わっていることがわかりました。余談ですが、側坐核が活性化すると「作業興奮」という現象が起こり、いわゆる「やる気スイッチ」が押された状態になるそうです。やる気スイッチ君のはどこにあるんだろう、という疑問が世に流布していますが、正解は「側坐核」です。興味ある人は側坐核に微小電流を流してみてはどうでしょうか(良い子は真似しないでね)。

プラシーボ効果では、偽薬であろうとその薬が効くだろうと信じることで側坐核が活性化し、幸福中枢が刺激されます。その状態のマウスにウイルスを投与したところ、ウイルスに対する抵抗力、免疫力が上昇した、という研究もあります。

「病は気から」「笑う門には福来たる」などのことわざがありますが、プラシーボ効果の仕組みを学ぶとなんだか正しい気がしてきますね。


プラシーボ効果の応用

プラシーボ効果はオカルトチックなものではなく、脳内で起こる反応だということは前述しました。

日本には「擦り傷はつばつけときゃ治る」という定かではない迷信のような治療法もありますが(笑)これらの治療法でも治るんだ!と信じる事ができれば、プラシーボ効果によりある程度の回復効果も認められる、ということにもなります。

今は極端な例を上げましたが、現在プラシーボ効果によるうつ病の治療も研究されており、パーキンソン病などの難病にも応用ができるのではないかとの示唆もされています。


まとめ

今日はサプリメント特集の題0回目としてプラシーボ効果をご紹介しました。サプリメントの効果を考えるときに役立てば幸いです。

本日も最後まで読んでいただきありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?