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[実験メモ03]パフェのハーブと常備草

水信フルーツパーラーの桃パフェ

そのパフェには色々な味わいがつまっていました。
中でもそよ風のような爽やかな風味がひときわ印象的でした。
真夏日だったせいもあるかもしれませんが、とても味わい深く感じたのです。

そよ風はさりげなくもしっかりと「ハーブだよっ」とアピールしていました。
添えられていた説明書きのカードを読んだところ、その正体は
「ベルべーヌとミントのシャーベット」
だと分かりました。
正確には「ベルべーヌ」をスマホで検索して「レモンバーベナ」だと知った後に、ですが。
※ミントもハーブですが、風味から正体を探るようなレベルにはありませんね。大御所感。

カードには他にもグレープフルーツ、クレームシャンティーエペス、レモンゼリー、グルゼイユのソースと、爽やかさをもたらす要素がいくつか書かれていました。
(注:ベルべーヌ同様、初めて聞いたワードは検索して判断しました。)

食べ進めて層が変わっても決して止まないそよ風のパフェでした。

ハーブそのものも入っていました(ローズマリー?)

桃のパフェはしっかり甘くあるのがよいと思っていました。
ですがこのハーブの効いたパフェを、今までに食した桃スイーツの中で1番美味しいと感じたのです。

そして、自分がハーブを好んでいることに気付かされました。

ハーブに対する苦手意識が薄れつつあることはそれまでも感じていたのですが、好んでいるという自覚はありませんでした。

そよ風の効果は、すごかったのです。

パーラーの内装は水戸岡デザインでした

◆2024年7月から8月にかけて気になった、「ハーブ」

一つ前の記事でハーブについて考えたのはこのような経緯でした。
よろしければお読みください。

◆そよ風がもたらしたもの

好きを自覚するということは、行動を大きく変えます。
その対象によく目がいくようになりますし、積極的に関わろうとします。

私にもいくつかの変化や気づきがありました。

▶︎ハーブティーのストック化

これまで夏場は麦茶の独占状態だったノンカフェイン飲料ストックに
フェンネルティー
ガーデンティー:レモングラス&バタフライピー
がレギュラーとして参入しました(どちらもKALDIで購入)。

一つ前の記事で書いた「大人の階段―ハーブの段」を登った気がしたのはこの頃です。

そして今では、長年親しんできたコーヒー、紅茶というカフェイン飲料の摂取機会が徐々に減っています。
まるっと入れ替わったわけではなく、選択肢が増えて色々と楽しむようになったという感じです。


▶︎せい、じゃなくて、おかげ

「大人の階段」と表現したように、この変化には加齢が関係しているというのがわたしの理解です。
こうした現象に直面するとつい「歳のせい」と思ってしまいがちですが、今回のように楽しむ選択肢が増えて使い分けができるようになることは「歳のおかげ」だなと感じました。
他にももっと「歳のおかげ」なことがあるのでしょうね。意識して探してみようと思います。


▶︎カモミールラテのアイスクリーム

この記事を書いているうちに、HiO ICE CREAMの「カモミールラテ」フレーバーを思い出しました。
ミルクのコクとカモミールのさっぱり感のハーモニーが素晴らしくて感動した記憶があります(また食べたいなぁ…)。

この体験はハーブティーやスイーツ×ハーブに対して好印象を持った最初の出来事だと思います。
下記の記事によると2021年に出会ったようなので、3年も前ですね。じわじわと好きを自覚するパターンでした…(単なる鈍感?)


▶︎セゾン(ビール)

セゾンビールはアロマティックな香りが豊かな印象があることから、これまで選ぶことはほぼありませんでした。
しかし一連の変化をふまえて手に取ってみたら案の定「イケる!むしろ美味しい!」となり、この夏は出かけるたびにセゾンの爽やかさを探し求める…くらいの感じでした。
調べてみたらもともと夏の農作業中のお水がわりだったとのこと、納得感しかありません。

◆おわりに:好きと気になるの関係

わたしはいま、新しい働き方LABの研究員4期生として実験を行っています。
その実験を計画する際に、「好き」と「気になる」について考えていたのですが、新たな気づきがあったので記しておきます。

わたしの理解ですが、このように思っていました。
■好き:確定的で揺るがない状態。脇目も振らず、な感じ。
■気になる:未決。不確定要素について、あーだこーだと検討したい気持ちを認める感じ。

関係性としては「まだ好きになってはいないけれど、気になる…」といった印象です。
気になるBOXから好きBOXに移動するような。

ただ前回のレトロは、好きと確定していたにもかかわらず、気になる存在となりました。
今回のハーブは好きを自覚してもなお、気になり続けていました。
いずれもわたしが抱いていた両者の関係性とは異なる状況です。

この経験を踏まえて改めて考えてみました。
やはり二つは心の中で同じ線上に存在しているような気はします。
ただ、そこにはBOXのような遮蔽物はなくて、線上で行ったり来たりできるし、並んで存在することもできる、そしてどちらが上位ということもない、そんな気がしました。
とても自由な関係性なのだな、と認識を新たにしました。

この気づきは予想外の収穫となりました。
レトロとハーブに感謝♡

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