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[実験メモ04]感覚で動く

一つ前の記事で自分のバランスについて書いたのですが、それには夏にあった2つの出会いが大きく作用していました。

★出会いその1: 整体院

春の終わりくらいから、自分の身体のメンテナンスを中長期的な視点で考えるようになりました。
その中で「こういう整体院が自分に合う気がする、こういうところに通いたい」という気持ち(と条件)が湧き上がり、通い先を変更しようと検索を始めました。

ところが、全くスムーズに進みませんでした。
なぜなら、わたしにとって整体院を変えるといことがけっこう勇気のいることだからです。
自分の身体を委ねることになるため、信頼に足る相手かどうか…などと考え、慎重になってしまいます。
そのため条件面が合致しても不安が先に立ち、はじめの一歩がなかなか踏み出せません。
そんなことを数回繰り返し、結局、「やっぱり今のままでいいか…」と、探すのをやめてしまいました。


それからしばらくして、今度は突然「フットケアサロンに行ってみたい」という気持ちが湧いてきました。
心理的なハードルが高くないせいか、この時はすぐに行きたいサロンが見つかりました。

・・・が、予約が取れません。
それなりに空きはあるのに、希望する日時がことごとく埋まっていたのです。
仕方ないので「今はご縁がないのだな、急ぎではないから時期を改めよう」と断念しました。

そう決めた後、そのサロンのウェブサイトに載っていた動画(施術内容紹介など)を見始めたのですが、それが新しい整体院との出会いにつながりました。
視聴後のリコメンドに沿って別の動画を視聴したり、概要欄のリンクに飛んだり…というよくある行動を経て、ある整体院に辿り着いたのです。


前述の通り、整体院選びにはだいぶ慎重になるわたしですが、この時はなぜか
「ひとまず行ってみよう!」
「実際に施術やその説明を受けた時の感覚で判断すればいいし!」
「というか、なんか大丈夫な気がする!」
と思い、すぐに予約しました。

そして予約当日、ぶり返した少しの不安を抱えながらその整体院を訪れたのですが、施術を受けてみると「この施術は自分と相性が良い」とハッキリ感じました。

予約時の予想通りになった、と言えばそれまでなのですが、なんとも不思議な心持ちでした。
ただ自分がそう感じていることは確かですし、施術者とのコミュニケーションも違和感がなかったので、ひとまず通ってみることにしました。

そして現在も定期的に通っており、とても満足しています。

★出会いその2: 数秘術鑑定

少し前から占いや◯◯診断がブームでたくさんのサイトやサービスを見かけますが、占い師や鑑定士による直接(個別)の診断を受けている人は、どのくらいいるのでしょうか。

わたしも興味があり、見つけるとすぐにやってしまいますし、占い系のTV番組も好きです。
でも基本的に無料の範囲で楽しむタイプです。

一方で、たまに個別の診断を欲する…というか「今、必要だ!」と感じることがあり、その際には迷わず依頼します。
(稀なことなので、これまでの経験回数は一桁ですが。)

ただ、そのように感じた時は決まって
「そういえば◯◯さんがお薦めしていた(興味あれば紹介するよと言っていた)所があったな~」
という記憶が蘇り、その人に連絡して詳細を聞き、訪問する…という形でした。
つまり、占いや鑑定に関してもわたしはけっこう保守的で、自分で開拓した経験はゼロなのです。


そんなわたしが、夏のある日に突然「この方の鑑定を受けてみたい…すごく受けたい!」と思ったのです。

その方が運営されているサイトはそれ以前から知っていて、例のごとく無料の範囲で楽しんでいました。
ところが急に、無性に、個別鑑定を受けたくなってしまったのです。

こうなったら、選択肢は一つしかない!…とはなれず、悩みました。
有料の占いや鑑定をお願いする際の難しいところは、事前に中身(雰囲気や内容)を掴むことが難しい点や相場感がわからない点にあると思います。
だから知り合いの紹介が無難に思えて、それを選択していました。
良し悪しの感想はひとそれぞれなのですが、それでも安心材料に思えてしまうのです。
要するに、今回は誰の紹介でもないことから「合わなかったらガッカリするだろうな…」という考えが過ったのです。

ただ、それまでそのサイトを利用している中で、その方の表現方法や書かれた内容と自分との相性の良さは感じていました。
さらに上述の整体院との出会いの経験も踏まえ、初めて湧いたこの感情…自分の直感であろうそれを無視しないことを優先したいと感じました。
そして「ガッカリしたとしても、それもまた経験!」と思い、申し込むことを決めました。


結果としては、「思い切って受けてよかった~!」と感じました。
また数秘術に対する印象も少し変わり、個人的には占いって感じじゃないなと思いました。

じゃあどんなものなの?と聞かれると説明が難しいのですが、、、少なくともタロットや手相よりも、エニアグラムやストレングスファインダーの方が近しい気がしました。
※あくまで鑑定を一度経験しただけの個人の所感です。

鑑定のスタイルとしても、わたしの中にある多面的な性質や行動の傾向について作戦会議やブレストをするような感じでした。
数秘から導き出されることだけが伝えられるのではなく、わたしが話すことも踏まえた様々な提案(より良く生きるためのヒント)が示され、それらをどのように今の自分に落とし込んでいくか(どんな工夫をすればスッと取り入れられそうか)を双方向のコミュニケーションによって探し出す…という形で、わたしの性質・好みにとてもフィットしていたように思います。
※メンターとセッションしたような感じ、と言うと分かりやすいのでしょうか。そちらの経験もあまりないので言い切ることはできないのですが…

鑑定中は、これまでに「そうなんじゃないかな…」と感じていたことが「きっとそうだ、そう信じよう!」に変わった瞬間もたくさんあり、とても満足度の高い経験となりました。

◆不思議な共通点:欲する動き

この2つの出会いには「感覚で選んだ」という共通点があります。
そして実はもう一つ、ちょっと不思議な共通点がありました。

整体院の施術では「身体が欲する動き」というキーワードが出てきました。
自己治癒力のようなものだと理解していますが、凝りを感じた時などに自然と行う動作や、ストレッチで「気持ちいい」と感じる動作も相当するのだろうと思っています。

そして数秘鑑定では「心が欲する動き」の大切さを痛感しました。
わたしの場合は「これをしたい」「これが楽しそう」と感じたら素直に従ってアクションした方が良いこと、そして「それをしている/その状態の自分が好き」と思えることがポイントだということを改めて認識させてもらいました。


▶︎自ら削っていた満足感

そして気づいたのは、感覚的な判断をほとんどしなくなっていた自分です。

エビデンスや他者の意見・評価が、何かを検討する上での参考になることは確かだと思います。これまでそれに助けられたことも多々あります(感謝)。
ただ、わたしは気付かぬうちにちょっと頼りすぎていたようです。

その結果、「今、何を注文して食べるか」、「赤いシャツと青いシャツ、どちらを買うか」といった程度の判断なら感覚で決めても、一定以上のコストやリスクが見える検討事項については自分の感覚に重きを置かないようになっていました。

わたしは本来、感覚的な判断も大切にして意思決定することが高い満足につながる性質だということを踏まえると、自分の満足感を自ら下げていたということになります。

◆今の感覚と次の行動のリンク

こうした気づきを経て、わたしは必要に応じて一瞬立ち止まり、自分の感覚に意識を集中するようになりました。

そうすると
「今日はすごく体が軽くて動けるからこうしよう(したい)」
「今日は眠気がひどいからこれはやめちゃおう(やめたい)」
といったごく単純な意思決定も含めて、「今」の感覚と「次=ちょっと未来」の行動が素直につながり、安定感と満足感がアップしました。

もちろん、仕事やお付き合いなどでどうしても直ぐにリンクさせられない場面はあります。
ただそういう場合は断続的に「今」の感覚を把握し、それらを「少し長いスパンの今」の感覚として捉えて「少し先の未来」の行動に生かすようにしました。一時的にぐらついても早めに立て直せるようになった、というような感覚です。

そうやって少しずつ、上手に折り合いをつけられるようになってきました。
ようやく…という感じですが、ちょっと成長できた気がして嬉しい今日この頃です。

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