今年初めての学校公開日
ここ和合小学校は7人の児童が通っていますが、PTA会員は地域全体が会員なので学校公開(授業参観)日は地域の方々も見に来られます。家族以外の方々に子どもたちの様子を見に来てもらえるのは、本当に嬉しいです。地域の子どもはみんなの子どもと、本当に地元の方々に可愛がってもらって子どもたちはのびのびとこの地で暮らしているのです。現在、和合小学校には地元の子供はいなくなってしまい、みんな移住組、山村留学組です。それでも地域の方は学校と子どもたちを大切にして下さっていて、本当にいつも支えてもらっているなぁと母子で来ている我が家にとっても大きな心の支えになっています。
やっと地域の方も含めての公開日を迎えられました。今日は1時間目から4時間目まで、いつでも見に来てよいスタイル。張り切って一時間目の体育から参観してみました。8時半からぎらぎら太陽にあたると暑い!和合小名物、運動会のための一輪車練習が始まっていました。娘は2年生からこの和合小にお世話になっているのですが、一輪車は和合翔に来てからが初めて。2年前の夏から練習して練習して、一度乗れるようになったら子どもの力はすごいです。今は次々と新しい技に挑戦しています。
まるでサーカス団か何かの練習風景を見ているようでした。4年生以上の高学年組、息バッチリです。本来ならば運動会は地域との合同で行われるのですが、今年はコロナの影響で学校単体での開催に。それでも子どもたちは一輪車の技を磨き披露するべく、運動会を楽しみにして練習に励んでいます。
さて、2時間目は地域の方から和合の昔の話を聞きました。毎年、この時間に来てくださるのですが、毎年毎年、違う話を紹介してくれます。今年は和合の「おばけ話」。実際にあった悲しい事件のこと、その事件で亡くなった方を供養する石碑のことをお話してくださいました。昔の話を聞くと、いつも見ている何げない風景にも生き生きとした歴史を感じさせてくれます。こういう話を受け継ぎながら地域への愛着も育っていくのだなと思います。私も毎年この時間をご一緒させていただき、和合のことについて知れる機会があることが嬉しいです。
3時間目は「昔のあそび」の時間。地元で育った用務員さんからコマを受け取りコマ回し大会。先生方も子どもの時にさんざん遊んだんだ!と掌の上でコマを回したり、ひもでコマをひょいと持ち上げたりと難しい技を披露。大人も子供も夢中になって遊びました。4年生の娘は実はコマ回しが初めて。私が回せないので与えてこなかったのです。先生の丁寧な指導のおかげで生まれて初めてコマを回すことが出来て大喜び!コマのお土産ももらって嬉しい授業でした。
少人数の学校は、ボールゲームなどの人数が必要な競技はなかなかできないけれども、少人数だからこそできることもたくさんあります。一人一つのコマをもらうことも少人数だからこそ。広い体育館を存分に使ってコマ回しに熱中できることも少人数の特徴でしょう。教室でも大人数のにぎやかさはないけれども、少人数だから発言しやすい、集中しやすい、そんな特徴もあります。
娘はこの少人数の環境が気に入って、そしてとても性分に合っていて、ここで学ぶことを決め、そしてのびのびと過ごしています。大きな学校でザワザワすることが苦手だった娘にはこの環境がピッタリだったのでしょう。娘の兄は逆に大人数でわいわいやるのが楽しそうで、大人数の学校で大勢の友達と走り回ってキラキラと輝いていました。子どもによって生き生きとする環境は違うのだなぁと我が子たちを見ていて思います。それぞれがそれぞれに合った場所に出会えたこと、その環境を与えてあげられたこと、そして一緒にその時間を過ごせたことが、親にとっての喜びだなと感じています。
コロナ禍の影響で他地域との往来に制限がありますが、山村留学のお問い合わせも継続して受けており、関心をもっていただけることが本当にありがたいです。見学や体験に際しても、コロナ禍以前とは違ってご不便をおかけすることもあるかと思いますが、まずは一度ご連絡くださいましたら嬉しいです。水も空気も山もきれいなこの地域で、小学校時代を一緒に過ごしてくれるお仲間を首を長くしてお待ちしています。
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