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休日はハイキング気分で【霧島アートの森】@鹿児島県・湧水町

早朝5:30に待ち合わせして成田空港からLCCに乗り込み、鹿児島へ。
早朝どころかナイト・ドライブにテンションが高まって、飛行機では眠りに落ち、気づいたら南国の空気が流れる鹿児島空港に到着していた。

山々に囲まれた鹿児島。
関東平野の平坦さに見慣れていたから、凹凸がはっきりとした土地は私には物珍しい。
レンタカーで山を登った先にある霧島アートの森。
高原や山間の観光地にある美術館のような印象で、なんとなく行ったことあるようなロケーションでなんだか懐かしくなる。


ここで特筆すべきは彫刻作品のクオリティの高さ。
野外彫刻作品は堅牢さが求められるためあまり新鮮さやクオリティの高さを感じることが少ない気がする。
もちろん好きなものはあるけれど、どうしても謎の裸婦とかそういうのが目立っていい思い出がない人も多いだろう。

だがここは違う。
華やかな作品も多く、黄金の輪が転がっていて、羊の頭部も落ちている。
クラシカルな彫刻にとらわれない作品だが、設置から時間が経っている作品も多く、購入設置時に先見の明があったように感じられる。


ダニ・カラヴァン《べレシート(初めに)》という作品の規律正しい美しさには驚いた。
隙のない溶接、灯りとりのスリット、閉塞感からの空に放られたような開放感。
こんなに仕上げの美しく大きな彫刻は初めて見た。


ここはとにかくどの作品を見に行くにも歩く。
推奨ルートも30分、しかも森の中を歩くので、とてもいいお散歩になる。
美術館に馴染みがなくてもいいハイキングになるから、気候がちょうどよければ文化的な有酸素運動になる。

彫刻作品を全て見ていくなら、歩きやすいスニーカーで、そしてリュックでいきましょう。そして虫除け日焼け止めも必須。ここの推し作品のゴームリーの《インサイダー》は森の中、しかもふかふかの落ち葉の上に住んでいるから、会いに行くには相応の装備で。
(すれ違ったオシャレな女性がヒールのサンダルかつショートパンツで歩いていたので、構えなければきっと行ける、私はつい構えてしまうが)

天気のいい日にはハイキング気分で
作品に会いにいきましょう。

◼️霧島アートの森




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