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【大克鼎・小克鼎・散氏盤】


こんにちはcanaeです('ω')ノ

今日は前回記事にした”金文”の中でも特に有名な
大克鼎だいこくてい小克鼎しょうこくてい散氏盤さんしばんについてお話していきます~


金文が主に栄えたのは、殷時代後半から周時代にかけてです。



中国の学者である郭沫若かくまつじゃく両周金文辞大系りょうしゅうきんぶんじだいけいにて青銅器と書かれた金文について前期・中期・後期に分けて説明しています。


郭沫若かくまつじゃく・・・1892~1978


そして、大克鼎だいこくてい小克鼎しょうこくてい散氏盤さんしばんこの3つの作品は、どれも後期のものです。

この時期の特徴としては、四角い升目の中に一字ずつ文字を当てはめる方法が見られたことでした。
また、前期よりも鼎に書く文字数が増えたのも一つの特徴です。


2、それぞれの特徴


大克鼎だいこくてい




時期:紀元前11~8世紀
字数:28行291字
重量:201.5㌔
使用用途:豚や羊肉の調理・運搬に使用
内容:前半は、周の王室と臣下との君臣くんしん関係について。後半は、臣下の活躍によって立場や土地を与えたことの事実証明書が書かれている。


君臣関係=主人と家来の関係



小克鼎しょうこくてい


小克鼎しょうこくていの形は大克鼎だいこくていは同じ、鼎の形です。

時期:紀元前11~8世紀
字数:9行70字
重量:12.54㌔
使用用途:豚や羊肉の調理・運搬に使用
内容:宮廷料理人の「克」という人物が、成周駐屯の監督軍に混ざり無事に役目を果たしたことを記念する内容


散氏盤さんしばん




時期:1890年
字数:19行349字
大きさ:口径 50.5cm/高さ 20.5cm
重量:21.3㌔
使用用途:水を盛るための水器
内容:荘園や壌土の契約内容を記述



今日は金文の古典作品で代表的な、3作品の記事を書いてみました。

次回からは、現代でも使われる書体や古典作品に注目していきたいと思います(^^)/それではまたね~



canae

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