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スピード違反と国家権力に対するおっさんの市民感情
最近、初めてスピード違反の切符を切られました。自動取締カメラに13キロオーバーをしっかり計測され、郵便で違反切符が送られてきました。わたくし普段は絶対に法定速度の人なんですが、ぼーっとしていて制限速度に注意していなかったのでしょう。ああ、一生の不覚。
「罰金95ドル?うっわー、かわいそうに。ちょっと出してあげようか?」とおっさん(夫)に言われましたが(別財布夫婦)、別にいいよ自分のミスだし!と即刻オンラインで罰金を払い、違反通知はゴミ箱へ。わたしゃ嫌なことはさっさと済ませて忘れる主義。
数日後、なんとおっさんにもスピード違反切符が送られてきました。彼は路上でつかまったことは100万回くらいあるみたいですが、監視カメラのスピード違反切符もらったのは初めて。ちきしょー!と怒りまくっていました。
この「ちきしょー」は何に対する「ちきしょー」だかわかる人、いますか?まあ普通は、ヘマをやってしまった自分への「ちきしょー」ですよね?私はそうでしたよ。おっさんの場合は、警察という国家権力に対する「ちきしょー」みたいです。
うちのおっさんは、違反切符は基本「不服申し立て」をする主義です。すぐに罰金を払わず、裁判所でカタをつけるのです。
不服申し立てをすると、切符を切ったお巡りさんにも出廷命令が出ます。お巡りさんは忙しいので裁判を欠席することが多い。そうすると自動的に無罪になり、罰金は免除されます。お巡りさんが法廷に来て、争っても勝ち目なさそうだったら、 plead guilty、つまり有罪を認めて罰金を払います。おっさんは「お巡りは法廷に来ない」に賭けて何度か勝利しています。
最近はオイコラ系のお巡りさんの話ってあまり聞きませんが、おっさんが若い頃には結構いたみたいね。捕まったときに反論したり態度がよくないと罰金を釣り上げられるとかさ。お巡りさんが法廷に来ないのは、「権力の濫用」を判事の前で指摘されたくないケースもあるかもしれん。
数ヶ月前、次女が駐禁切符を切られました。「市の条例で許可されている場所に停めていた、違反にされたのはおかしい」と言うので、おっさんは「良い社会勉強だから不服申し立てをしろ」とアドバイスしていました。
ある意味尊敬します。私のように、素直にさっさと罰金払っちゃうのは、お上の言うことに盲従する事なかれ主義ってことかしら。おっさんに反骨精神を学ぶべき?
それにしても、しっかり写真で証拠が送られてきた違反切符に、どう不服を申し立てるつもりなのか?と聞いたところですね、
「カメラの誤作動かもしれないじゃないか!写真の日付は12月26日だ。クリスマスでカメラを保守していなかったんじゃないか、保守していた証拠を見せろって申し立てる!」
そ、それは国家権力に平伏しない反骨の人っていうより、自分の過ちを認めないただのイタイひとでは…. ?
その後、反省したのか観念したのか、オンラインで罰金払ってました。裁判所行かないで払ったの珍しいね。結婚して20年以上経ちますが、国家権力に対する「ちきしょー」の移り変わりにも、興味深いものがあります。