🔰デイトレ挑戦！雰囲気投資から脱却へ。テクニカル分析の基本・大原則を3つにまとめた【おまけ/CFDが便利】

2022年12月20日 17:40

＜MISSION＞
エントリーと損切りの根拠を持て！

株を買う（エントリーする）理由やタイミングは、何で決めていますか？　「なんとなく上がりそう」「プロや有名インフルエンサーが言っていたから」自分がエントリーしたときに限って「買うと下がり、空売りすると上がる」こんな経験はないだろうか。

こんな悔しい思いをした筆者は今回、株価チャートがどういうメカニズムで動くのか？　「テクニカル分析の全体像」の把握から勉強してみた。中途半端にローソク足やチャートの形状を暗記したり、一部分のインジケータだけではなかなか勝率は上がらない。
そこで、テクニカルの基本・大原則を大きく３つに絞った。まずは、そこから理解することが近道だと思う。ここでの目的は、自分の頭で考えた「エントリーと損切(逆指値)、利確」の技術、リスクリワードを身に付けること。

デイトレ・テクニカルの全体像を
ざっくり３つにまとめてみた！

①いまのトレンドは何か？
　エントリーと損切の根拠とは？

チャートには大きく３つの動きしかない。上昇トレンドと下降トレンド、どちらかわかないのがレンジ相場だ。トレンドとは株価の動きのこと。

上昇か下降トレンドであるかどうかは、移動平均線の短期、中期、長期の並びを見るのが一番わかりやすい。上昇トレンドは上から短期、中期、長期と並んでおり、下降の場合はこの逆で上から長期、中期、短期（＝図１）となる。この並びをパーフェクトオーダーという。このときのトレードは比較的簡単だ。レンジ相場のときの移動平均線は、概ねこの並びがあべこべになっている。

トレンドを虫の目で見ると、一つ一つのローソク足の連なりからできている。上昇トレンドのときは、ローソク足が前回足の高値を更新（切り上げ）し、安値を切り上げていなければならない（図２＝ダウ理論という）。

前回の高値を更新（切り上げ）できない、もしくは安値を切り下げた場合は、「小さなレンジ」である。さらに、前回の高値も安値も切り下げた場合は、下降に切り替わる。これをトレンド転換という。
ただし、数本のローソク足だけの動きは、「数分間のトレンド」でしかないので、チャート上の形状（ジグザグ）でも丁寧に「切り上げと切り下げ」を確認すると今がどういうトレンドなのかがわかる。

※ただし、ダウ理論が否定されたからといって、すぐにトレンド転換ではない。高値が更新できなかっただけ、安値が切り下がらなかっただけで、レンジ、もしくはレンジ後に第2、第3の継続トレンドが生まれることもある。

②時間足で環境認識（マルチタイムフレーム）

５分足や１５分足（下記足）より、4時間や日足、週足（上位足）といった長い時間足の株価チャートの方がテクニカルが強力に働く。
上位足で今の大きなトレンド（環境）を認識し、エントリーや損切（逆指値）といった調整用に下位足を使うのがおすすめだ。
下位足は、「押し目」や「拾い目」などの逆張り時、スキャルピングで使えるが、大きなトレンドフォローにのっているときはノイズでしかない。

上位足（４時間足・日足・週足）…環境認識
下位足（５分足・１５分足・1時間足）…エントリーや損切（逆指値）設定

例えば、4時間足の株価は上昇のパーフェクトオーダーだが、５分足が下降していた場合、あなたはどう感じるか。これは、絶好の「押し目買い」のチャンスととらえることもできる。逆のパターンだったらどうか？　大きな波に逆らっているようである。

また、（図３）のように下落から底をついて、再び株価が上昇し始めているとき、（Ａ）印が重要な節目になりやすい。
前述のローソク足の考え方（ダウ理論）と同じで、「直近の高値を更新」すると、上昇の見込みが高くなる。逆にこの節目を超えられない場合は再度、下落トレンドに戻る可能性が高くなる。

③目立つ高値や安値にラインを引く

このように、直近や過去の高値と安値はチャート分析の目印になる。
目立つ高値と高値、もしくは、安値と安値というように、２つ以上の点が平行（横軸）で重なる箇所にラインを引いてみる（平行ライン＝下図）。

さらに、上昇トレンドの目立つ安値を２点以上見つけて結ぶと上昇のトレンドライン（指示線・サポートラインともいう）、下降トレンドの目立つ高値を２つ以上見つけて結ぶと下降のトレンドライン（抵抗線・レジスタンスラインともいう）となる（下図＝斜めの線）。

横軸の「平行ライン」と、上昇トレンドの安値、もしくは、下降トレンドの高値を結んだ「トレンドライン」

この平行ラインとトレンドラインは、株価がトレンドに乗っていれば、そのラインで反発しながらトレンドが継続する。一方、ラインを超える（ブレイクする）とトレンド変換の可能性が高まる。
この先、株価の動きが「継続するのか？転換するのか？」を示唆するこれらのラインはデイトレやスイングをする投資家のエントリーや損切りを決める重要な根拠となっている。

まとめ

今回、細かな解説を省いたテクニカル分析の全体像を３つに絞って書いてみた。このほか、トレンド転換を示唆するダブルトップ（ボトム）、ヘッドアンドショルダーズ、トレンド継続型の「トライアングル（三角持ち合い）」「フラッグ」などいったチャート形状の特性や、機械的な分析を用いたインジケータ（MACDやRSIなど）とさまざまな手法があるが、まずは、前述の３つのポイントをメカニズムとして理解することをおすすめしたい。

【おまけ】実際、筆者はどうなのよ！

デイトレは「CFD」が使いやすい

上記の画像は、GMOクリック証券のCFD（Contract for Difference＝差金決済取引）。もっぱらこのアプリでデイトレを実施中。
　※（参考）CFD11業者の比較

なぜ、CFDなのか？

①取引時間が長い（ナスダックだと8：00～翌6：15）。
②数万円の低ロットでできる。
③S&P500や、ナスダック、日経などの代表指数でトレードできる。
④空売りの操作が簡単（売建数量を気にしなくてよい。手数料が安い）。
⑤購入時の為替、手数料を気にしなくてよい。
⑥代表指標なので流動性が高い（個別株でいう出来高の多い銘柄を探さなくてよい）。

これまで、CFDで株の代表指数ができるのを知らなかった。米国株で空売り（信用取引）できるツールが少なく、経済指標やファンダメンタルズなどを知っていても実際に使える機会が少なかった。投資信託だと約定までに時間がかかる。日本株は昼間なので仕事があるなどの理由で、ちょうど、CFDが最適だった。

さらに、資金管理がしやすい！
レバレッジ10倍商品だが、取引単価は0.1倍

例えば、「米国ナスダック100ミニ」だと、１万円台でトレードができ、約定数量が「1」だと数十円単位の値幅だ（急騰、暴落除く）。このため、レバレッジの管理がしやすい。
また、何回売買をしても手数料がかからない（厳密にはスプレッドがある）。ほかにも、日経225、海外ETF、WTI原油、天然ガス、FX、米国個別株（テスラやアマゾンなど）などがある。

ただし、気を付けたいのは、CFDはレバレッジ商品なので建玉はなるべく、「長期保有しない」「常に損切（逆指値）設定する」をマイルールにしている。理由は、レバレッジ商品の長期運用は、逓減リスクがあるためだ。

【注意】レバレッジの長期運用が厳しい理由

例えば、100万円を運用中、10％上がり、その後10％下がった場合・・・
＜現物1倍＞●100万円×90％×110％＝99万円
＜レバ2倍＞●100万円×80％×120％＝96万円
20％減って、20％増えてたとしても元本にはもどらないのだ。このように倍率が大きくなるほど、レバレッジ商品は減価するときのリスクも大きくなるためだ。

【おまけ２】

ナスダック・１回目。継続型の三角持ち合い、指示線をブレイクしたので、ショートエントリー

２回目は予め決めていた値幅で利確。ドテンのロングエントリー。ダウ理論やプライスアクションを用いてチャートを凝視

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