既存の差別が差別を再拡大すること シャルコーの臨床講義
「シャルコーの臨床講義」という絵画を最近知りました。これは神経学の父と言われるシャルコー医師が、実際のヒステリー患者さんを医学生の教育の場に連れてきて診断学の講義を行う様子を描いたものだそうだ。ヒステリーというのは今では使われない病名で、現在は変換症/解離性障害などと呼ばれることが多い。病気というよりは、単に状態と言ったほうが適切だろう。
名前自体は耳慣れないが、大きなストレスで多重人格になったり記憶を失ったというエピソードや、声が出なくなったという話は聞いたことがあると思