見出し画像

PT・OTが現場ですぐに使えるリハビリのコミュ力(リョク)の紹介

 僕にとって最初の本です。実は20くらいの医療系出版社に原稿を送りましたが、どこからも返事がありません。諦めかけたその時に、金原出版さんから連絡がありました。「もっとわかりやすく書き直してみてください。できが良ければ、もしかして本にしても良いかも・・・・かも・・」といったあやふやな感じでしたが、ただ一つのチャンスと思って思いっきり書き直しました(^^;)
 主人公はゲイ?でベテラン理学療法士の達之介。それにまじめな次郎君とかおりちゃん。かおりちゃんは次郎君の片思いの女性。物語形式・会話形式で話が進みます。
 この本は、システム論を基にした医療的リハビリのためのアプローチを紹介しています。痛み、片麻痺、認知症などと具体例を挙げて、分かりやすく説明しているつもりです。
 タイトルは「コミュ力(リョク)」と入っていますが、実はコミュニケーションについて主に取り上げているわけではありません。
 システム論の視点というのは「たくさんの構成要素の相互作用でシステムが自己組織的に新しい状態に安定していく」と考えますので、コミュニケーションも重要なアプローチの要素の一つではあります。
 けれども・・・
 実は「コミュ力」というタイトルは出版社の提案です。「分かりやすいし、最近のトピックの一つだから・・・」という理由でこれになりました。僕も初めての本なので、「まあ、出版のプロがいうのだから間違いないだろう」などと思って軽く承諾しました。
 でも今思うと、「システム論の視点から見るとリハビリのアプローチはこうなるだろう、問題解決の手法はこうなるだろう」ということが言いたかったのです。明確に「コミュ力」の内容ではないので、少し後悔しています(^^;)
 とか言っちゃって、僕自身、未だに良いタイトルを思いつかないでいます(^^;)タイトルをつけるのがプロでも難しかったのだろうと思います。
 もし誰か良いタイトルを思いついたら、教えていただけるとありがたいです。

 この本はCAMR(カムルと呼びます。Contextual Approach for Medical Rehabilitationの短縮形。和名は医療的リハビリテーションのための状況的アプローチ)の教科書の一つとして書かれています。
 CAMRはシステム論に基づいた日本生まれのアプローチです。

「PT・OTが現場ですぐに使えるリハビリのコミュ力」(西尾幸敏 金原出版)
価格2,420円
PT・OTが現場ですぐに使える リハビリのコミュ力 | 西尾 幸敏 |本 | 通販 | Amazon

電子書籍版もあります。金原出版のホームページから
https://www.kanehara-shuppan.co.jp/books/detail.html?isbn=9784307750493


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?