■春季西表島活動「3日目」
この日はイダの浜からウダラ川まで、往復約10kmの道のりを歩きます。朝、軽くルートの確認をしてから、9:00頃には出発しました。昨日と同じようにイダの浜へ向かうと、にちょうど満潮だったので、向かいの浜まで昨日と同じルートを通りました。一回通っただけあって、今回は、30分くらいで簡単に抜けることができました。
途中にあった崖。昨日はここを滑り台のように下りましたが、普通に危険なので、今回はシュリンゲを何本かつなげ、安全に下降しました。
崖を降り、谷沿いを下ったら、昨日と同じように藪を突っ切り海へ出ます。見てください、このトゲトゲしたアロエの上位交換みたいな葉。後で確認したら、ズボンにそのトゲが何本も突き刺さっていました。
なんとか砂浜に出るも、やはり潮が高く海沿いは渡れそうにありません。ここからはひたすら西へ、”アダンの藪だらけの崖”を越えては浜に出る、越えては浜に出る、を繰り返します。
藪を頭から突っ込んで進むのは、とてもきついでございます。「痛い!痛い!〇ね!」と何度叫んだことやら。また獣道も多く、ところどころにイノシシのモノと思われる糞が転がっていました。
また、マングローブも歩きました。ジャングルとは違い視界が明瞭で、道を遮るモノはありませんが、かなりぬかるんでおり、何度も足がはまりました。
マングローブっておもしろくて、海水で成長してるんですよね。亜熱帯気候が生み出した植・生物は、本州のそれとは全く違うので、見ているだけでも面白いです。アダンだけは見たくも、触りたくもないですが(笑)
そんな感じで、藪道を抜けてはまた突っ込む、を繰り返すこと約3時間、なんとか網取湾まで到達。そして14:00頃、ついに目的地であるウダラ川まで到着することができました。
かつての我が部も、幾度となく西表島で活動していますが、このあたりに足を踏み入れたのは、今回が初だそう。ちなみに、このウダラ川付近で昔、1年中”素っ裸”で暮らす「ターザン」がいたらしいです。こんなとこで暮らすとか、頭おかしなるで。
帰り道はひたすら、海沿いを歩きました。西表島の海は潮が明瞭で、満潮時には歩けない海岸線沿いも、干潮になると干潟になり、最終的には水が一切なくなります。そのため、ジャングルを通ることなく、簡単にイダの浜まで戻ることができました。
途中、干潟楽勝!!なんて余裕をぶっこいていたら、段々と深くなり、終いには腰あたりまで浸かっていました。さすがに冷たかったので、一目散に陸へ。全身ずぶ濡れ事件はなんとか避けれました。
あ、あと、行きで通った途中の山で、稜線に出る場所を間違えて遭難しかけました。その時は本当に焦りましたわ、、。
そんな感じで西表島の洗礼を受けた我々一同だったが、活動はまだまだ終わりません。明日は、かまどま壮を後にし、船でクイラ川の河口まで遡り、そこから山を越え、キャンプ場まで進む、通称「クイラ渡り」が待っています。
腹減ったぁ、家系ラーメンが食べてぇ〜、なんて思いながら、即席パスタを食べ、すぐに寝る我々でした。
▼次回予告
ウダラ川までたどり着き、安堵と達成感でウキウキしている我々一同。翌日の、全装備を持った、山・川・海を越えるプラン(通称:クイラ渡り)なんて、この時は忘れていたでしょう。まさかあそこまでキツイとは、、(笑)
乞うご期待!!