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【男性向け】この5つのアイテムでスキンケアを始めよう 欲ばりドリーム編

夢をもっと

スキンケア未経験の男性が、どの商品でスキンケアを始めるかというテーマで以前に記事を書き *1 、主に肌荒れ予防、抗炎症作用のあるプロダクト3点(白潤、カルテHD乳液、IHADAバーム)をおすすめした。ひげ剃り後の肌を鎮静するのは、男性にとっていちばん手がたく身近なスキンケアなので、前回のチョイスがもっともベーシックであり、オススメな組み合わせであることは変わりないのだが、強いていえば夢が足りないと思っていた。スキンケア・ドリーム。どうせ肌の手入れをするなら、大きな夢を見させてほしいではないか。みちがえるような自分へ。私、スキンケアがんばりすぎて綾瀬はるかみたいになっちゃったらどうしよう。これがスキンケア愛好家の偽らざる気持ちである。肌のお手入れを開始して半年、私もスキンケア・ドリームを追い求める旅人となった。

「この商品さえ手に入れれば……」とアツい夢を見させてくれる一発逆転のアイテムを、スキンケア愛好家は求めてやまない。毛穴の黒ずみを根こそぎ取り去り、気になるシワをいっぺんになくし、モチモチのお肌に変身してみたいと、見果てぬ夢を抱くものである。ならば私も、こうした切なる願いを託せるアイテムを紹介すべきではないかと思ったのである。スキンケアにハマっていくほど、使ったことのない商品が気になっていくし、お肌の悩みを一気に解決してくれる究極のプロダクトがあるのではないかと夢見るようになる。このドリーム感覚を味わってこそ、スキンケアのモチベーションは高まるのだ。どうせならもっと欲ばって、そうした夢のある要素を含んだ製品を紹介してみてはどうかと考えたのである。

美白とハリのある肌

今回紹介するのは、2000円以内のいわゆる「プチプラ」商品のみだが、それでも、アイテムを複数あわせて使いつつ日々磨き上げていけば、数ヶ月後にはみちがえる容姿に変身できるのではないかと思う。それぞれは安価なれど「これぞスキンケア・ドリーム」と呼べるアイテムばかりを選んだつもりだ。テーマは「美白とハリのある肌」。男性陣からすれば「美白ってなんだよ」「別に俺、美白めざしてないし」と戸惑うかもしれないが、美白ケアを進めていけば、いかにも清潔そうな雰囲気になるし、肌のトーンが変わると印象もぐっとよくなるので、ぜひ試してみてほしい。

スキンケアに無縁の男性陣とて、これまで見たことのない自分自身に変わってみたいと密かに思っているはずだ。変身願望がないなんてつまらない。周囲から「最近、お肌がキレイですね」「ツヤがありますね」と声をかけられたりしてさ。ふふっ。主に30代中盤以降の男性が使用する状況を想定して選んだので、あてはまる方はぜひトライしていただきたいと思う。それと、本記事を書くことによっていっさいの対価が発生していないことを、書くまでもないのだが断っておく。私にお金を払う化粧品メーカーがあれば、なにがしたいのかと逆に心配である。

洗顔料

ファンケル エイジングケア洗顔クリーム

まずは、前回紹介しそこねた洗顔料である。私も最近になってようやく気づいたのだが、スキンケアでまずお金をかけるべきポイントは洗顔だった。ここをケチってしまうと、その後の部分でどれだけ努力しても、望む結果がうまく得られないと身をもって学んだ私である。洗顔はかなり重要なので、ふだん使っている洗顔料より、少しだけでかまわないので質のいい商品を使ってみると違いを実感できると思う。この洗顔料は1500円。おそらく、たいていの男性が洗顔料に出せる金額の相場は500円だと思う(あるいは単に水で洗って終わりの人、ゼロ円洗顔の人もいるだろう)。ここで思い切って、洗顔に使う商品を変えてみてほしい。

少し高いと思う気持ちはよくわかる。なにしろ洗顔料は地味だし、もっと美容液とかに投資した方がミラクル起こるんじゃないか? と私も思っていた。そこをぐっとこらえて、少し値の張る洗顔料に変えてみてほしいのである。この商品は洗顔後の肌触りもよく、エイジング対策を考えて作られた商品で、玄人筋の評価も高い。洗い上がりのうるおい感もあるし、この洗顔料から化粧水をつける流れにしたところ、肌のモチモチ感が上がった。この商品はどのお店でもたいてい置いてあるので、ぜひトライしてみてほしい。

化粧水

資生堂 アクアレーベル ホワイトケアローション

今回のテーマは美白。化粧水と乳液では、思うがままにスキンケア・ドリームを追い求めてみた。資生堂の「アクアレーベル」は、クオリティが高くて人気のあるライン。低価格ながら、資生堂の圧倒的な技術力を味わえるオススメの商品ばかりである。アクアレーベルは青、赤、黄と3色あり、青は美白効果。トラネキサム酸で美しいお肌への変身が期待できる。この化粧水の特徴はなんといってもテクスチャで、とろみのある感触は肌に伸ばしやすく、塗布した途端に「あー、いまいい成分がお肌にしみこんでるな~」という心地よい感触がやってくるのだ。この効いてる感。香りのよさもあいまって、お風呂上がりのスキンケアに胸がキュンとするひとときが楽しめる。アクアレーベルは保湿やエイジングなど商品ごとの効果が分かれているが、今回、個人的に使用していい変化を感じられた青を選んでみた。これはかなり好きな化粧水なので、ぜひ使ってみてほしい。容器もオシャレで、私はこの化粧水に夢を託している。「みずみずしいしっとり」と「コクがあるしっとり」が選べるが、ここはお好みでどうぞ。

乳液

ちふれ 美白乳液 W

さて乳液部門である。ここでも美白成分の入った乳液を使用して、化粧水とダブルの効果を狙っている。しっかり保湿し、油分も適度に補いつつ美白も狙う、頼れる乳液がこの商品だ。商品名の「W」とは、美白の有効成分が2種類ダブル入ってますよというアピールだ(プチプラで美白の有効成分2種類入りはあまりない)。乳液の役割は「成分の閉じ込め」「油分でフタをする」ことにあるが、この乳液の「フタした感」はなかなかに心地よい。メーカーはちふれ。私はこの会社のプロダクトが好きで、「ちふれ泡洗顔S」も朝の洗顔に使わせてもらっている。ちふれは、成分と効能の関係性をとてもていねいに商品へ記載することで知られており、容器に書かれた成分一覧を読めば、どういった効果のためになにが使用されているかを即座に把握できる。それぞれの成分が何パーセントずつ入っているかまですべて容器に書かれてあるのだ。これはとても好印象で、ちふれっていい会社だなと応援したくなるオープンな姿勢である。シンプルなデザインの容器も、使っていて嬉しい。

美容液

無印良品 エイジングケア薬用リンクルケアクリームマスク

この商品は、一時期買い占めや転売が出るほどの人気だったので、ご存じの方も多いだろう。リンクルクリーム、つまりシワ改善である(いまは普通に店舗で買えるので、安心していただきたい)。有効成分でナイアシンアミドが含まれており、通常であればかなり値段のする商品だ。スキンケアに詳しい方の話を聞くと、80グラム入りが2000円で買えてしまうこの商品は本当にオトクで、10年前に同じレベルの商品は20グラムで6000円程度はしていたとのこと。もちろん値段が高いアイテムには、さまざまな追加成分や秘伝のタレが入っているので一概に比較はできないが、それにしても驚きのお値打ち品。無印のがんばりが発揮された人気プロダクトだ。

私もしばらく使っているが、顔にハリが出てきたような気がするし、朝起きて顔を洗ったときに手のひらへ伝わる肌の感触が変わったことに驚いている。またナイアシンアミドには美白効果もあるため、目の横やほうれい線といったピンポイントだけではなく、全顔にくまなく塗った方が効果がある。うるおいと美白、そしてシワ改善。あー、夢がある。この商品は、今回の主旨であるドリーム要素の中核を担うアイテムであり、ぜひトライしていただきたいすぐれものだ。思う存分、顔に塗ってみてほしい。

日焼け止め

キュレル 潤浸保湿UVミルク

男性にもっとも理解してもらえないのが日焼け止めである。化粧水の必要性ですら説明がむずかしいのに、どうやって日焼け止めの利点を知ってもらい、実際に使用するところまで持っていくのかと考えると頭が痛くなってくる。そもそも日光を避けるという行為じたいが「男らしくない」という誤った考えから否定されてしまう。この先入観の払拭がむずかしいのだ。「日傘男子」などいう言葉もあるほどで、人間ならみな日傘を使うべきなのだから、呼称は「日傘人間」でいいはずなのだが、単に日傘という快適で便利な道具を使用しただけで「日傘男子」等と呼ばれてしまう情けない状況もある。直射日光、暑くてつらい。日傘、涼しくて便利。だからこそ、UVケアの重要性だけはどうしてもお伝えしておきたいのだ。

UVケアは本当に大事で、するとしないでは肌に対する影響がまったく異なる。始めるかどうかは別として、まずは日焼け止めという分野があること、これを取り入れると肌の負担が大きく減ることを頭の片隅に置いておくだけでもいい。また、日焼け止めの種類はなんでもかまわない。アネッサでもビオレでも、どれでも有効なので、朝、家を出る前につけるようにしてほしい。今回選んだのは、白浮きしないという観点でのチョイス。日焼け止めには、塗ると顔がコウメ太夫化する「白浮き問題」があるのだが、このUVミルクは白浮きせず、保湿などの効果も兼ねているのがいいところ。1年365日、曇りでも雨でも、日焼け止めは塗る。いますぐにできなくてもいいので、日焼け止めはそれほど大事で、スキンケアをしている女性・男性はみな日焼け止めをつけている事実を覚えておいてほしい。どうしてもめんどうなら、化粧水、乳液、美容液、日焼け止めが全部一緒になったオールインワンという、そんなに全部まとめちゃっていいのかと心配になるような便利アイテムも出ているので、これに頼ってもいいと思う。

※肌ラボの「極潤UVホワイトゲル」という製品。オールインワンに日焼け止めも入れちゃいましたという、幕の内弁当みたいなスキンケア商品だ。

まとめ

今回、洗顔料、化粧水、乳液、美容液、日焼け止めの5ジャンルを紹介した。新しいポイントとして、まずは洗顔にお金を使ってほしいこと、そして日焼け止めを使うととても肌にいいこと、このふたつを追加しながら商品構成を考えてみた。朝晩のスキンケアがめんどうなのはよくわかる。女性用のスキンケアにも「サボリーノ」(さぼりつつ、手抜きで肌のお手入れができるラクチン商品)というブランドがあるくらいで、めんどうだと思うのは人間ならみな一緒ではある。しかし、皮膚や身体は絶対に取り替えられないのだし、一生に渡って使っていく必要があるのだから、大事に手入れしてもいいのではないか。自分の身体を世話できるのは、結局自分だけなのだ。

*1 抗炎症作用のある製品を選んだ記事です。


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