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あなたは新聞の一面に顔写真が載ったことはあるか(私はある)

いきなりで申し訳ありませんが、みなさんは新聞の一面に顔写真が載ったことはあるでしょうか。私はあります。犯罪等で人に迷惑をかけてではなく、わりと普通に暮らしていて、新聞の一面に顔写真が載りました。2021年8月19日(木)の東京新聞朝刊。生きていると、こんな訳のわからないことが起こるのだなと、自分でもびっくりしています。なかなかないですよね、新聞の一面に自分の顔写真。「テレワーク、募る孤独」と題された見出しの記事で、東京新聞の畑間記者から自宅で取材を受けました。写真は自宅で撮ったものです。きっかけは、私が今年の3月末に書いた以下の記事でした。

畑間記者は、ご自身もテレワークで新聞記者の仕事を続けていらしたそうですが、人との接触が減らされたことで精神的に行き詰まってしまい、そんな時に私の投稿を見て共感したとの経緯から、今回の記事につながりました。お話をしながら、職場で何気ない会話をすることがどれだけ精神的な安定に寄与していたか、あらためて確認できるような有意義な取材でした。取材中、話がヒートアップしてきた私が「会社に行きたいんですよね」と言い、ふたりで思わず笑い出してしまうといった状況もあり、取材といいつつ、どこかお互いの悩みを語りあうセラピーのような2時間だったように感じました。もちろん紙面の都合上、お話したことのほとんどは使われていないのですが。

それと、こうして自分の考えたことを世の中に対して伝えていくと、受け止めてくれる人がどこかにいるのだなと再確認しました。誰かが文章を読んでくれて、それがいろいろなできごとにつながっていく。だからこそ、こうして文章を書き、それを誰かに読んでもらう作業は決してムダではないし、意味のあることなんだと思った今回の一件でした。実際に記事を読むと、私がエヴァの感想を語れる友だちがひとりもいない、すごくさびしい人みたいになっている感じは否めませんが、とてもいい内容ですので、ぜひ読んでみていただきたく思います。くわえて、物理的にテレワークが可能であるとわかったいま、人びとがひとつの場所に集まって働く、という行為によってわれわれが何を得ていたのか、どのような精神的便益を得ていたのかを考えるタイミングがきているのではないかとも思います。そんなことを考えたできごとでした。

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