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子育てと私とリモートワークと

2020年の2月現在、新型コロナウィルス対策の危機管理としてリモートワークが注目されている。

そこで、ちょっと違う子育て中の視点でリモートワークについて書いてみたいと思う

私が初めてリモートワークを体験したのはちょうど10年前、三女がお腹にいる時だった

つわりが酷く、妊娠悪阻の診断を受けた私は、1日おきにタクシーで点滴に通っていて、時差や時短でも出勤できる状態では無かった

それでも当時、主任になって間もなかった私は事務所の事が気になって仕方がなかった

そんな私に同じ部署でシステム導入を担当していた夫がリモートのPC操作ソフトを設定してくれた

これはスゴイ!!

若干の操作遅延はあるものの、問題なく数キロ離れた事務所のPCが操作できる

管理部門の担当主任だった私は、リモートで会計ソフトや共有フォルダへアクセスし、事務所メンバーとスカイプのチャットと音声通話でやり取りしながら残りの妊娠生活を過ごした

無事、出産を終えリモートワークで若干の鳴らし運転をした後に半年後、職場へ復帰した

今度は家に帰れない日々が続いた。物理的には半分以上の仕事はリモートで対応可能だったのだけれど、他の事務所メンバーにリモートワークのニーズはなく、上に対しても下に対しても管理職の自分だけが事務所に来ずに自宅でリモートワーク対応するわけにはいかないという空気や思いがあった

今思えばこの時にもっとリモートワークを推進しておけば良かったのだけれど

そうこうする内に、数年後、役員になった私は出張も増え、事務所にいる事が少なくなった。

社会人大学院にも通い始め、リモートワークを導入し始めた大手の会社の人達のリモートワークの様子を間近に見る機会も増えた

大学院で起業と出産・育児中女性のキャリア形成について研究していた私は、会社を辞めてリモートの事務サポート会社を設立した

その後、大阪から鳥取へ引越し長男を出産し、リモートで仕事をしながら、キャンピングカー や全国住み放題のADDress(アドレス)というサービスを利用しながら全国を回っている

来月2歳になる息子は1歳半で沖縄以外の46都道府県を周りたくさんの人に可愛がって頂いた

この貴重な子育て期間はリモートワークがなければ実現できなかったなぁとしみじみ思う

10年経った今、リモートワークを巡る環境も大きく変化しリモートワークが普通に受け入れられる様になった

今春からは5Gの導入も進み、よりリモートワークに適した環境が整っていくと思う

長い様で振り返ると短い子育て期間、リモートワークやリモートオフィスが拡がって、子育て中の過ごし方の選択が増えると良いなぁ


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